Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

エスプリ・ド・タイユヴァンに行きました・・・

  今日はもう一本。午後1時に予約をしていたイベントにそそくさと行ってきました。
 既にもう浮足立っているオッサン。またエノテカさんの企画にまんまとハマりました。
 (えぇカモやで、オッサン。えぇ歳こいて恥ずかしいの~。by妻)


  あ、その前に衝撃の結末。阪神対ヤクルト3連戦の最終日。今日もタイガースが勝ち
 パターンだったのに・・・村上選手一人にヤラレました。3打席連続ホームラン・・・
 参りました。これで阪神の勢いに水を差し、10ゲーム差に戻りました。もう安全圏か。
 敵ながら、本当にすごい男だ・・・大山と佐藤を足しても叶わない感じ。ヤクルト戦で
 は、点を取れるときに貪欲に取っておかないと、こういうことになるね。ショボーン。


  気を取り直して、記事を続けます。
  ここもオッサンの日常の活動範囲からは外れている丸の内から大手町。そんな場所に
 エノテカさんが出店する「エスプリ・ド・タイユヴァン」があります。ここはエノテカ
 さん経営の輸入ワインではなく、本場パリの三ツ星レストランのタイユヴァンが仕入れ
 ているワインを取り扱う、異色の店舗です。したがって一般のエノテカ店舗とは違って
 珍しいものが見つかるのです。オッサンはこの店が主催するランチ・テイスティングに
 申し込んでおりました。
  日本を代表する一流ビジネス街にある、ちょっとお洒落なビストロ兼ショップです。
 あぁ、こんなところでランチを取るようなビジネスマンになりたかったな・・・
 (大阪の京橋、東京の新橋がお似合いのオッサンには無理や。by妻。) 

  窓際のテーブル席と、中央のコの字型のバーカウンターがあります。奥にはフランス
 のタイユヴァンから直送の垂涎のワインが・・・  

  今日はブルゴーニュのニュイ・サン=ジョルジュ町のワインを5種類テイスティング
 し、ちょっとしたおつまみプレートが付いてくるという、なかなか凝った企画でした。
 まだ若いけど、実力のありそうな(接客も含めて)お兄さんソムリエと、ちょっと頼り
 ない(失礼)メガネっ子の女性ソムリエのコンビがサービスしてくれました。
  
  まずは泡物で喉を湿らせます。(何をカッコつけてんのや、オッサン。by妻) でも、
 シャンパーニュは高いから、クレマン・ド・ブルゴーニュでお茶を濁す。(ケチ。by妻)
  でもタイユヴァン様が仕入れているのですから、有難く頂きます。一杯900円もする。 
 (シャンパーニュと同じ製法で、同じブドウ品種から造りますが、法律上シャンパーニュ 
 地方以外で作られたものは、シャンパーニュを名乗れません。フランスでは、クレマン・
 ド××:××地方の泡物)という名称になります。これはブルゴーニュ産ちゅう事です。) 

     

  さぁいよいよメインのテイスティングです。なかなか珍しいものが揃いました。
  まずはニュイの街の大御所、アンリ・グージュさんの造る1級畑、クロ・デ・ポレ・
 サン=ジョルジュの2014年ものです。いきなり、なんだこれは!
  柔らかな舌触りでするりとした飲み口はちょっと予想外。色は明るい赤みを帯びてい
 て、もう熟成し始めている感じ。そして余韻が長い。ただしちょっと後味の酸味が強い
 のが残念。2014年の果実では無理だったか・・・
  ソムリエのお兄さんが言うには、フランス国内向けと日本などの海外向けでは仕込み
 がちょっと違うのだそうです。海外向けでは保存剤(SO²)を多めに使用していますが
 フランス国内向けは控えているので、熟成が早く、飲み頃も早いのだそうです。そうか
 なんとなく聞いたことがあったけれど、本当なんだね・・・フランスで買ったワインが
 日本で買ったものよりおいしく感じるという伝説は、あながち誇張ではなかったのか。 

     

  続いて、フランソワ・フュエさんと、ダヴィド・デュバンさんの村名ワイン。実は
 同じ醸造家が作っているらしいですが、雇い主のリクエストを聞いてそれに応えようと
 して醸造するので、同じ人が作っても微妙に違いが出るそうです。まぁそう言われれば、
 そんな気になってくるのが人間だよね・・・いずれも良年の2017年ヴィンテージ。

    

  残る二本は圧巻の出来ばえ。秀作の2019年モノということもありますが、素晴らしい。
 まずはジャック・フレデリック=ミュニエさんの造る単独所有畑、1級のクロ・ド・ラ
 マレシャルです。もうこの香しさは何なの?香水ですよ、香水。ソムリエの兄ちゃんも
 「マスクしていても香ってきますね」と言っていました。どんだけ~(古いわ。by妻)
  ちなみにこの兄ちゃん、ちょいとイケメン。ワインの知識も接客のノウハウもあり、
 なかなか優秀な方とお見受けしました。エノテカにはそういう方が何人かいますね。

     

  反対側のカウンターには、顔が赤くなった関西弁のオッチャン二人が同じようにティ
 スティング中。商社勤務で東京に単身赴任しているのかな?事情通で、ここにも浄蓮の
 滝のようでした。(アホ)
  最後は、オッサンが昔、現地訪問したこともあるヴォーヌ・ロマネ村の名ドメーヌ。
 アルヌー・ラショーの村名ワイン(ポワゼ)です。いつの間にか高騰して品薄になり、
 もう庶民には売りませんという態度がルロワみたいで気に入らないですが、作るワイン
 を一口味わえばギャフン(死語)です。まぁ妖艶で淫靡な、ヤラシイ?ワインです。
 ニュイの村名でここまでやるのであれば、特級ワインのロマネ・サン=ヴィヴァンは、
 どうなってしまうのか?(どうせオッサンは飲めないから気にせんでもえぇで。by妻)

    

  右がオヤジさんのパスカルさん。左がイケイケの息子シャルル君。ルロワのワイン造
 りに傾倒するのはいいけど、価格政策まで真似しないように!


  今回は一杯45mlなので、5杯でボトル1/3くらいの分量です。まだまだ平気 ♪

   あ、おつまみプレートが登場です。
  フォワグラの上にマーマレードとオレンジが載ったもの。マッシュルームにリエット
 (豚のレバーペースト)を詰めたもの、そして牛ホホ肉のソテー(ブフ・ブルギニョン
 風)です。どれもこ洒落ていて、しかも美味しい。赤ワインに合うおつまみでした。

  うん、なかなかいいお店ですし、この企画はなかなかイイ感じ。3日間、既に満席と
 のことでした。やはり人気があるんだね・・・
  
  オッサン、昼間っからワインを飲んで満足ですが、更に夜には一本開けるでしょう。
 (天気予報より確実やな・・・by妻)