京成バラ園 ~じっくりバラを楽しむ編➁~
忘れないうちに昨日の続きをいきます。
まずは、香りの素晴らしいピンクがかったカップ咲きの白いバラ、ボレロです。
清楚で可憐な感じですね。ボレロというと、スペイン・バスク地方?のちょっとメラ
ンコリックなダンス音楽というイメージですが、これは清楚としか言いようがない。
このバラも「香りかぐわし系」です。マスクをずらして甘い匂いを楽しみました。
あれ? これ ↓ はうちにあるモーリス・ユトリロ君ではないの? ちょっと似てい
ますが、違いました。エドガー・ドガさんですね。パリ・オペラ座のバレエの踊り子
の連作で有名な、印象派の先駆者ともいうべき画家の名前をもらっています。
フランスの生産者が、この画家シリーズをいっぱい出しているようです。京成バラ
園でもかつてたくさん販売していましたが、今回はあまり出回っていませんでした。
人気が高いのでしょうね。ユトリロ君も、10年以上前に妻がここで選んで買ったもの
です。二色の交じったバラは珍しいですよね。あの時購入しておいてよかった・・・
そして、私が好きなオレンジ色のバラ、レディ・絵馬ちゃうエマ・ハミルトンです。
イングリッシュ・ローズなんですね。人気が高い品種です。
ニンジンのような色ですね。濃すぎないところがイイのです。咲きかけの花と、満開
の(クシャっとした)花をクローズ・アップしてみました。↓
そして、これ ↓ は紫がかった色のバラ、ブルー・パフュームだそうです。香りも
かなりいい感じ。ムスクの香りっていうんでしょうか。まさに幸水、ちやう香水。
この↓赤いバラは、レオニダスというそうです。これはいいですね。ペルシャ戦争
の時、ペルシャ王クセルクセスの大軍を足止めするためにテルモピュレーの谷の隘路
で配下の兵士とともに玉砕し、命を賭してギリシアを守ったスパルタ王の名を取って
います。ギリシャ人特有の誇張もありますが、300人で10万人に立ち向かったという
話です。無茶もいいところですが・・・スパルタの戦士には降伏や退却はないと。
彼の死をライヴァル・アテネの知将テミストクレスが無駄にせず、サラミスの海戦
でペルシャ軍を撃破し、総力戦の末ギリシア都市国家連合が専制君主の大国ペルシャ
に勝ちました。歴史が変わった一戦の一つですね。(米国大統領選2020も違った意味
で歴史を変えそうですが・・・)
このバラは、勇士レオニダスの誇り高い精神を表しているかのように感じます。
彼がペルシャの大軍の前に立ちはだからなければ、古代ギリシャ・アテネが繁栄する
ことはなく、ことによると西洋文明があのように発展することはなかったかも。
「モローン、ラベ!」
降伏せよと迫るクセルクセスに対し、「(正々堂々と)取りに来るがよかろう!」と
答えたレオニダス。かっちょえぇ、でも死んだら元も子もないですよ。このバラの花
の色のように、彼と300人の勇者たちはギリシャの乾いた大地を赤く染めて散ったの
でしょうか・・・おっと、つい西洋史オタクの癖が出てしまいまして失礼しました。
(東洋人のくせにな、by妻。)
変わって、これはロゼット咲きのベビー・ロマンティカというバラ。オレンジ色と
ピンクの交じったようなカワイイ感じの花がポンポン咲いています。
この ↓ 濃い赤いバラは、ショートケーキだって。面白いネーミングですね。
これ ↓ は名前を忘れました。剣弁高芯咲き、いかにもバラっちゅう感じです。
ローズヒップ(バラの実)もありました。
これは、るる・・・だって?風邪薬かいな(アホ)。
だいぶ見てきましたが、まだ半分くらいかな?もうお昼を過ぎています。この分では
またお昼ごはん抜きになりそう・・・
今日のトリは、バルカローレ(舟歌)です。濃い赤色で存在感がありますね。
予想に反して、もうしばらく続くと思います。
興味のない方には申し訳ありません。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。