2019夏:英国 ㉓ロンドンへ戻ってきました
レイコック・アビーを一時間足らずで見学した後、再びバスに乗ってチッペナムの
バスターミナルまで戻ってきました。このバスは鉄道駅まで行くのかと運転手さんに
訊きましたが、「行きません」とピシャリ。バスターミナルから駅までは、別のバス
に乗らなければならなくなりました。ほどなくやって来たバスの運転手さんに尋ねた
ら、駅まで行くとのことでホッとしました。
チッペナム駅に6時間ぶりくらいに戻ってきました。ここからロンドン・パディン
トン駅まで急行列車で約1時間強、午後4時半にはパディントン駅に到着です。
左側が私の乗ってきたグレート・ウェスタン・レイルウェイのブリストル発の急行
列車です。隣のホームにはヒースロー・エクスプレス(空港行き)が停車しています。
2日後にはこの列車に乗って空港に向かうのですが、その前にロンドンを観光します。
しかし今日はもう時間が遅いので、ショッピングその他を楽しんで、翌日1日かけて
フルにロンドン観光の予定です。
早速地下鉄に乗って、宿泊ホテルの最寄り駅のピカデリー・サーカスに向かいます。
ここはロンドンの銀座四丁目?、観光客や買い物客で常に賑わっています。広場中央
にあるのがエロス(キューピッド)の像です。背後を二階建てのバスが頻繁に行き交
っていました。さっきまでレイコック村ののどかな風景を見てきた目には、度肝を抜
くような光景です。賑やかで楽しそうですが、人が多くて騒々しい・・・
2日間泊まるホテルはこのロンドン中心部のど真ん中(変な日本語)、ピカデリー・
サーカスから徒歩5分という絶好のロケーションにある格安ホテルです。日本でいう
と東横インみたいなビジネスホテルっぽい感じです。ホテル代はケチったらあかん、
と言っていた私ですが、さすがに大都会ロンドンの一流ホテルは腰を抜かすほど高額
な料金なので、やむなくこのような選択をしました。
ネットで早期割引だったので一泊1万円以下だったかな。でもロケーションは抜群
で、部屋も狭いながらもモダンで清潔でした。どうやら英国でも最近流行っている?
ビジネスホテル・チェーンのひとつのようです。市内の他の場所にも何軒かありまし
たが、場所とコスパではここが最高です。本当に、ここ ↑ まで、歩いて5分です!
1階のフロントは若い兄ちゃんとお姉さんが担当。ルームカード・キーを渡されて
エレベータで5階(日本式の6階)に上がります。時間がもったいないので、荷物を
置いてすぐに街に繰り出します。カードキーなので、自由に出入りできるので気が楽
ですね。(フロントでたどたどしい英語でやり取りをしなくていいので)
さて私の最初の目的地は・・・ロンドンの下町?リヴァプール・ストリートにある
ワインショップです。(やっぱりな・・・しかし真っ先にそこかい!by妻)
何を隠そうロンドンは、ワインビジネス発祥の地であり、現在でも世界をリードする
最先端のワインマーケットなのです。その中でもちょっと注目のショップなのだと。
地下鉄を乗り継いで約20分。リヴァプール・ストリート駅の近くにある、こだわりの
ワイン専門店 ”Uncorked" です。あるワイン好きの方の旅行記事を読んで、マークして
いた店です。スマホのグーグルマップのお蔭で方向音痴の私でもなんとか無事にたどり
着きました。
奥の棚にはちょっと手の届きにくい超高級ワインが鎮座しておりました。神棚みたい
な感じですね。見ているだけでも幸せ。(イヤ、どうせ買うんやろう?by妻)。
超高級ワインはそれほど多くないものの、お手頃価格のものからマニア垂涎の珍品?
まで、ワインオタクをうならせる充実の品ぞろえです。事前にネットでリストを閲覧で
きますし、ネット購入もできますが、やはり実店舗で現物を見ながら、あれこれ選んで
買うのが一番楽しいです。
日本と違って、お店に入ることは「購入意志あり」を意味しますので、意を決して?
突入しました。お店のお姉さんは親切に接してくれましたが、私は一通りどんなものが
あるのか見たかったので、優に30分はかけて店内を物色しました。こんなことを書いて
もしょうがないですが、フランス・ブルゴーニュの赤・白1本ずつと、イタリアの珍し
い赤(ミアーニというオタクな生産者のもの)、そして王道ボルドーのメドック格付け
ワインを1本購入しました。ボルドー以外は日本では滅多に目にすることがなく、また
日本よりも相当に安い価格で売っていたものです。とはいえ絶対額はそれなりの金額に
なるので、予想以上にかなりの散財をしてしまいました。それでも良い買い物ができた
と、喜色満面でお店を後にしました。ここはお店の方も愛想が良かったな・・・
↓ この写真はお店の宣伝に使っていたものですが、ほぼこんな雰囲気でしたよ。
こんなショップがうちの近くにもあったらなぁ・・・(きっと破産するで。by妻)
そういえば応対してくれたお姉さんは、この左側の人だったように思います。そう
いえば、右側の人の良さそうなお兄さんも店内にいたような気がします。経営者夫婦
だったのかな?
ワイン4本を抱えてロンドンの街中をうろつくのは大変なので、一度ホテルに戻り、
ワインを置いてから再び出かけます。時刻は夕方6時を過ぎました。
私はロンドンの繁華街のことを良く知らないし、イケてる若者でにぎわうトレンディ
ー?なところは似合わないので、お上りさんよろしく有名なあの場所に行きました。
ナイツブリッジにある、老舗デパート「ハロッズ」です。ロンドン随一の歴史と風格
を誇っていたようですが、最近は大衆化し多くの観光客が訪れる観光名所になっている
ようです。かつては身だしなみの整った紳士・淑女が訪れていたのかもしれませんが、
今はもうインバウンド客が押し寄せる日本の百貨店みたいな感じですかね。私もそんな
外国人観光客の一人ですけど。
店内は広くて複雑な造りをしているので、初心者にはかなりわかりにくいです。入口
にある案内パンフレットを見ながら、キョロキョロうろうろします。あぁ恥ずかしい。
おっとこれ ↓ が有名なエジプト風のホールとエスカレータですね。まばゆいばかりで
ゴージャス感満載のいかにも「ハレの場所」っていう感じですね。テンションが上がり
ますわ。
グラウンドフロア(日本流の一階)はコスメや装飾品、上の方の階はブランド物の
服や皮革製品の店舗がギッシリでした。そういうのがお好きな方は目をぎらつかせて
戦闘態勢に入られると思いますが(失礼)、私は最初から戦闘意欲ちゃう購買意欲が
ございませんのでスルーです。まぁ、既にワインを買っちゃったしね。妻が居たら、
少しは見たいと言ったかもしれないな。でも多分買わないだろうけどね。(そうや、
賢妻やからな。by妻)
ということで、やっぱり私が行くのは地下の食品コーナーです。
東京のデパ地下も凄いけど、やはりヨーロッパや英国の選りすぐりの逸品を揃えて
いるので圧巻です。目の保養にもなるなぁ・・・凄いのはチーズの品ぞろえです。
英国の青かびチーズ・スティルトンや名前も知らないけど凄そうなチーズが所せまし
と陳列されています。そして値段はそんなに高くはありません。好みのサイズに切っ
てもらえるので、夜ホテルで頂こうと思って3種類ほどを購入しました。せっかくな
ので英国産で。なんだか地名が付いていたけど名前は忘れてしまいました。
写真もピンボケでわかりづらくてスミマセン。でもチーズ売場だけでかなりの面積
を占めていました。こんな店が家の近くにあったらなぁ・・・そればっかりやん。
晩御飯はせっかくだからハロッズ地階のちょっと高級なイートイン・コーナーで。
夜8時までなので急いでいきましたが、既にかなりのお客さんが並んでいました。
私は有名なオイスター・バー&キャビアの店にしたかったのですが、あいにく満席で
しばらくは空きそうもないとのこと。ちょっとすったもんだがありましたが、結局は
その隣にあるシーフード・バーのカウンターに座ることにしました。
こんな ↑ 感じでゴージャスな内装です。ちょっと値段は高めですが、さっきの高級
食品コーナーから直送の?ちょっとリッチな食事が楽しめます。
シーフード盛り合わせと、白ワイン(フランス・ロワール地方のプィィ・フュメ)
のグラスを注文しました。そりゃ美味しいですけど、やっぱりちょっと高かった。
ササっと食事を済ませて、早めにホテルに戻ります。
部屋に戻ってチーズとハーフボトルのワイン(また買ったか・・・)で一杯やりな
がら、のんびりテレビを見ました。BBCニュースを現地で見ると、とても臨場感が
ありますね。チャンネルを回すと、ちょうどオーケストラのコンサート(ロンドンの
夏の風物詩であるBBCプロムナードコンサート:略称プロムス)の、ライブ放送を
やっていました。途中からだったので全部聴けずに残念でしたが、噂に聞いていた通
り、会場は満員で凄い熱気のようです。曲はオルフの「カルミナ・ブラーナ」だった
かなぁ?合唱があったのは間違いないからね。
チャンネルを変えると、サッカーのUEFAスーパーカップ(アイスじゃないよ)を
放送していました。2019-2020シーズンのヨーロッパ各国のサッカーリーグが開幕
する前に行われた欧州サッカー連盟(UEFA)主催の試合で、前シーズンのUEFAチャン
ピオンズリーグの覇者リヴァプールと、UEFAヨーロッパリーグの勝者チェルシーの間
で行われた試合です。偶然にもどちらもイングランド・プレミア・リーグの強豪チーム
です。言わずと知れた英国(イングランド)はサッカー発祥の地でもありますね。
ロンドンのホテルでこんな試合をテレビで見られるなんてラッキーだな。(試合開催
場所はトルコのイスタンブルだったけどね・・・)
こちらも途中からの観戦だったけれど盛り上がっていました。白熱した試合は延長戦
でも決着がつかず、2対2のままPK戦へ。「レッズ」ことリヴァプールが、ロンドンの
名門チェルシー(ブルーがチームカラー)を振り切り、スーパーカップを制しました。
なんだか渥美清さんみたいだね、↓ オッサンパンダか・・・
明日は実質的に旅行最後の日。ロンドン一日観光です。
もう少しだけ続きます。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。