Bonne(ボンヌ)のブログ

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2022年夏:礼文・利尻島の旅 ⑱利尻島高山植物園

  利尻島の記事の続きです。利尻島の東半分の利尻富士町には高山植物園と日帰り入浴
 施設があるというので、レンタカーの返却時間まで残り2時間強ですが行ってみました。
 鴛泊の町からはクルマで10分もかかりません。「利尻富士温泉」の看板がすぐに見えて
 きました。ここは利尻山の登山口(鴛泊口)にあり、登山を終えた方々が疲れを癒すた
 めによく利用されるということで有名です。高山植物園はその近くにありました。
  
  公園の駐車場近くに柵で囲われた小さな小山がありましたが、どうもそれが高山植物
 園のようです。入場無料、ほぼ誰もいません。とにかく入ってみました。

 

  係の方が手入れをしているとは思いますが、7月中旬はもう著名な花はピークを過ぎ
 ているようです。礼文島でも見たレブンソウなどのマメ科の植物が多いようです。葉が
 ギザギザのキタノコギリソウもあります。なんだか雑草みたいに見えます。(失礼)
  半分くらいの植物は既に終了していまして、枯れてしまっていました。(オダマキや、
 キンバイソウ、ハクサンチドリなど) やはり花を見るならば6月中がいいのかなぁ。
 オッサンは今でも健気に咲いている花を探して歩き回りました。


  あ、鮮やかな青い色の花が咲いていました。イワギキョウというそうです。これは
 まごうことなき高山植物のようですね。

  可憐な花をいくつも咲かせています。本州では高山帯にある岩場の日当たりの良い所
 に咲くようですが、利尻島や礼文島では平地に近い所でも見られるそうです。

     

  やっぱりこんな写真 ↓ も撮るんやな。(by妻)

     

  
  続いては小さな黄色い花をたくさんつけてたキンロウバイです。金露梅(キンロバイ)
 と一般的には呼ばれているようですが、バラ科の低木の高山植物です。

  花弁のアップはこんな感じ ↓ です。確かに梅の花のような美しい形をしていますね。

    


  あ、濃いピンク色の花が咲いています。ちょっとピークを過ぎていますが、鮮やかな
 色で目立ちますね。アッツザクラだそうです。調べてみたら、ん?この花は南アフリカ
 原産の球根植物なのだそうです。アッツ島(アラスカの近く)ではないのですね・・・
 一応高山植物なのかなぁ? まぁきれいな花を見ることができたのでどうでもいいか。

  続いては紫色のじゅうたんのような小さな花を咲かせているイブキジャコウソウです。
 シソ科の低木で、伊吹山でよくみられるのでこの名が付いたそうです。そういえばイブ
 キトラノオなんていう花もありました。伊吹山、なかなかやるな。
  あ、左下の方に蝶々が飛んできて蜜を吸っているようです。オッサンは、蝶々は苦手
 なので、すぐに退散しました。(ひらひら飛んでくるのがコワイんやな。by妻)

  アップにするとこんな感じ ↓ ですね。


  お、レブンウスユキソウの仲間、チシマウスユキソウがありました。ヨーロッパの
 アルプスに咲くエーデルワイスと同種ですね。レブンウスユキソウより茎が長く、花
 はすこし質素なようです。レブンウスユキソウのほうが人気が出るのは当然かな。

  こちらはミヤマナナカマドですね。花はもう終わっていて既に実がなっていましたが、
 花の時期は6~7月というのに、ちょっと終わるのが早すぎないかな?

  そして、おお、やはりここにもありましたか! 利尻島を代表する高山植物のリシリ
 ヒナゲシです。やっぱり可憐でかわいらしい花ですね。

  誰もいないので、こんな写真も撮り放題です。(アホか!  by妻)

  利尻島の固有種で、この薄いレモンイエローの花びらがなんともいえない美しさです。
 イタリアやスペインで至るところに見られる赤いヒナゲシ(アマポーラ)もいいですが、
 リシリヒナゲシは、凛とした佇まいが、なんとなく日本的な感じがして魅力的です。

     

  あれ?コマクサでしょうか? ちょっと徒長してお疲れ気味ですが、本州では4月末
 から5月に見られる花(オッサンは今年のGWに秋田県で見ました)ですが、ここ利尻
 島では7月にピークのようです。

  最後はリシリゲンゲ、チシマゲンゲと同じくマメ科の高山植物です。チシマゲンゲが
 紫色なのに対して、このリシリゲンゲはクリーム色ですね。

  放射状に延びた枝の先っぽに白~クリーム色の花穂がつくのですね。


  高山植物園を約30分で見学し、温泉好きのオッサンは利尻富士温泉に急ぎます。
 まだ12:00過ぎなので登山客は少なく、とても空いていました。

  ネットの写真を借用しますが、ちょっとヌメヌメ感があって温泉らしいお湯でした。

  

  露天風呂はかなり広くて開放的です。眺めはそれほどでもないかなと思いましたが、
 運がよければ利尻山も見えるのだそうです。オッサンが入った時には見えませんでした。

    

  いやぁ、少し早い時間からの入浴でしたけれども、とても気持ちよい温泉でした。
 オッサン、ホカホカになって満足でした、
  高山植物園と利尻富士温泉で、約一時間強。この後は遅いお昼ご飯と、初日に訪問
 できなかった観光名所に再チャレンジです。利尻島の旅も次回が最終回となるはず。
 (いつまでもダラダラとやってたらあかんで・・・by妻)