思い出の旅2007シチリア ⑭グラン・ブルー! タオルミーナへ・・・
すっかり間があいてしまいましたが、今日は久しぶりにシチリアの記事を続けます。
シチリア島の内陸部にあるピアッツァ・アルメリーナ近郊の古代ローマ時代の別荘跡の
モザイク画を堪能した後、オッサンたちを乗せたベンツは一路シチリア島の東岸にある
リゾート地タオルミーナに向かいます。
「シチリアのへそ」と呼ばれるエンナの近くから高速道路(パレルモと、シチリアの
第二の都市カターニャを結ぶメインルート)に入ると、我らがベンツ様は能力をフルに
発揮します。妻の日記によりますと「おんぼろトラックやフィアットをぐんぐん追い抜
いて、時速150kmくらいでぶっ飛ばしていた」ようです。途中からシチリア島の最高峰
活火山のエトナ山が見えてきて周囲には肥沃な土地が広がり、オレンジ畑が連なる頃に
は既にカターニャ近郊、そして出発してから一時間半ほどでタオルミーナの町が見えて
きました。妻は「このツアーは正解や。荷物を持ってシチリア島内を鉄道やバスで移動
するのは無理や」と書いていました。
しかしオッサン、すんなりタオルミーナには行きません。運転手さんに頼んでいたの
は、タオルミーナの町の背後にある山の上に建つ小さな城塞、マドンナ・デラ・ロッカ
(岩の上の聖母)です。こんなところ ↓ です。
古代ローマが滅亡した後の、長い中世ヨーロッパ社会では、蛮族の侵略やならず者に
よる略奪が相次ぎ、平穏な日々は望むべくもありませんでした。そのため、どうしても
人々の住居は高い丘の上に築かれ、なんとかして侵略者から身を守ろうとしたのですね。
そもそもタオルミーナの街も丘の上に築かれていますが、マドンナ・デル・ロッカは、
そこからさらに高地にあります。つまり、タオルミーナですら安全ではなかったという
ことですね。そんな時代に生まれなくて良かった・・・
高速道路を下りてタオルミーナの町と反対側に向かい、5分ほどでマドンナ・デラ・
ロッカの展望台に到着しました。クルマから降りて、展望台に向かうと、うわぁ!
眼下に古代ギリシア起源のタオルミーナの町が広がり、その先にはグラン・ブルー!
美しいイオニア海が一望できます。妻もオッサンも、思わず「おぉ~」と・・・
心地よい爽やかな風が、照り付ける日差しを少し和らげてくれました。
あ、海に近い高台には、有名なギリシア時代の円形劇場跡がはっきりと見えます。その
近くにはプールを備えた高級ホテルがありますね。いやぁ、すごいところだなぁ・・・
ちょっとお疲れ気味ですが、妻もこの眺めには感動していたようです。
(オッサンもたまにはちゃんとした観光地に連れて行ってくれるんやな・・・by妻)
ここで、妻は無理やり運転手のオジサマと記念撮影をしていました。強引やな~
ここマドンナ・デッラ・ロッカには、その名の通り岩の上に建つ聖母教会があるので
すが、オッサンたちはすっかり見逃がしていました。(アホ。何しに来たんじゃ!)
そして再びくねくねとした山道を下って、ようやくタオルミーナの町はずれにある
宿泊ホテルに到着です。丸一日、パレルモからタオルミーナまでベンツを運転してくれ
た運転手さんにお礼を言って、料金を支払います。オジサン、この東洋人の変な夫婦を
どう思ったのかはわかりませんが、「ドモアリガト、アリヴェデルチ(またね)!」と
言ってお別れです。オジサン、こちらこそ有難うございます。運転お疲れ様でした。
ホテルはタオルミーナでも高級なリゾートホテルでしたが、オッサンがケチったため
に部屋はなんと海の眺めが全く臨めない地下室のような部屋でした。😱 まぁ、3泊も
しますので安い部屋でないと大変ですから仕方ないですね。でも長期滞在型のリゾート
ホテルらしくリビングのような広い部屋で、大きなクローゼットがあります。トランク
をバーっと広げても全然大丈夫でした。荷物を片づけてシャワーを浴び、日の傾きかけ
たタオルミーナの街を散策しに出かけます。
あ、もう海岸沿いの町(ジャルディーニ・ナクソスというこれまた古代ギリシア時代
の町)には明かりが灯っていますね。
そうそう、このタオルミーナは、元々ジャルディーニ・ナクソスに定住していたギリ
シアから植民した人たちが、同じくギリシアから来た別の町から侵略され、高い丘の上
にあるこのタオルミーナに逃れてきたのが始まりなのだそうです。昔からみんな仲良く
はできなかったのですね、残念。(ギター侍か、古すぎや。by妻)
妻はリゾート地だからと言って、いきなりド派手なワンピースに着替えていました。
(まぁ、えぇやんか。私にぴったりやろ。by妻 ・・・byオッサン)
このタオルミーナには3泊します。あちこち見てみたいのでチョコマカ動き回るオッ
サンですが、さすがにここでは少しゆっくりしようと思います。(ホンマけぇ?by妻)
タオルミーナの最初の夜は、次回に続きます。
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