Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2022年GW 北に向かう旅 ⑦下北半島へ:さようなら、むつバスターミナル

  ちょっと中断していましたGWの旅行記の続きです。
  八戸で食事をして宿泊した翌朝、オッサンはさらに北に向かいます。おっとその前に
 ホテルの朝食できちんと腹ごしらえです。
  小さなバラちらしと、八戸名物せんべい汁です。有名な「南部せんべい」を適当に?
 千切って澄まし汁のようなものに無造作に放り込んでいる感じです。せんべいがお汁を
 吸ってふにゃふにゃになるのがご愛敬ですね。古くなって湿っけてしまったものを利用

 したのが始まりなのでしょうか?今では八戸の郷土料理として認知されていますね。

  ホテルを午前8時半(オッサンにしては遅め)にチェックアウトして、JR八戸線の
 本八戸駅まで7分程歩き、通勤電車のような2両編成の電車に乗って約10分で八戸駅に
 到着しました。ここは東北新幹線の駅ができてリニューアルされたようですが、それと
 同時に平行在来線の東北本線(盛岡~八戸~青森)はJRから切り離されて、第三セク
 ター(地元自治体の運営)のローカル私鉄となってしまいました。今やJRは新幹線と
 八戸線を管轄するだけとなっています。並行在来線の存続問題は、今後も北陸新幹線や
 北海道新幹線でも課題となっているようです。(確か北海道の長万部から小樽は廃止と
 なり、バス路線に転換するようです。)
  鉄ちゃんのオッサンとしては、鉄道路線が廃止されてバス路線に転換されてしまうの
 は少し寂しいです。採算が合わないから仕方ないのでしょうけど・・・


  さて八戸駅からは、その第三セクターの「青い森鉄道」からJR大湊線に乗り入れる
 快速列車「しもきた」号で、本州最北端(かな?)の下北半島まで参ります。
 乗り換えの待ち時間が30分ほどありますので、駅構内の土産物屋などをぶらぶらしまし
 た。あ、まだ9時前の朝早い時間なのに、駅弁がかなり揃っていました。一番有名な、
 「八戸小唄寿司(はちのへこうたずし)」がありました。サバとサーモンの押寿司です。 
 駅弁大会などでもよく出品されている、人気の高い駅弁ですね。 

  しかし、オッサンが買ったのはこちら ↓ です。(なんや、結局買うてるやん。by妻)
 その名も「海の王様、五つ星べんとう」です。

 
  お弁当を買い込んで、八戸駅9:33発の快速しもきた号(2両編成のディーゼル・カー)
 に乗り込みます。かつての東北本線、現在の三セク「青い森鉄道」で三沢、野辺地まで
 行き、そこからJR大湊線に乗り入れて、終点の下北半島の大湊(おおみなと)までの
 1時間40分の旅です。野辺地駅からはほぼノンストップに近い感じで、下北半島の交通
 の要衝だった下北駅まで行き、そのひとつ先の終着駅大湊まで乗り通しました。

  本州最北端?(いや日本海側の津軽半島の方の突端の駅のほうが北になるのかな?)
 かもしれない大湊駅には11:13に到着しました。この先に線路はもうありません。

  なんだか終着駅って郷愁を覚えます。津軽半島の方は、青函トンネルを通じて北海道
 まで繋がっていますが、この下北半島の大湊駅は正真正銘の終着駅です。周りには人家
 はそこそこありますが、特徴的なものはなんにもありません。 
  一つ手前の下北駅のほうが、下北半島の中心であるむつ市の中心部に近いため栄えて
 いるようです。オッサンは、本当ならば下北駅の駅前にあるレンタカーショップで車を
 借りて、下北半島をくまなくドライブする予定でしたが、お伝えしていますように車の
 運転免許証を自宅に置き忘れてしまったため、既にキャンセルをしております。あーあ、
 すっかり予定が狂ってしまいました。(自業自得やで。by妻)
  さて公共交通機関が不便な下北半島を、どうやって効率よく観光するか。臨機応変に
 予定変更をしなければなりません。・・・しかし、腹が減っては戦はできぬ。(アホ)
 その前に、さっき八戸駅で購入したお弁当をパパッと食べて腹ごしらえです。
 (なんや、観光より食いもんが先か・・・by妻)
 お弁当の蓋を開けると、じゃーん(アホ)。

  これは以前、新幹線のどこかの駅の売店で購入して食べたことがあり、美味しかった
 のでリピートです。五つ星というとオーバーですが、東北・青森の海の幸が5種類入っ
 ていてとても楽しいのです。右側の丸い器には、青森名物のホタテ貝柱の醤油漬けと、
 しっとりして甘みを感じるベニズワイガニのほぐし身と、カニ味噌まで付いています。
  そして左側には、煮アナゴ、蒸しウニ、イクラがご飯の上に散りばめられています。  
 ついでに漬物も三種類あって、なかなか美味しいです。うん、これはお薦めですね。
  
  その後、折り返しの列車で一駅戻って下北駅まで行き、そこからバスに乗ろうとしま
 したが、まだ少し時間があります。駅前に居たタクシーの兄ちゃん(ちょっと昼寝して
 いた)に頼んで、まずはこの日の宿泊ホテルまで行ってチェック・イン&荷物を預け、
 その後にむつ市の中心部にある下北交通のむつバスターミナルまで行ってもらうことに
 しました。レンタカーなら荷物を車に積んでいけますが、路線バスに乗るならば身軽に
 なっておいた方が良いですし、恐らく次の目的地に行くバスの時間には十分間に合うと
 考えたからです。(おっさん、わりとこういうハプニングの時は冷静やの~by妻)


  さて、下北駅からタクシーで約10分、むつ市の高台にあるこの町一番のホテル(むつ
 グランドホテル)に到着。お兄ちゃんに少し待ってもらっている間にチェック・インを
 して荷物を預かってもらいました。そして再びタクシーでむつバスターミナルまで5分。
 タクシーの兄ちゃんは、青森の方らしい朴訥な話し方でしたが、いろいろ土地のことを
 教えてくれました。これから向かう予定の有名な「恐山(おそれざん)」とは、特定の
 山の名前ではなくて、下北半島で一番高い山の「釜臥山(かまぶせやま:標高878m)」
 を中心とする山々の総称なのだそうです。オッサン、恐山という山があるのかと思って
 いました。恥ずかしい・・・(オッサン、「知ったかぶり」しとったらアカンで。by妻)


  ネットから写真を借用しましたが、こんな感じです。おそらく、高台にあるグランド・
 ホテルからの眺めではないかな? もうGWなのに、この写真のようにまだ山頂には雪が
 残っていました。そして、目的地の「霊場恐山」はこの山々の中にあるのです。

 
  さて、むつバスターミナルですが・・・え?ここですか?(写真はネットから借用)

     

  恐山をはじめ、下北半島各地に向かうバス路線の集結するターミナルですが、かなり
 古くて寂れたような感じ・・・休日の昼間なので、人もまばらで寂しい感じでした。
  中はこんな ↓ 感じ。まだストーブがありました。奥の方にある窓口で、恐山まで行く
 片道切符を購入しました。恐山までは760円、所要時間は30分強です。意外と近いね。
  バスが到着すると、窓口のオバ、イヤおねぇさんがアナウンスで知らせてくれます、

  しかし今初めて知ったのですが、なんとこの5月31日で、このむつバスターミナルは
 営業を終了し、建物も取り壊されるそうです。昭和42(1967)年から55年間にわたり、 
 地元民や観光客に親しまれてきたそうです。妻と同い年だな・・・そうだったのか。
  この記事 ↓ にある窓口とアナウンスを受け持つ女性は、オッサンが行った時にも対応
 してくれた方だな・・・この待合室もあるターミナルは無くなり、切符の販売は別組織
 に委託、バス乗り場は単なる停留所になってしまうそうです。冬の下北の寒さは厳しい
 のに・・・きっとローカルバス会社も運営がかなり厳しいのでしょうね。


 


  ちょっとオッサン、しんみりしてしまいました。
  続きは次回に・・・「霊場恐山」に向かいます。