Bonne(ボンヌ)のブログ

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2022年GW 北に向かう旅 ④岩手・三陸海岸:絶品のお鮨と浄土ヶ浜

  今日はGWの旅行記事の続きです。あちこちに話が飛んですみません。
  盛岡駅からJR山田線の臨時快速列車で2時間半、午前11:20頃に三陸海岸沿いの宮古
 に到着しました。ここからは名高い観光地の浄土が浜まで路線バスが出ていますが、1
 時間に1本です。レンタカーを借りた方が便利なのですが、オッサンは運転免許証を
 自宅に置き忘れてきてしまったため、路線バスかタクシーで向かうしかありません。
 駅前から発車する岩手県北バスの時刻表を見ると、お昼12:10のバスがあります。駅前の
 有名なお鮨屋さんで昼食を取ろうと考えていましたが、食事をしてからでも間に合うか、
 ちょっと微妙です。(イヤ、普通は無理やろ。by妻)
  
  とりあえず目当ての「蛇の目鮨」さんに向かうと、やはりかなりの方々が順番待ちを
 しています。食い意地のはったオッサンはお鮨を諦めきれないので、名簿に名前を記入
 し、待つことにしました。12:10のバスに間に合わなければ、浄土ヶ浜にはタクシーで
 行く覚悟です。(大袈裟やな。タクシー代をケチりたいんやろ。by妻)

  かなり待たないとダメかなと思いましたが、意外にも回転が速く、20分程で席に案内
 されました。この時点で時刻は11:45です。急いでメニューを見て、せっかくだから三陸
 の海の幸おまかせ握りをオーダーしました。時間に余裕があれば、おつまみと🍺でまず
 は乾杯したいところですが、「急げばバスの発車時刻に間に合う」と考えて、お鮨だけ
 の注文です。10分ほど待って出てきたのが、これ ↓ です。

  とてもゴージャスなネタです。  右上から、三陸名産のホヤ、カニ(毛ガニかな?)、
 ムラサキウニ、イクラ、ホタテ貝、本マグロ中トロ、白身魚(名前を聞き忘れました)、 
 もう一貫ムラサキウニ、マグロの剥き身軍艦、アワビ、赤貝、イカ、ボタンエビ、最後
 は北寄(ほっき)貝です。特上ネタを中心に14カンも入っていました。
  まずはホヤ。オッサンはあまり得意ではないので、最初に食べてしまいます。ホヤの
 お鮨なんて初めての経験ですが、確かに磯の香りと独特の歯ごたえが特徴的です。美味
 しいかどうかは主観の問題かと思いますが、三陸らしいネタです。(要はあんまり好き
 じゃないんやな、オッサンは・・・by妻)
  その他のネタは、もう悶絶モノの美味しさです。カニ身もジューシーでしたし、ウニ
 は本当にとろけるような甘さ。この味を知ってしまうと、保存用のミョウバンに付けた
 ウニなど食べられませんね。2カンあったので、1つは最後のお楽しみに残しました。
 どれも新鮮で、多分ほとんどが地物か東北産なのでしょう。アワビは程よい硬さのコリ
 コリ感と深みのある味わいで、思わずもう1カン追加したくなりました。(が、時間が
 ないので断念せざるを得ず。)
  14カンあるのですが、シャリを少なめにしていますし、何よりも美味しすぎて、黙食
 のオッサンはあっという間に完食です。大根とネギがたっぷり入った澄まし汁もさっぱ
 りして美味しかったです。ごちそうさまでした。(結局10分で食べきったんか?by妻)
  これで料金は4,500円。ちょっと値が張りましたが、そうそう食べに来ることはでき
 ないので、思い切って奮発しました。この品質の高さでは、この値段になるのも仕方が
 ないのかもしれません。しかしお手頃なセットや、丼メニューは1,000円台からありま
 したので、選択の幅は広いです。


  急いでお勘定を済ませたら、時刻は12:08。しかしバス停は目の前なので大丈夫です。
 ちょうどバスがやってきたところです。地元の方に交じって、やはり浄土ヶ浜に行くと
 思われる観光客らしき方々が何人か並んでいました。浄土ヶ浜は、三陸復興国立公園の
 中心となる観光名所で、国の名勝にも指定されている著名な観光地です。オッサンも、 
 三陸海岸に行くならここは絶対に外せないと思っていました。


  バスは定刻の12:10に出発し、住宅街を抜けて約15分で浄土ヶ浜ビジターセンターに
 到着しました。この距離ならタクシーでもそんなに高額にはならないかもしれません。
 このビジターセンターに隣接して駐車場があり、一般の車はここに駐車する必要がある
 ようです。バスで来た以上は、帰りもバスが基本です。帰りのバスは13:55発。観光が
 できる時間は約1時間半弱です。(またタイムトライアルみたいな観光やな。by妻)
  少し高台にあるビジターセンターから遊歩道を下って、5分程で海岸に到着します。
 お天気が良いので海が青い! 海風が心地よくてとても気持ちがイイです。

  短いトンネルを抜けると、遠くに白っぽい岩が見えました。あれが浄土ヶ浜かなぁ?


  浄土ヶ浜にはかつて遊覧船が就航していたそうですが、コロナの影響なのか数年前に
 廃止されてしまったとのこと。そのかわりに、小さなボートで浄土ヶ浜と、近くにある
 「青の洞窟」をめぐるツアーが営業していました。見ると、若いカップルを中心に長蛇
 の列でした。お店の人に訊いてみると「約2時間待ち」だそうです。時間に余裕のない
 オッサンには残念ながら無理です。結構小さいボートなのでちょっとコワいよなぁ。 

  実は、今年の7月からは浄土ヶ浜の遊覧船が新たに就航する予定とのこと。ちょっと
 訪れるのが早かったようです。絶対に海側から見たら楽しいだろうなと思います。
  今回はやむなく、徒歩で浄土ヶ浜まで参ります。ビジターセンターからだと、約10分
 でボート乗り場のあるマリンハウスに、約15分強で浄土ヶ浜海岸に到着します。
 (実は東日本大震災の津波の影響で、しばらくはこの遊歩道は通行禁止になっていたの
 だそうです。今は復旧して、観光地として復活しています。)
  
  オッサンの拙い文章で説明するよりわかりやすいので、参考までに浄土ヶ浜全体の
 地図を掲載いたします。(おぅ、そら気が利いてるのぅ。by妻)

  ちなみに浄土ヶ浜は、本州最東端なのだそうです。(知らなかった・・・)
  浄土ヶ浜の海岸に着くまでの間に、もう沖合に浮かぶ浄土ヶ浜の島々がはっきり見え
 ます。路線バスでいきなり終点の浄土ヶ浜海岸まで行くこともできますが、やはり行き
 はビジターセンターで降りて、この遊歩道をゆっくり散策しながら浄土ヶ浜を目指すの
 がいいのかなと思います。

  さぁ、浄土ヶ浜の海岸に到着しました。ここは視界が開けて、すぐ目の前の島々も
 手に取るようによく見えます。厳しい三陸の海が作り出した景観ですが、「浄土ヶ浜」
 と名付けられているように、なぜか心が休まるような荘厳で美しい眺めです。
 江戸時代にここを訪れた方が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したのが、その名の
 いわれなのだそうです。

  「浄土ヶ浜」の看板の前で、皆さん記念撮影をしていました。(アホ)

 

  しかも海が透明でとても綺麗でした。夏は海水浴場になるようですが、こんな綺麗な
 海で泳いだら気持ちいいだろうなと思います。


  あ、海岸に割れたウニの殻が捨てられていました。誰かが潜って取って食べたのでし 
 ょうか?漁業権のない人が勝手に取ると違法ですから駄目ですよね。
  この近くにはレストハウスやお土産物屋さんがありました。
  オッサンはさっきお鮨を食べたばかりだというのに、焼き牡蠣を一個食べてしまいま
 した。ついでにビールも。😝(アホゥ。by妻) 

  見ていて飽きない風景です。海から屹立する白っぽい岩は、約5200万年前に噴出した
 マグマが冷えてできた流紋岩で、二酸化珪(ケイ)素を含むのでこのような色になった
 そうです。長い年月を経るうちに、大きな島の上には松が生え、このような特異な景観
 が生まれたのだそうです。

  ネットで浄土ヶ浜の全景を写真を見つけましたので、載せておきます。やはりプロが
 撮影した写真は素晴らしいですね。

  いつか、夏に来て海水浴と遊覧船での島めぐりをしてみたいと思いました。
  浄土ヶ浜、ゆっくり見学できて良かったです。帰りは浄土ヶ浜のすぐ近くのバス停
 (始発)から予定通りのバスに乗りました。約20分で宮古駅前まで行ってくれるので、
 大変便利です。そういえば、ビジターセンターに隣接した一般車両の駐車場まで行く
 バスが頻繁に運転されていますので、自家用車で来られた方も歩かずに浄土ヶ浜まで
 来ることができます。(オッサン、最初はその駐車場行きのバスに間違えて乗りそう
 になったやろ? あわてんぼうやな、相変わらず。by妻)
    宮古駅には14:12に到着。またここから北上します。(どこへ行くんや?by妻)