Bonne(ボンヌ)のブログ

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2022年夏:礼文・利尻島の旅 ⑫礼文島の高山植物園を見学 ~その2~

  週末は何もやることがないので、礼文島の高山植物園の記事の続きです。
  ここは屋外で管理していますので、やはり自然の花期とさほど変わらず、思ったほど
 の種類はありませんでした。人手も(たぶん予算も)限られるので、仕方がないです。
 レブンアツモリソウは見逃したオッサンですが、7月中旬から8月にかけての花を見て
 きました。今年は暑い年なのでかなり植物の生長が早く、7月上旬までに咲く花は既に
 終了していました。エゾカンゾウ(黄色いユリのような花)が終了していたのは残念で
 したが、残った地味な花で我慢です。
  まずは、桃岩展望台付近でも見た礼文島の固有種、マメ科のレブンソウです。

 

  白い産毛のようなもので寒さから身を守っているのだそうです。この植物は、珍しく
 3回も花をつけるので、6月から9月頃まで花を見ることができるそうですので、一番
 目にすることが多い花なのではないでしょうか。鮮やかな紫色が特徴です。

    

  レブンソウの前で、記念撮影です。(アホ)

    


 これまた、桃岩展望台の駐車場付近で見たチシマゲンゲもありました。こちらもマメ
 科ですね。もう、少し花が終わりかけているようです。

  お次はチシママンテマというナデシコ科の花。筒状のふっくらした蕾のようなもの
 が花のようで、その先端に小さな白い花が開くようです。  

    

  ちょっとわかりにくいですね。ネットからの美しい写真を参考までに掲載します。  
 オッサンが見た時にはまだ薄いクリーム色の花が開きかかっている感じでしたが、全開
 になるとこのように ↓ 美しい白い花になるようですね。ちょっとユニークな花ですが、   
 絶滅危惧種に指定されているそうです。大切にしていかなければいけません。   

  礼文島の植物には、エゾなんとかとか、チシマなんとかという名前の植物が多いです
 ね。やはり北海道ならではの植物が多いということでしょう。
  他の植物にかなり浸食されてしまっていますが、終わりかけのエゾチドリというラン
 科の花がありました。薄いクリーム色の花ですが、枯れかけていてあまり美しくない。

 
  あ、ここにも既にツリガネニンジンが開花していました。これは8月~9月にかけて
 咲くらしいのですが、暑いので花期が早く訪れたようです。キキョウ科ですが、釣鐘状
 の小さな薄い青い花がたくさん付いていて、なんだか楽しいですね。

  お次はタカネナデシコです。エゾカワラナデシコの変種のようです。高山帯に咲く
 タイプのようですね。しかし、ここも他の植物にかなり浸食されています。ギザギザの
 葉っぱの植物がちょっと邪魔なんですけど・・・  

  非常に面白い形の花ですね。アップにすると、こんな感じ ↓ です。

    

  ここではなるべくいろいろな植物が見やすいように工夫されているようです。よーく
 見ると、いろいろな植物が混植されているのがわかります。

  主要な植物には、看板が立てかけてありますのですぐにわかります。ただし他の植物
 の方が勢いが良くなってしまうと、どれなのかわからなくなってしまいますが・・・

  さて、もったいぶっていましたが、この日のハイライトはこの花です。乾いた砂礫地
 にひょろひょろと伸びた茎の先に、白い花が見えます。

  そうです、レブンウスユキソウです。これは7月中旬がピークど真ん中なので、確実
 に見ることができました。本当は高山地帯に群生しているところを見に行きたかったの
 ですが、根性なしのオッサンは山道を歩くのを諦めて、この高山植物園で見学する気で
 おりました。きちんと見ることができて良かったです。

    

  レブンウスユキソウもまた絶滅危惧種に指定されている希少な花です。ヨーロッパ・
 アルプスで見られるエーデルワイスの近縁種で、キク科の植物だそうです。礼文島の他
 には樺太と、北海道・道東のごく限られた山地にしか自生していないそうです。

  本来はこのように ↓ もう少し白いのですが、やはり自然の中で育つものとは多少違い
 が出てしまうのでしょうか・・・

  レブンウスユキソウの前で、再び記念撮影です。(アホ。恥ずかしいの~。by妻)

  
  もう一つ、礼文島固有種のレブンキンバイソウもありましたが、これは既に花が終了
 していました。ひょっとしたら残っているかな?と思いましたが、やっぱり無理でした。
 キンポウゲ科で、目の覚めるような黄色の花をつけます。桃岩展望台から少し歩くと、
 「キンバイの谷」というこの花の群落がありますが、やはりもうシーズンは過ぎていた
 と思われます。礼文島では花をたくさん見るには、7月よりも6月の方がいいようです。  

  こんな花 ↓ が咲いているのを見られるのならば、ハイキングもいいかもしれません。


   そこそこいろいろな種類の植物を観察できましたが、やっぱり自然に咲いている花の
 方が何倍も素晴らしいですね。またいつか、6月に礼文島に来てみたいです。それより
 早いとウニ漁が解禁されていないからダメです。(欲張りめ・・・by妻)
  
  礼文島の旅はあと少し続きます・・・