Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

久しぶりに甘口ドイツワインを開けました・・・

  今日は在宅勤務。夕方まで会議の連続でしたが、午後7時には終了してフリーの時間
 が長く取れました。早めにチャチャッと野菜炒めで夕食を済ませ、その後はやっぱりお
 酒です。(アホ)でもこのところ毎日飲んでいるので、今日はアルコール度の低い甘口
 ドイツワインです。(イヤ、そうまでして飲まんでもえぇやろ・・・by妻)

     

  ドイツ西部の歴史的銘醸地、ライン川の支流モーゼル川に沿ったモーゼル地方の格付
 ワイン。まずまず名の知られた生産者カール・エルベスのご自慢の畑、ユルツィヒ村に
 あるユルツィガー・イン・デア・クランクライという畑のアウスレーゼ(房選りの完熟
 ぶどうを使った甘口)の2016年です。あ、資●堂の整髪剤とは違いますよ。😆
  ラベルの絵にあるようなモーゼル川に沿った斜面(おそらくは南向き)の崖のように
 切り立った危ない場所に植えられたブドウで造られているのだと思います。栽培も収穫
 も人手で行わざるを得ず、かなりの生産コストがかかっているはずです。
  しかしそれだけ手間をかけても、今となっては甘口ワインは食事に合わせにくいので
 人気が出ず、皮肉なことに世界で最もコスパの良いワインの一つとなっています。
 (ただしシャルツホーフベルガーなどの超一流かつ人気生産者のワインや、後で述べる
 極甘口ワインを除きます)


  「ローマ人の物語」で有名な塩野七生(ななみ)先生曰く、ドイツのワイン名産地は
 古代ローマ帝国の領土に限られる・・・とのこと。確かにモーゼルも、ラインガウも、
 フランケンもバーデン・ヴュルテンベルクも古代ローマの領域内だよな・・・気候条件
 もさることながら、「ローマ人は葡萄を植え、ゲルマン人はその農地を焼き払う」、と
 いう感じだったから当然か・・・

     

 
  ドイツの甘口の格付ワインは熟成度合いや残留糖分(発酵が止まり、アルコールに
 分解されずに糖分のまま残るからアルコール度が低くなって甘口になる)の量によって
 軽い方から、カビネット→シュペートレーゼ(遅摘み)→アウスレーゼ(房選り)→
 ベーレンアウスレーゼ(房選りの遅摘み)→トロッケンべーレンアウスレーゼ(干し
 ブドウ化したものを粒選り)→アイスヴァイン(冬になって凍ったブドウの水分を除去
 して究極まで糖度が上昇したブドウの粒選り)となり、値段もだんだん高くなります。
 水分の多いブドウはワインになる生産量が多くなりますが、水分の少ない干しブドウを
 搾っても大した量にはなりませんから、値段に差が出るのは当然ですね。通常、市場に
 出回るのはせいぜいアウスレーゼクラスまでです。それ以上のクラスの極甘口ワインは、
 本当に実物を購入できる金持ち以外は、ワインオタクしか目にすることは無いでしょう。
  
  ということで頑張ってもアウスレーゼクラスしか買えないオッサンですが、カール・
 エルベスさんは比較的良心的な価格設定なので、かなりお安く(約2,500円で)購入が
 できました。3年前ですけどね・・・今は3,000円以上出さないと無理かと思います。
  アウスレーゼクラスになると残留糖分が高くなり、酸味<甘みとなりますので、これ
 だけで飲んでもデザートワインとして楽しめます。おつまみも何にも要りません。    
  久しぶりに飲むので専用のレーマーグラスを引っ張り出してきました。甘口ワインっ
 て、なんだか心と体の疲れを癒してくれるような気がするなぁ・・・アルコール度は 
 7.5度ですから体に優しいのは事実だな。


  それにしても、オッサン宅にはお金はないけどワインはあるので、新たに買わなくて
 もお酒には困らないですわ。😆 (だから笑うとる場合とちゃうっつーの。by妻)


  なんだか結局いつものようにウンチク記事になってしまったような感じですね・・・
 (毎回、そういうどうでもえぇ話をダラダラと聞かされてたのはワタシやで・・・by妻)