Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

伊豆半島を少し観光して帰りました・・・その3:タカアシガニ

  今日は一歩も家から出ず(あ、ゴミ出しには行った)。何にもしない一日。こういう
 日もあっていいのかな。というか、暑くてとても外には出られないですね。しかしうち
 のベランダは風通しが良い(強風が吹き荒れる)ので、オッサンは冷房を切って両側の
 窓を開けて過ごしました。湿度がそれほどでもないので、扇風機があれば大丈夫でした。
 
  さて、先日の伊豆の記事を今回で終わらせます。土肥金山の坑道の天井に頭をぶつけ
 たオッサン、流血した記憶はないのですが、鏡でよく見ると前頭部と頭頂部に切り傷が
 できており、今でもオロナイン軟膏を塗ってケアしています。洗髪すると傷に滲みるん
 だよなぁ・・・まぁ外傷だから仕方がないか。骨折のほうは、来週通院の予定です。
  しかし最近本当に忘れ物とケガが多くなってきたので、慌てないで落ち着いて行動を
 しないといけません。(せっかちなオッサンに出来るんかいな?by妻)


  土肥金山の見学中は少し雨が降っていたのですが、外に出ると雨を降らせていた黒い
 雲が遠ざかり、だんだん晴れてきました。ドライブ日和になりました。
  土肥温泉から南に海岸沿いの国道136号線を走ると、堂ヶ島や松崎などの著名観光地
 がありますし、山に向かえば修善寺や湯ヶ島の名だたる温泉があります。しかし、今回
 オッサンは、まだ行ったことのない北に向かいました。海岸沿いの急で狭い山道を縫う
 ように走って行きます。途中に所々で眺望の良いスポットがあります。
  出発してきた土肥温泉の町が遠くに見えます。まだ山の方は天気が良くないようです。
 海沿いのコースにして正解だったかな・・・

  途中、くねくねと曲がりくねった急な山道を抜けて約20分、戸田(へだ)の漁港に
 到着します。ここは伊豆半島の中では広く大きい天然の良港に恵まれ、漁業の町として
 有名です。しかもこの戸田の近くの駿河湾はとても深く、底引き網漁で深海魚が獲れる
 ので、戸田では深海魚メニューを出すお店もあるそうです。グロテスクな容貌に似合わ
 ず、淡泊で美味な魚が多いということですが、ちょっとなぁ・・・
 (オッサン、怖いんやろ。知ってんねん。by妻)

  今は合併で沼津市に吸収されてしまいましたが、昔は戸田村として独立?していまし
 た。のんびりとした時間が流れる田舎の漁村です。どこから来るにも陸路では大変です
 ので、観光客はちらほらと言った感じです。そして皆さん、お目当ては海産物ですね。

  オッサンも港のそばにある戸田漁協の直売所に行ってみました。
  あ、いましたよ、怪獣が!イヤ、違います、このデッカイ蟹は・・・

  深海に棲む世界最大級のカニ、タカアシガニです。デッカイ・・・戸田漁港はタカアシ
 ガニの水揚げ日本一で有名なのです。

  さすがにデカすぎるので、お手頃なお土産は冷凍した足・肩肉ですね。かなりの量で
 すので、3,240円というのは安いのではないでしょうか。タラバガニ(ヤドカリの仲間)
 やズワイガニよりは安いという感じです。しかし、めったに食べる機会がないですから
 どんな味なのかよくわかりませんね。

     

  もうひとつ、戸田の名産として知られる手長えび(赤座えび)もありました。こちら
 も深海で獲れるもの。大きいけど一匹1,000円しました。水揚げ直後に船上で-35℃で
 急速冷凍したものでカチンカチン。流水で自然解凍して食べるそうです。

  はい、こんな ↓ エビです。高級食材ですが鮮度落ちが早いため、なかなか口にすること
 ができません。オッサンは買おうかどうしようかと迷いましたが、この暑さの中、クルマ
 で持ち帰るのはちょっとな~と思って断念しました。もちろんタカアシガニも断念。 

 

  タカアシガニも手長えびも漁の解禁は9月ということで、今は旬ではないようです。
 2~3月頃がおいしくなるとのこと。エビ・カニ類が大好きなオッサン、またいつか
 来たいと思いました。
 
  買うのはあきらめましたが、現地ならば昼食で食べられるのではないかと思って
 観光ガイドに載っているお店を訪ねました。ちょうどお昼に近くなってきたしね。
 漁港からすぐ、県道17号線に面した「の一」さんです。

  二階席に案内され、戸田漁港を眺めながら食事をしました。残念ながらタカアシガニ
 の定食はお二人様からとのこと。たぶん一匹をバラしたら2人前になるのでしょうね。
 こんな時もおひとりさまは不利だな。・・・仕方がないので、タカアシガニがちょっと
 だけ入った海鮮丼(税込み1,900円)を注文しました。イセエビよりは安い感じ。
  はい、15分ほどで出てきましたよ、海鮮丼!


  タカアシガニの細い部分の棒肉と肩肉が乗っています。本当は足一本くらい?食べて
 みたかったのですが、まぁどんな味なのかを知るにはこれでも十分かな。

  その他のネタはエビ、タコ、アジ、ハマチ、バチマグロの赤身と中トロ、びんちょう
 マグロ。魚のネタが大きくて食べ応えがありました。
  肝腎のタカアシガニのお味は? うん、まぁカニの味ですね。ズワイガニに近いよう
 な淡泊な味。しかし味の濃さがそれほどでもない気がしました。まぁ話のタネに食べて
 みる、という感じですね。確かに昔は食用にはなっていなかった(デカい割に食べられ
 る部分が少ないのが理由だとか)ようで、食べられるようになったのは1960年代からだ
 そうです。タカアシガニって、水族館でしか見たことが無いので希少なカニなのかなと
 思っていましたが、駿河湾の深海ではジャンジャン獲れるそうです。そうですか。それ

 なら売り物にしない手はありませんね・・・
  そうそう、小鉢で出てきた海藻の胡麻和えが美味しかった。(そこか?by妻)
  いや、お魚も新鮮でおいしかったですし、タカアシガニも普通にカニの味がしたので
 まぁまぁ満足できました。手長えびは旬ではないのでメニューになかったようです。


  さて、昼食後は再び県道を海沿いに北に向かいます。ここからは沼津市になりますが、
 延々と断崖絶壁の海岸線が続きます。途中「煌(きら)めきの丘」という眺望スポット
 に立ち寄りました。運が良ければ駿河湾の海越しに富士山が見えるポイントなのですが、
 この日は富士山周辺は雲が立ち込めていて、全く見えませんでした。ちぇっ。

  そして戸田の漁村から車でやはり20分弱、駿河湾の最も奥、伊豆半島の西の付け根に
 食い込むようになっている場所「大瀬崎」に到着しました。

  上の写真の中央に見える緑の半島が大瀬崎です。その内側の湾内は広い砂浜のビーチ
 になっています。家族連れの皆さんが海水浴を楽しんでいますが、首都圏のビーチとは
 比べようもなく空いており、静かです。ここも細かい砂利状のような浜なので、足の裏
 に砂がまとわりつくことがありません。ちょっと靴を脱いで海に入ってみました。
  おぉ、やはり水が冷たくて気持ちいいですね。しかもかなりの透明度です。よく見る
 と、海の向こうにかすむように沼津の市街地が見えます。直線距離ではそれほど離れて
 いませんが、陸路で来ると結構時間がかかると思います。あ、大瀬崎の海水浴場近くに
 小さな桟橋があり、沼津の港や近くの三津(みと)まで船が出ているようです。クルマ
 を運ぶような大きな船ではなく、人間と荷物専用のようです。
  下の写真で、左奥側にうっすらと市街地が見え、中央部分に船が着く桟橋が見えます。

  ちょっと涼しい海風に当たってから、今度は東に進路を取ります。伊豆半島の縁部分
 の海岸線を縫うようにドライブします。常に進行方向左手が海ですので、運転しながら
 でも景色が良く見えました。(こら、よそ見していたらあかんで。by妻)


  10分ほど走ると、水族館のある三津(みと)に到着、ここで左折すると沼津市街です
 が、オッサンは直進します。そう、最後に温泉に立ち寄ってから帰る魂胆です。
  しかし交差点で行き先を示す道路標識に戸惑います。「伊豆市、伊豆の国市・・・」
 えぇ~これじゃぁいったいどこだかわからないんですけど・・・
  市町村合併で昔のなじみのある地名の表記から、こういう市の名前の表記に変わって
 しまいました。オッサン、「伊豆長岡とか土肥とか修善寺とか書いてくれんとどっちが
 どこなのかわからんやん!」と車の中で一人で憤慨していました。
  伊豆市には修善寺町や昨日宿泊した土肥町が含まれ、それに対抗して造られた伊豆の
 国市には伊豆長岡町や韮山町が含まれるそうです。もう、地名表記は昔に戻してよ、と
 言いたくなります。「伊豆の国」市って、なんやテーマパークか化と思ってしまうで。
 (お住まいの方、ご気分を害されたらスミマセン。あくまで地名表記のことですので。)


  ということで、「伊豆の国市」の方角に車を走らせたオッサン、のどかな田園地帯の
 中に温泉が湧く、伝統の伊豆長岡温泉に向かいます。ここは観光名所というより、温泉
 そのものを楽しむという正真正銘の温泉の町です。老舗旅館も多いのですが、そういう
 高級旅館は立ち寄り入浴は受け付けていません。選択肢は限られましたが、ホテルサン
 バレーさんに行ってみました。

  「日本庭園と露天風呂の宿」と銘打っているだけに期待が持てますね。
  写真はネットから借用しました。本当にこんな感じ ↓ です。見事な露天風呂です。

  平日(月曜日)の午後4時前後ということで、このだだっ広い露天風呂 と大浴場には
 ほんの数人しかいませんでした。もう露天風呂を独り占め状態。泉質も良くて満足です。
 ドライブの疲れを癒し、さっぱりした気分になりました。日帰りではもったいないな。
  
  これで今回の「ついでの伊豆小旅行」は終了です。この後、日が暮れるまでに帰宅した
 かったのですが、伊豆長岡からの伊豆縦貫道が一部で渋滞し、東名高速道路は事故のため 
 やっぱり厚木の手前から渋滞・・・なんとかならんのかいな。
  そうそう、有料道路で事故を起こして渋滞を起こしたら、渋滞が解消するまでの時間分
 の罰金を払うルールを道路交通法で定めてほしいです。1時間当たり百万円で。(前にも
 同じことを書いた気がする・・・) お金を払って通行する他の人たちに迷惑をかけてい
 るのですからね。そういえば、イタリアなんかでは、事故を起こした車のそばを通る時に
 みんな罵倒していくと聞いたことがあります。罵倒じゃなくて、罰金がいいと思います。
 抑止効果にもなるんじゃないかなと。(まぁ事故を起こす人は変わらんと思うで。転んで
 ケガをしたり忘れ物をする人が治らんのと一緒や。なんならオッサンも罰金制度の対象に
 するか?忘れ物1回で百円とか・・・難なく貯金ができるで。by妻)  
  
  そうだ、昨日も忘れものしちゃったからな・・・タイガースの帽子・・・(しょぼん)
  なんだか終わり方が情けない感じになってしまいましたが、ひとまず終了です。