2025年8月:クロアチア・オーストリアの旅 ⑧ スプリットのディオクレティアヌス宮殿を見学しました・・・
旅行記の続きです。クロアチアのスプリットの街に来ていました。
ローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿がそのまま街になってしまったスプリットの
旧市街をブラブラします。サマータイムのヨーロッパは夜9時くらいまで明るいので、
1時間ほどは楽しめました。
ペリスティルと呼ばれるこの広場は、ディオクレティアヌス宮殿の皇帝居住区の入口
だったそうで、今でも観光スポットとなっています。古代ローマ時代の回廊の列柱や、
皇帝がエジプトから持ち帰ったという黒いスフィンクス像もありますので、古代ローマ
の雰囲気が味わえます。古代ローマ人は、必ず街の中心にフォーラムという列柱回廊で
囲まれた広場を造るのです。紀元3世紀にもこんな光景が見られたのでしょうか・・・
今は観光客向けのカフェ「ルクソール」が一角を占めています。(上の写真の右側)
このお店は、広場に向かった石段も席になっていて、赤い座布団?が敷かれています。
カフェ・ルクソールのある側は、中世から近世にかけて建て替えられた建物のようで
す。こちら側はお洒落なお店が軒を連ねています。
一方、反対の東側は古代遺跡がそのまま残っている部分があります。そして奥には、
中世にスプリットが司教区教会の街となった時に建設された大聖堂があります。しかし
この大聖堂は、古代ローマ時代のディオクレティアヌスの霊廟を改造して造られたもの
なのだそうです。この日は既に閉館していますので、翌日に見学予定です。
スフィンクスの像が見守っています。列柱の奥にある黒い鉄柵の先が大聖堂です。
大聖堂の尖塔が見えます。ここからの眺望が素晴らしいそうなので、翌日に登ってみ
たいと思います。螺旋階段で登るようです。(エレベータはないんか? by妻)
あ、古代ローマ軍団兵に扮したオジサンがまたいました。観光客向けのサービスです
が、こういうのもなかなか楽しいですね。一緒に写真を撮ってもらうには最低でも2€
が必要とのこと。オッサンはパス・・・(遠くからタダで撮影しているわけやな。by妻)
しかし、古代ローマの遺跡がそのまま街になっているなんて、想像できませんでした
よ。ローマのフォロ・ロマーノにしろ、ポンペイにしろ、古代の遺跡は既に時を止めて
いて、単なるモニュメントに過ぎないのですが、このスプリットのディオクレティアヌ
ス宮殿は、改築されてはいるものの、現代にまで人々の暮らす街として生き残っている
のですよ。これだけでもすごいことです。実際に、今でもここに住んでいる方々はいる
のです。この広場から少し脇道に入ると、古代と言うより中世の街並みが残っています。
古代から中世、近代から現代へと少しずつ形を変えながら生き延びてきているのです。
ディオクレティアヌスさんも、このことを知ったらきっと驚くでしょうね・・・
2025年8月3日 スプリット ディオクレティアヌス宮殿のペリスティル
ペリスティルの北側は、古代では兵士やお付きの人たちが暮らすエリアだったそうで
すが、今ではこちらの方が栄えています。狭い路地の間にお洒落なショップやレストラ
ンがひしめきあっています。オッサンも夕食はこのエリアで頂く予定です。
ペリスティルから南側の皇帝居住部分に上がっていく階段があります。その場所には
ヴェスティブル(前庭)と呼ばれる皇帝居住区の玄関口がありました。
ローマにある有名なパンテオンのような円形ドーム状の建物で、天井にはポッカリと
穴が開いています。当時はモザイク画が飾られていたようですが、多分キリスト教徒が
破壊してしまったのでしょう。全く困ったもんだ・・・
ここは音響効果が良いので、クロアチアの男声アカペラ・コーラスの「クラッパ」の
演奏が聴けることもあるらしいのですが、残念ながらこの時間はやっていませんでした。
そのかわり素人のマンドリン?奏者がいました。
ぽっかり空いた天井の丸屋根から暮れなずむ空が見えました。うーむ・・・紀元3世紀
に皇帝が造らせたモザイク画が残っていたら、とんでもなく貴重な世界遺産になっていた
でしょうね。・・実に惜しまれます。(オッサンは、古代ローマやギリシアの芸術作品を
ぶっ壊したキリスト教徒が大嫌いなんやな・・・by妻)
2025年8月3日 スプリット ディオクレティアヌス宮殿・ヴェスティブル
ちなみにペリスティルとヴェスティブルは入場無料です。というか、街中の一般人が
通行するエリアなので、無料公開せざるを得ないのでしょうね。有難いことです。もう
オッサンはこれだけで十分満足してしまいました。しかも、今夜はこの宮殿の跡地内に
あるホテルに宿泊するんですよ。皇帝宮殿に宿泊する気分・・・ちょっと違うか。
ペリスティルから南側の皇帝居住部分の二階部分に上がります。海の見えるエリア
が皇帝の居住スペースだったのですね。古代のままの城壁だけでは危険なのか、後代
に補強された新しいアーチがありました。
こちら側は海が見えるので、眺望を楽しめるレストランやカフェなどがありました。
そうか、ここで夕食にすればよかったな・・・
2025年8月3日 スプリットのディオクレティアヌス宮殿2階部分
そろそろ日も暮れかかってきました。時刻は午後8時半。これから夕食に向かいます。
この後、大変な目に逢うことになります・・・(そら大変やったな・・・by妻)
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