Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

長野で温泉 ②渋温泉 九湯めぐり(朝)

  長野県の渋温泉の続きです。記事があっち行ったりこっち行ったりでスミマセン。
  レトロな温泉街の夜は静かに更けてゆき、長野駅前の東急デパートで購入したハーフ
 ボトルのボルドーワイン(2010年のプティ・シャトーもの)を飲んでから就寝です。
 久しぶりに畳の上に敷いた布団で気持ちよく熟睡できました。外は寒いけれど、部屋の
 中は暖房で十分温かいです。古い建物ですが、昨年リニューアルしたばかりなので部屋
 の気密性は十分のようです。
  
  さて翌朝、空気がひんやりしますがよく晴れて気持ちの良い天気でした。朝7時から
 外湯(九湯)巡りを再開します。今度は旅館の浴衣に下駄を履いて、温泉ムードを満喫
 します。まずは前日夜に入りそびれた九番の「大湯」に参ります。

  昨夜見たのは裏手にある反対側で、女湯の入り口でした。上の写真に見えるように、
 地下になっているこちらが正面の男湯でした。名僧行基様が発見されたのは奈良時代。
 その時から1200年以上経て、幾度も土砂に埋まって掘り起こされたため、現在では地表
 からは少し下がった地下のようなところに位置するようになったそうです。
  上の写真左手前側には、オッサンが手にしている木製の「九湯めぐりの温泉手形」を
 入れました。なかなかいい味を出しています。この手形に外湯に入る鍵が付いています。


  大湯は昼間の間は一般にも有料で開放されますので、九つの外湯の中では少し大きく
 内部も広かったです。この時は旅館の朝食の頃なのか、誰もいませんでしたので、再び

 写真撮影。しかし湯の温度が高く、もうもうと湯気が立ち込めていまして、うまく撮影

 できませんでした。(無理して写真を撮らなくてもネットに出ているで・・・by妻)

    

  ここの源泉も非常に熱いので、水で薄めながら入浴します。壁も床も板張りなので、
 なかなか雰囲気が良い感じがします。湯船には無理をすれば10人くらいは一緒に入る
 ことができそうですが、オッサンは独り占めできました。朝からえぇお湯じゃ。
 再びアムル君と妻の写真が登場。アホ・・・(私は男湯なんて入りとうないで!by妻)

 
  大湯で30分ほどのんびりしました。7時30分くらいになると、お客さんが数人やって
 きました。やっぱり、せっかく来たから九湯めぐりはしたくなりますよね。しかし外国
 人の方は全く見かけませんでした。やはり西洋人には公衆浴場で裸になるのには抵抗が
 あるのでしょうね。古代ローマ人は平気だったけどね。そういえば妻はヤマザキ・マリ
 さんの漫画「テルマエ・ロマエ」を愛読していたなぁ。オッサンも映画に付き合わされ
 た記憶があります。阿部寛さん他の濃い顔のローマ人役と、平たい顔族?の日本人役が
 対照的で面白かったなぁ。妻は自分で自分のことを「平たい顔族」と言っていたけど。

  あ、スミマセン脱線しました。
  もう一つ思い出した。昔、出張で山形県の赤湯温泉に泊まった時に(仕事で?by妻)、
 旅館の露天風呂に先客で外国人が一人で入っていて驚いたことがあります。しかも日本
 語で挨拶をしてきました。聞くとチェコから来たオジサマで、よく仕事で山形に来ると
 言っていました。(機械関係のエンジニアだと言っていましたが・・・)
 東北の温泉の露天風呂で、チェコ人のおじさんと日本語で会話しながら入浴できたのは
 なかなか面白い経験でした。おじさんの話では、チェコにも有名なカルロヴィ・ヴァリ
 (ドイツ語名カールスバート)という温泉があるのですが、あそこはどちらかというと
 飲泉主体の保養地という感じで、日本のように裸で熱いお湯に浸かるという風習はない
 そうです。しかしおじさんはすっかり日本の温泉が気に入って、なじんでいました。 
 あ、脱線しまくりですね。渋温泉の話にモドリッチちゃう、戻ります。(アホぅ。by妻)


  木製の温泉巡り手形についている外湯巡りマップで位置を確かめながら、外湯巡りを
 続けます。前日夜は①・②・③のお湯に入りましたので、この日は⑨の大湯から、右手
 に⑧・⑦・⑥と道沿いに続く外湯をめぐります。なんだかスタンプラリーみたいです。 

  はい、八番湯は「神明滝の湯」です。裏手にある山が神明山で、源泉はそこにあり
 ます。かつては滝のような打たせ湯があったみたいです。

     

  内部は木製の浴槽にタイルの壁。ここも間仕切りは上の方で開いています。
  さぁ、どんどん行きます。お次は七番湯の「七繰の湯」です。七回浸かれば病気平癒
 するという癒しの湯です。そうしたら妻の病気も治してくれたんか?・・・ここも熱い湯。
  ここは坂道の途中にあるので、建物が道に対してちょっと斜めになっていますね。

     

  お次は六番目、「目洗いの湯」です。その名の通り目に効能があるという話ですが、
 あれ?入口の扉に張り紙が出ています。

  なんと、現在修理中のため入浴できないとのこと。あぁこれでもう九湯巡りが達成
 できなくなってしまいました・・・(スタンプラリーは未完成やな・・・by妻)
 オッサンは目が悪いので、ちょっと試してみようかなと思っていたのに・・・残念。


  気を取り直して残りはあと2つ。五番湯の「松の湯」に向かいます。
 ここも坂道の途中に建っています。

  ここには先客のお兄ちゃんがいました。挨拶してちょっと会話しました。彼は元々は
 横浜在住でしたが、この近くの信州中野に移住してきたそうです。コロナの影響もあり
 いろいろな勤務形態が可能になってきていて、ワーケーションとかいうのがはやってい
 ますが、本当に住む場所を移してしまう人もいるのですね。やはりIT系企業にお勤めだ
 そうです。どこにいてもインターネットとパソコン・スマホがあれば仕事ができるよう
 になってきているようですね。礼儀正しく、なかなかの好青年でした。 
  お兄さんが先に出てしまうと、また誰も来ません。写真を撮影しましたが、湯の温度
 が高くて湯気がさらにすごく、靄がかかったようになってほとんどわかりませんね。
 ここはタイル張りで、町の共同浴場と言う感じでした、当然源泉100%かけ流しです。

     


  さぁ、最後の一つ。四番湯の「竹の湯」です。あれ、ここは電気が消えています。
 ここも入浴不可なのかなと思いましたが、大丈夫でした。どうもここはあまり人が来て
 いないようです。温泉街のちょっと奥まったところにあるので目立たないのかな?

     

  中に入って電気を付けますと、もう湯気で真っ白です。脱衣所との間にある扉を全開
 にして、ちょっと風を通してから入浴しました。そして体を洗って湯船にはいると・・・
  うわぁ、あっちぃ~!😱😱😱  


  オッサンは足を入れた瞬間に飛び上がり、浴槽の外に飛び出しました。なんじゃこの
 熱さは・・・火傷しそうなほどでした。たぶん昨夜から誰も入っていないので、高温の
 源泉がどんどん流れ込んでそのままになっていたようです。急いで水道の蛇口をひねり、
 かなり薄めてから入りました。幸い、さっきは足の裏しか湯に入れていなかったので、
 火傷はしないで済みました。でも足の裏がいつまでもジンジンするくらい熱かったです。
  この湯気の中、熱いのを我慢してじっくり浸かりました。体の芯から温まりました。 

     

 
  さぁこれで九湯巡りも終了です。すべて回った人は、記念のスタンプを押してお札?
 を頂けるようですが、オッサンは六番湯に入れなかったので断念しました。しょんぼり。
 あ、もう9時を過ぎています。二時間以上もお風呂に入りっぱなしでした。😝
  雪の残る温泉街の小道を旅館に戻ります。

     


  オッサンの泊まった旅館のある川沿いの通りからは、うっすらと雪を被った山がよく
 見えました。 あ、手前に見える旅館はオッサンの泊まった旅館の隣の建物です。

 このくらい豪勢な旅館に泊まりたかったけど、値段が一万円以上高いから無理かな。 

 
  旅館には9時20分に帰着。大急ぎで身支度をしてチェック・アウト。9:44発のバス
 で次の目的地に向かいます。楽しいところです。(オッサンの好きそうな場所やな。)