Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

春の南房総を一巡り:④千倉の海の見えるホテルで・・・

  今度は南房総の記事の続きです。
 1泊2日で3月上旬に出掛けたのですが、宿泊先は太平洋側の千倉(ちくら)の海岸線
 にあるホテルです。ベランダに小さな露天風呂が付いていますが、大浴場・露天風呂も
 あり、しかも「男の一人旅」という宿泊プランで夕食が部屋食だったので、奮発して申
 し込みました。・・・って、ここまでは前回に書いたような気もしますが、まぁいいか。
  どうやら2021年にリニューアルしてお洒落なリゾートホテルになったようで、宿泊客 
 はカップルや夫婦が多いみたいです。千倉の海水浴場の近くなので、夏休みにはお子様
 連れのお客さんも多いのでしょうね・・・


  さて、夕食の前にひとっ風呂浴びてきます。ベランダのミニ露天風呂もいいけれど、
 やはり広々としたお風呂の方がゆったりできますしね。写真はいつものようにHPから。
  まずは1階の大浴場と露天風呂です。ほぼすべての部屋にミニ露天風呂があるためか、
 大浴場はガラガラでした。先客は1人、そのあとも2人くらいしか来ませんでした。
 大浴場の奥に露天風呂があります。和風と洋風の二種類があり、男女日替わりで両方を
 楽しめるそうです。到着した日の男用露天風呂は、和風風呂でした。 
  こちらの露天風呂は外の景色は見えませんが、中庭を眺めながらゆっくり入れます。


  そして、びっくりしたのは7階の展望露天風呂です。入るといきなり海が見える露天
 風呂になっていました。こちらは完全に洋風で、かなりお洒落なスパっていう感じ。

 

  ちょっと肌寒いけれど、デッキチェアに座って、のんびり海を眺めながらまったりと
 できました。こちらも意外に空いていて、常時2~3人くらいしかいませんでした。
 皆さんお部屋でのんびりしているのかな? せっかくだから入らないともったいない、
 と思っている貧乏根性丸出しなのはオッサンだけなのかな・・・
  こんなに雰囲気が良いのですが、そうか!仲睦まじいカップルでも、結局別々に入ら
 ないといけないから意外に人気がないのかもね。ま、オッサンにはどうでもえぇわ。
 (ヤケになっとるな・・・by妻)
  
  お風呂の後は、お楽しみの食事です。部屋でゆっくり頂けるので、一人者のオッサン
 には有難い。誰にも気兼ねすることなく、そして持ち込んだワインをこっそり飲むこと
 もできますしね。😆(目的はそれかい! by妻)


  夕食は午後6時半スタートです。時間通りにオバチャンが運んできてくれました。
 「オッサン一人旅プラン」でサービスしてくれる、前菜です。鯵の南蛮漬けと、豚肉の

 串フライ、そして千葉名産の落花生です。


  地元産の魚の刺身です。アジ、カンパチ、コショウダイ、キンメダイです。本マグロ
 の中トロも付いていて、なかなかイイ感じ。おまけにコリコリのクラゲも。

  キンメダイとアサリ、エビの入った焼き物も美味しい。ラップに包んで蒸し焼きに
 したみたいです。魚介のエキスが凝縮されたスープが意外にあっさりしていて素材の
 味としっかりコラボしています。


  黒毛和牛のすきやきも付いていますので、結構豪華です。特注でアワビとかイセエビ
 とかもありましたが、オッサンにはこれだけで十分なので、やめておきました。

  部屋食なので、自分のペースでゆっくり頂くことができました。
 あ、やっぱりワインを開けているオッサン。この日は妻の誕生日でしたので、ちょっと
 いいワインを持ってきました。なので、グラスも持参しました。😆
  しかし白ワインなので、すき焼き用には安い赤ワインのハーフボトルを注文しました。
  そして妻の写真を飾ってたので、それを見たオバチャンが妻の分も、食前酒を出して
 くれました。こういうことってたまにあります。まぁ、お気遣い頂き有難うございます。
 ちなみにオバチャンも旦那さんに先立たれて、その後でこのホテルの社長さんに雇って
 もらったと言っていました。「でも、もう長いのよ~」とのことでした。オッサンも、
 もう10年も経ちますが、相変わらずしっくりきません。ま、仕方ないね。   


  ということで、持ち込んだのはブルゴーニュ・ブラン(白)。え?、それって一番下
 のランクのワインじゃないの?、ブルゴーニュワインでは・・・
  ふふふ、格付の上ではそうですが、このワインは並のブルゴーニュ・ブランではない
 のですよ。これは、ブルゴーニュでも最高ランクの特級畑の一つミュジニ(赤ワイン)
 の畑のごく一部の区画で栽培される白ワイン用ブドウのシャルドネから造られるという
 レア・ワインなのです。さらに、本来ならば「ミュジニ・ブラン(白)」とA.O.C法の
 例外で特級畑(グラン・クリュ)のワインを名乗ることができるのですが、この生産者
 (著名なドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエさん。長い!)がそのブドウ
 を植え替えて間もない時期だったことから、敢えて格下げしたものなのです。
  つまり本来ならばグラン・クリュを名乗ることができる希少ワインなのに、格下げ品
 なのでとても安く入手できたものなのです。年号は2004年。妻とヨーロッパに旅行
 した時にローマのワインショップで購入したものです。つまり妻もこのワインのことを
 覚えているはず・・・ローマで買ったときには、円高でもあったので一万円もしなかっ
 たと思うけれど、今の日本ではその10倍以上出しても入手できないはず・・・今では
 もう二度と買い直せないワインなのです。そういうものが増えてしまったよなぁ・・・
 (どうでもえぇけど、私が元気なうちになんで開けんかったんや? ケチめ。by妻)
 
  ・・・一般の方々にはわけのわからん能書きはこれくらいにして、飲みましょう。
  20年近く経過しているのに、まだ若々しいです。さすがは本来はグラン・クリュの白
  ワインです。ラベルにはイタリアのワインショップが直輸入(隣の国だけれど)した
  ものだと書かれていました。ミラノのインポーターが、この著名生産者からこのレア

 ワインを一定数、購入している証拠ですね。

シリアル番号は36番。

     

  口に含むと、なんだこれは!(またかいな。by妻)
  ねっとりした感触で、バターのようなクリーミーさで、スモーキーで、そうクリーム
 ・ブリュレのようなイメージです。ほどほどに熟成しているのですが、まだ本領発揮は
 これからという感じです。つまり、まだ十分酸化しきっていないということ。色も黄金
 色ではなく、やや黄色みを帯びた薄い金色です。ものすごい酸化抵抗力があると見た。
 そして時間が経つと空気に触れるので、どんどんグラスの中から良い香りが立ち上って
 来るのです。辛口なのに、ちょっとほのかに甘い感じもして、酸味が十分あるはずなの
 にスッパクはなく、不思議な感覚。ブドウの凝縮度がものすごいからなのでしょう。    
 つまり、生産量をかなり抑制しているのは明らか。ポテンシャルが高くて、とてもゴー
 ジャスなワインに仕上がっていました。オッサン、あっさり参りました。
  さすがは元はミュジニ・ブラン、そしてストイックな優良生産者のコント・ド・ヴォ
 ギュエさん(言いにくい・・・)。一流生産者が最高の畑から引き出した、匠の技です。
 
  そうしたら、なんとデザートに本物のクリーム・ブリュレが出てきました。😆
  合わせてみたら、意外に面白かった・・・濃厚で(辛口だけど)ほのかに甘さも感じ
 るので、ひょっとしたらデザートワインとしても通用するかも。  

    


  夜は、星は見えませんでしたがもう一度、展望露天風呂に行ったり、ベランダの露天
 風呂に入ったりしていたオッサン。相変わらず落ち着きがありません。(アホ)
 
  翌日は早朝5時に目が覚めました。朝焼けの海を見ながら、今度は朝風呂です。
 これは部屋のベランダのお風呂からの眺めです。海は少し荒れ気味です。
  この日は午後から天気が崩れるとのことで、どこを観光するか再検討が必要な状況と
 なりそうです。


  展望露天風呂にももう一回行きました。朝早い時間は、誰もいませんでした。

  一階の大浴場と露天風呂にも行きました。今度は男女が入れ替わっているので、露天
 風呂は洋風でした。ここも誰もいないし、誰も来ない・・・いいのかこれで?・・・

    


  朝食は、本来食堂で頂くはずでしたが、昨日のオバチャンが気を利かせてくれて、
 部屋食にして運んでくれました。有難うオバチャン。これからも元気でいてくださいね。
  朝食もいろいろな種類があってボリュームもたくさん。朝から満腹になりました。
 パンは食べきれなかったので残しました。和・洋折衷というか、両方だよね。ロースト
 ビーフや、オムレツと目玉焼きが両方あるとか、サービスし過ぎでしょ。😆
  ちっちゃいけれどデザートも付いていました。ついでにシャンパンがあれば最高でし
 た。😆(アホう、この後運転するんやろ。お酒はアカンがな。by妻)

  ということで、食事とお風呂、持ち込んだワインで楽しむことができました。
  そういえばこのホテルの売店では、部屋に持ち込めるちょっといいお酒や豪華なおつ
 まみを売っていましたので、ちょっとリッチな部屋飲みもOKなのかも。
 
 
  次回は2日目の観光ですが・・・やっぱり天気が悪くて行先は一択でした。
  ひとまず、続きます・・・