2023年1月:札幌・温泉とスキージャンプ観戦の旅 ⑤大倉山ジャンプ台へ・・・
うっかり忘れていました。1月のスキー・ジャンプ観戦の旅(札幌)、もう季節外れ
の題材だし、どうでもいいような気がしますが、始めた以上は終わらせなければならな
い主義のオッサン、ほとんど自己満足の世界ですが記事を再開いたします。
2日目の昼、いよいよ大倉山のジャンプ会場に向かいます。世界の強豪がほぼ勢揃い
し、地元の日本ジャンプ陣(スノー・ジャパン)が迎え撃つ、ワールドカップ3連戦の
第2戦目です。午後2時から予選が始まっていますが、オッサンは有力選手が出てくる
後半戦から観戦しようと、午後3時前には大倉山に着くようにしました。
地下鉄東西線の円山公園駅で下車し、隣接するバスターミナルからバスに乗っていき
ます。隣接すると書きましたが、地下通路を通ってかなり歩かされました。バスターミ
ナルに行きますと、あ、「大倉山ジャンプ場行き」と案内掲示が出ています。そちらに
向かって何人かが歩いていきます。なんと、ワールドカップ期間中は無料の送迎バスが
出ていました。しかもかなりの頻度でピストン輸送をしてくれるみたいです。関係者の
皆様には感謝です。
バスは雪道を15分程を走り、大倉山競技場に向かいます。
・・・と思いきや、途中でなんと円山動物園の前に停車しました。え?なんで?
動物園前からも大勢の方が乗車してきました。どうやら、乗用車で動物園前の駐車場
に車を停めている方が多いようです。大倉山には乗用車の乗り入れが禁止されているの
かもしれません。選手や関係者、報道陣などのクルマや、運営側のスタッフや場内店舗
の方々のクルマが優先なのでしょう。
さぁ、大倉山競技場に着きました。ここは何年ぶりかなぁ。2007年に妻と、スキー・
ジャンプの世界選手権を見に来て以来かもしれない。いや、その後で一回行ったかな?
かなりの積雪で、入口付近のモニュメントが雪に埋もれかかっています。その向こう
側にはジャンプ台が見えます。
既に予選が始まっており、DJが場内を盛り上げていますが、まだ観客はパラパラの
ようです。まずは予選で50人に絞り、16時からの本選の一本目でさらに30人に絞られ、
最後の本戦の二本目で優勝が争われますので、大半の方は本選が始まる時間に会場入り
するのではないでしょうか。しかし一部のコアなジャンプファンや、地元愛好家の皆様
は、予選からきっちりと観戦をされています。
さて入口の受付でチケットを提示しますと、こんなもの ↓ を渡されました。
オッサンはちょっとだけ追加料金(500円)を支払って「エキサイティングゾーン」
を購入していたのですが、そこに入るためにはこれを首からぶら下げておく必要がある
ようです。せっかくなので記念に持ち帰りました。😆
会場は入口のある建物を螺旋階段で登っていきます。この建物の中には売店や記念品
を集めた展示スペースもあるので、休憩時間に見物したいと思います。
あ、途中に「レジェンド」葛西紀明選手の等身大の写真パネルがありました。ここで
記念撮影をする人は・・・見た限りではいませんでした。😆
さぁ会場にやってきました。オッサン、気が逸ります。選手が通るゲート付近に観客
が集中しています。どうやら、そこがエキサイティング・ゾーンのようです。やっぱり
選手の顔を見たい人が多いようですね。(ミーハーなオッサンもやろ。by妻)
まずは人が少ないうちにパンダ君の撮影を敢行。(アホかいな。by妻)
2030年の札幌冬季五輪は遠のいてしまったのですが、やっぱりオリンピック会場に
ふさわしいジャンプ台ですからね・・・
この前で、妻の写真とも記念撮影です。久しぶりに来たよね!
さっそくエキサイティングゾーンに行き、予選の後半部分から観戦しました。
ジャンプ台の着地点を過ぎて平坦になるあたりから、エキサイティングゾーンです。
後ろの方にはパイプ椅子もありますが、大半の方はフェンスで仕切られたギリギリの
かぶりつき?の場所で立ち見をしています。あ、携帯式の椅子を持ってきている人も。
いやぁ、これは良く見えます。ジャンプの踏切りの瞬間はちょっと見えにくいのです
が、飛び出して着地をするところまでははっきり見えます。そしてスキー板を滑らせて
選手たちが目の前を通り過ぎます。ちょっとスピードが速すぎて、あっという間ですが。
ちなみにこの台はワールドカップでもメインとなるラージヒルのジャンプ台です。
K点(目安となる距離)は120メートルです。この日は雪が収まってからは風はまずまず
なので、ビッグジャンプが期待できると思われます。
エースの小林陵侑選手ほか、日本人選手の主力メンバーは予選を無事通過しました。
当然世界の強豪国(ノルウェー、ドイツ、オーストリア、ポーランド、スロヴェニア)
の実力者たちも悠々本選に進んでいます。65人の選手が50人に絞られました。
しかし世界のレジェンド、葛西紀明選手(50歳)は残念ながら予選落ちでした。
オッサンと同じ50歳代なのに、この場に出場するだけでもすごいです。サッカーのカズ
選手と並んで、まさに「生きる伝説」となっています。しかしさすがに今の世界トップ
クラスの選手にはもう及ばないようです。今では有力選手のコーチを務めているので、
そちらの仕事を優先しているので仕方がないのかな。なにしろ、男子のエース小林陵侑
選手や、女子トップクラスの伊藤有希選手を育てていますからね。自分の練習のために
使う時間がないのかもしれません。でも再びここでレジェンドの姿を見られたオッサン、
早くも興奮して拍手を送りました。(手袋をしていると響かないけどな・・・by妻)
しかし、出場するからには本選進出、さらにワールドカップ・ポイント(上位30人)
を狙っていたであろう葛西選手、寂しそうにゲートを潜り退場していきました。
そうそう、オッサンはこの日のために「秘密兵器」を持参してきました。2007年の
世界選手権を観戦した時にこの大倉山競技場の売店で購入したコレ ↓ です。
はい、応援グッズです。寒いので皆さん手袋をはめていますので、その手を拍手をして
も全く音が響きません。ということで、この応援グッズを手に持って振ると・・・
カタカタカタカタ~ とやかましい音がします。オッサン、一人でこれを振りかざして
日本選手を応援しました。ちょっと浮いていました~(恥ずかしいの~ by妻)
予選はワールドカップポイントの低い順に飛んでいきます。日本勢は今シーズン前半
は余り調子が上がらず、この時点では小林陵侑選手の14位が最高という厳しい状況です。
しかし、日本チームは地元で心機一転して好成績を収めるべく、この札幌大会の前週に
行われたポーランドのザコパネ大会を棄権して、大倉山で調整を続けてきました。その
成果をぜひ見せてほしい所です。
日本のエース、ベイジン五輪の(ノーマル・ヒル)の金メダリスト、小林陵侑選手は
52番目のスタート。予選から大きなジャンプで、上位に食い込めそうな感じです。
頑張ってほしいです。
お、優勝候補の一人、オーストリアのエース、シュテファン・クラフト選手です。
余裕の大ジャンプを見せて楽々予選通過です。
予選最後に飛んだのは、この時点でワールドカップ・ポイントがトップのポーランド
のエース、ダヴィド・クバツキ選手です。ポーランド語は発音が難しいので、カタカナ
表記だとなんとなく違和感がありますが、まぁ仕方ない。彼は飛ぶ前に必ず十字を切る
ほどの敬虔なカトリック信者のようです。ポーランドはカトリックの国なんですよね。
彼が優勝候補の最右翼と思いきや、意外にも距離は出ず。どうも彼はこの台があまり
得意ではなさそうです。これは混戦になるかもしれない・・・
予選が終わる頃には、もう辺りが薄暗くなり始めました。本選の一本目の開始時刻は
午後4時。照明が入って、ナイトゲームになります。かなり寒さも厳しくなりそう。
本選が始まるまで20分ほどの休憩があります。その間にオッサンは、売店や食べ物を
売っている屋台を見に行きました。ビールだと冷えるので、ここは「ホットワイン」を
頼みました。ドイツやオーストリアでジャンプ競技を観戦する時には欠かせないものだ
そうです。まぁクリスマス市なんかでも出ていますが。
普通は赤ワインなのですが、ここでは北海道産の白ワインを使っていました。ワイン
を熱燗?にしたみたいな感じで、アルコールも入っているので当然体が温まります。
しかし、酔っぱらったり眠くなってしまうといけませんから、飲み過ぎには注意です。
ま、そんなに美味しいものではないから、そんなにたくさん飲まないけれどね・・・
つぅか、かなり酸っぱいんですけど・・・温めると余計に鋭い酸味が強調されてしまう
感じです。うーん、なかなか難しいねぇ。(うるさいオッサンやな、黙って飲め。by妻)
大勢のお客さんが並んでいて、買うのに時間がかかりました。もう少しお店や屋台が
たくさんあるといいのに・・・
あ、なんと上の階には高級なカフェバー?みたいなところがありました。ここは予約
制なのかなぁ。休憩時間に入るのは難しそうだけれど、なんとシャンパン(一流生産者
のペリエ・ジュエ)が飲めるみたい。優雅だねぇ。しかし、こんなところでシャンパン
を楽しむ人がそんなにいるのだろうか・・・
おっと、そんなことをしているうちに本選の一本目の開始時刻が迫ってきました。
オッサンは再びエキサイティング・ゾーンに向かいます。あたりがさらに暗くなって、
寒さが厳しくなってきました。耳が痛い、足の先が冷たい・・・でも屋外競技ですので
この寒空の中、我慢して観るしかありません。耳当てと二重の靴下は必須だったなぁ。
当然、ホッカイロも必要ですね。すべて持ってこなかったオッサン、アホや・・・
本選の模様はまた次回、っていつになるのかな・・・(早うせんと夏になるで。by妻)
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