Bonne(ボンヌ)のブログ

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2022年夏:礼文・利尻島の旅 ⑧花の礼文島を早朝散歩 ~高山植物その2~


  礼文島の桃岩展望台での高山植物見学ツアーの続きです。
  朝6時過ぎの桃岩展望台は、まだ濃霧が立ち込めていて視界がよくありません。
 この写真 ↓ の右手にかすんで見える大きな岩が「桃岩」です。果物の桃のような形の
 こんもりした岩ですが、残念ながら全貌は確認できませんでした。

  ここから島の西側にある海岸が見えます。この日はなんとか目を凝らすと見えてきま
 した。海から少し離れたところにある小さな島が「猫岩」というらしいです。なんでも、
 猫が猫背になって(笑)前かがみになっているように見えるそうです。
  この前でオッチャンに記念写真を撮ってもらったけど、肝腎の風景は真っ白でした。

     

  この桃岩展望台付近の高山植物をご紹介します。
 まずは、ピンク色の小さな花が集まった「キタノコギリソウ」です。何がのこぎりなの
 ?と思ったら、花ではなく葉っぱの方がのこぎりに似ているということのようです。 

  アップにするとこんな感じ ↓ です。ぎざぎざの葉っぱが確かに「のこぎり」やわ。

  ちょっとピンボケですが、この黄色い花は「ミヤマキンポウゲ」のようです。花弁
 の直径は2cmくらいで、低い場所に咲くので見つけるのが大変です。

  黄色い花と言えば、この桃岩展望台からさらに南の方角に向けてしばらく登ってい
 くと、礼文島固有種の「レブンキンバイソウ」の群落がみられるそうです。ちょっと
 見てみたい気もしましたが、今回は断念しました。ツアーなので戻らないといけない。
  一方、反対方向に1時間ほど歩けば、今が見ごろと思われる「レブンウスユキソウ」
 の群落がみられるそうですが、根性なしのオッサンはそれも断念しました・・・
 レブンウスユキソウは、ヨーロッパアルプスの急峻ながけ地に見られる「エーデルワイ
 ス」の仲間です。ここでは見られませんでしたが、後ほど高山植物園で見ることができ
 ましたので、次回あたり?でご紹介できるかなと思います。


  さてガイドのオッチャン、最後にちょっと目立つ花を紹介してくれました。

  この花火のようなトゲトゲした花は何?ナデシコの一種なのだそうです。その名も
 「エゾカワラナデシコ」というそうです。山の斜面に育つものはちょっとギザギザ度?
 が増した「ミヤマナデシコ」と呼ばれる変種になるようです。
  花弁は小さいけれど、存在感は抜群。「私を忘れてもらっちゃ困るわ」みたいな感じ。


  あ、そして特徴的な花がありました。これは「レブンシオガマ」なのか、その近縁種
 なのか。花穂にいくつもの紫がかったピンク色がつきます。

     


  お次はなかなかゴージャスな花。「チシマゲンゲ」と呼ばれるマメ科の花です。
 これは遠目でも目立つ紫色の綺麗な花でした。


  そして礼文島を代表する植物、その名も「レブンソウ」がありました。濃い青色の
 花を持つマメ科の植物です。普通の高山植物がだいたい2~3週間で花期が終わってし
 まうのに対し、レブンソウは3回に分けて繰り返し花をつけるという独特の植物です。
 今は最初の花が咲いている時期のようです。なかなか生命力があるようですね。

  今年も少し夏の訪れが早いのか? 既に8月を代表する花の「ツリガネニンジン」が
 花を咲かせていました。下向きに、恥ずかしそうに咲くのが奥ゆかしいですね。

         

  マメ科の鮮やかな青色の花がもう一つありました。「エゾノレンリンソウ」か
 「ヒロハクサフジ」なのか判別できませんでしたが、斬新な色の小さな花です。

     

  どの花もひっそりと、茂みの下の方に咲くので、見つけるのが難しいです。やはり
 ガイドさんと一緒に行くのが一番いいのかなと思いました。(ガイドさんが教えてく 
 れないと見落としていると思われるものがいくつかありました・・・)


  早朝の約40分ほどの散策でしたが、いろいろな高山植物が間近で見られてよかった
 です。しかし超メジャーな花は見られませんでしたので、またいつかその花のピーク
 の頃を狙って、もう一度行きたいと思いました。(懲りん奴っちゃなぁ~by妻)
  桃岩展望台付近の散策を終えて、ホテルには7時に戻りました。
  さて、この日はレンタカーで礼文島の観光名所を巡る予定でした。骨折したことに
 気づいていないオッサン、予定通りに行動してしまいます(アホ)・・・