Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2020年3月 京都 ⑥清水の舞台へ

  今日は東京で桜が満開とのニュースがありました。うちの周囲はまだ咲いていません
 が、やはり今年は開花が早いようです。
  年度末が近づき慌ただしくなってきましたが、呑気に昨年の京都の旅を続けます。


  醍醐寺をじっくり見学して、地下鉄醍醐駅までバスに乗り、地下鉄東西線で京阪三条
 まで行きます。京都市営地下鉄東西線が延伸し、観光にも便利になりました。約20分で
 京阪三条に到着です。さらにここで京阪電車に乗り換えて二駅、京阪五条まで行きます。
 そうです、目的地は京都を代表する観光地「清水寺」です。


  ホームで待っていると派手な色の電車が来ました。大阪淀屋橋まで行く特急電車です。
 京阪の特急電車は昔、テレビ・カーと呼ばれていましたが、今でも車内にテレビがある
 のかな?(さすがに今はないと思うで、スマホの時代やし。by妻)
 五条駅は特急が停まらないので次の準急電車に乗り、5分で京阪五条に到着します。


  清水寺の最寄り駅は京阪五条ですが、ここからは五条坂を上って徒歩20分程度かかり
 ます。夏の暑い時は汗だくになりますが、春先の季節は徒歩でのんびり行くのが楽しい。 
 ・・・と言いつつ、急ぐので途中から近道(茶わん坂)を行きます。(せっかち!by妻)

   

 
  清水寺が近づくと、参道の両側には土産物屋がびっしり並びます。門前通り?という
 雰囲気です。しかし、私はわき目もふらずに目的地を目指します。(いっつもあんたは
 そうやんな。私が見たいお店があってもズンズン先に行くからな、ホンマに。by妻)
  それにしてもカップルが多いな・・・ショボン。気を取り直して、先に行くよ!


  ということで、すたこらサッサと歩いて清水寺の前までやってきました。京都屈指の
 観光名所だけあって、醍醐寺より賑わっています。しかし、いつもと違うのは外国人の
 姿がほとんどないことです。C国が春節後に海外渡航を禁止にしたみたいだしね。
  それでも着物姿の観光客が結構いました。さすがにマスク着用の方が多いですが。 


  さて、入口に聳えるのは立派な朱塗りの仁王門、清水寺の正門です。1467~1477年の
 戦によって焼失しましたが、16世紀初めに再建されたものだそうです。その後2003年に
 解体修理されたそうです。幅約10メートル、奥行き約5メートル、棟高約14メートルの、
 再建当時の特徴を示す堂々たる楼門で、重要文化財に指定されています。    
  その奥右手には三重塔が見えます。こちらも重要文化財。高さ約31メートル。国内で
 最大級の三重塔で、京都の街からもよく見えるのだそうです。
  三重塔の手前にある小さな門も侮ることなかれ、これまた重要文化財の西門です。

 


  清水寺は法相宗(ほっそうしゅう:南都六宗の1つ)系の寺院で、山号は音羽山です。
 開創は奈良時代の778年といわれていますので、かれこれ1200年以上の歴史があります。
 京都にあるお寺の中で、平安京への遷都以前から存在するのは、この清水寺と広隆寺、
 そして鞍馬寺くらいしかないそうです。へぇ、そんなに歴史の古いお寺だったのですね。
  法相宗の総本山は奈良(南都)の薬師寺・興福寺だそうですが、清水寺はなんと1965
 年にそこから独立し、単独で北法相宗として一寺一派のお寺となったそうです。それも
 つい最近(私の誕生年、どうでもいいか)のことですよね。どうして独立したのかな?
 上納金が高かったからかな?(アホ) まぁこれだけ有名だから、単独でも十分やって
 いけるよね。当然、世界遺産に登録されている名刹です。


  さ、能書きはこれくらいにして境内を見学・参拝しますよ。ここもサクラが綺麗です。

  仁王門をくぐり境内に入ってしばらく進むと、左手に成就院という清水寺の本坊塔頭
 があります。(写真なし) 
  残念ながらこの時は公開されていませんでしたが、この成就院の庭園は、「月の庭」
 と呼ばれる名園です。私も昔、妻と一度だけ訪れたことがあります。春・秋の特別公開
 の頃に見られると思います。毎年ではないと思いますが・・・


  さて、先に進みます。重要文化財の経堂の脇を通りすぎると、いよいよ本堂が見えて
 きます。音羽山の断崖に建つ清水寺の本堂は1633年再建の木造建築です。もちろん国宝
 です。ここには本尊の千手観音菩薩が祀られています。(しかし秘仏であり、一般公開

 はされておらず、写真すら公開されていないという事です。えらい厳重管理やな・・・)

  実に堂々としたお堂ですね。
  解説によりますと、以下の通りです(手抜きすんな!by妻)。
 『屋根は檜皮葺(ひわだぶき)の寄棟造(よせむねづくり。屋根が中心部から四方向に
 向けて傾斜)。正面(南面)左右に入母屋造の翼廊が突き出し、外観に変化を与えてい
 る。建物の前半部分は山の斜面にせり出すようにして建てられ、多くの長大なケヤキの
 柱(139本という)が「舞台」と呼ばれるせり出し部分を支えている。この建物には、
 釘はいっさい使われていない 。』
  そうです、この本堂に続く部分に、有名な「清水の舞台」があるのです。
  断面図がありましたので、参考までに載せておきます。

  さぁ、清水の舞台を見学します。ここはいつ来ても感動します。音羽山の断崖から
 せり出した堂々たる木造の舞台はとても広く、視界がぱっと開けます。遠くに京都の
 街並みが見え、下を覗けば目のくらむような高さ。どんな観光客にも喜ばれることは
 請け合い。皆さん、楽しそうに眺めを楽しんでいます。

  はい、当然妻にも見せてあげましたよ。谷の向こうには、阿弥陀堂(左)と奥の院
 (中央)が見えます。この後はそちらに向かいます。

  着物姿の若い女性の観光客が目立ちました。なぜか必ず二人組なんだよね。  

     


  さて、見学順路に従って先に進みます。阿弥陀堂、奥の院を通り過ぎて、清水の舞台
 がよく見えるスポットに到着しました。早速記念撮影です。(アホ)

  ここからだと舞台がほぼ同じ高さの目線で眺められます。本堂の建物もバッチリです。
 しかし、この高さは確かにすごい。「清水の舞台から飛び降りる覚悟で・・」ってよく
 言いますが、そんなの無理っす。(イヤ~、あんたはいつも清水の舞台から飛び降りる
 覚悟で、なんて言って高いワインをよう買っていたわいな・・・by妻。)
 ・・・このあたりの桜はまだ咲いていないようでした。(誤魔化すな・・by妻)

 
 今日もちょっと長くなりました。続きはまた明日。(またかいな・・・by妻)
 この日もお昼抜きか・・・