Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2015年GW フランス・ドイツの旅 ㉚ストラスブールをちょっぴり観光

   コルマールのホテルを10:30にはチェックアウトし、タクシーで駅まで向かいます。
   タクシーを待つ間、ホテルの前庭に置かれた椅子に座っていました。     

      


  4日目は、コルマールから北上してアルザスの中心都市ストラスブールまで向かい、
 ちょっと途中下車して観光をしてから、国境のライン川を越えて、いよいよドイツに
 入ります。コルマール駅のホームで11:09発ストラスブール行きの列車を待ちます。


  定刻通りにモダンなローカル列車がやってきました。早速乗り込みます。

  つい最近まではヨーロッパの列車は電気機関車がけん引する客車列車が大半で、乗降
 口のデッキはホームからよじ登らなければいけない高いところに位置していて、大荷物
 を持って乗り降りするのが大変でしたが、最近はこのようなモダンな電車で、乗降口が
 あまり高くないので、乗降時がすごく楽になりました。それでもホームが日本より低い
 状況は変わらないので、ホームと電車のドアの高さが同じという訳ではありませんから、
 乗り降りには注意が必要です。
  車内はモダンで快適です。従来の客車列車ではコンパートメント(向かい合わせの3  
 人掛けシートが一つの部屋のように仕切られている形)がほとんどで、そういった車両
 に乗り合わせると「あぁヨーロッパに来たなぁ」という気がしたものですが、最近では
 T.G.V等の高速列車も、こうしたローカル線も、日本の電車のようにオープン形式座席
 が主流となっています。しかし日本と違って、椅子の向きが固定ですので、進行方向と
 逆向きの座席に座ると落ち着きません(笑)。昼の列車なのでとても空いています。

  40分ほどでストラスブール中央駅に到着です。ドームに覆われた大きな駅でした。
 ここにはパリからT.G.Vの高速新線が開通し、450キロの距離を1時間半で結ぶようになり
 ました。完全に日帰り圏ですね。また、本数は多くありませんが、ドイツ方面にもT.G.V 
 (またはドイツの高速列車I.C.E)が数本走っていて、僅か2時間でフランクフルトまで

 行く事ができるようになりました。非常に交通の便が良い所です。 


  ストラスブールの駅舎はかなりゴージャスな石造りですが、最近ではその駅舎全体を、
 さらに鉄骨とガラスのドームで覆うという斬新なデザインになりました。


  さて、ストラスブール滞在は僅か2時間強しかありません。(オイオイ。by妻)
 この見所の多い街をこんな短時間で観光するというのは冒涜に近い感じがいたしますが、
 次の列車の時間(13:55発)に間に合わせるため、仕方なく強行軍となりました。
 とにかく駅のコインロッカーに荷物を預けて、市街中心部に向かいます。幸いなことに
 (フランスの歴史的都市にしては珍しく)町の中心部は駅からほど近く、しかも近代的
 なトラム(路面電車)が走っていますので、すぐにアクセスできます。
  早速駅前の停留所からトラムに乗車します。これもモダンな車両で、ドアの乗降口が
 地面すれすれにあり、内部の床も低く設計されていて乗降に便利です。お年寄りや身障
 者の方も、犬を連れた方も安全に利用できますね。


  しかしこのトラム、なぜか旧市街中心部の入口近くで突然運休となりました。え~!
 よく聞いてみたら、この先は路面改修工事中なので、現在の終点はこの停留所になって
 いるそうです。ということで、ここからは歩いてストラスブールの中心広場というべき
 クレベール広場まで向かいます。駅からは10分程度で到着です。


  クレベール広場はかなり広い長方形の広場で、中央部には噴水がありクレベールさんの
 銅像が建っています。周囲には歴史的な建造物が並び、ストラスブールの街の格を物語っ
 ているようです。クレベールさんとはフランス革命期に活躍したストラスブール生まれの
 軍人さんだそうです。フランス人以外にはあまり知名度が高くないようですね。
  もう5月だというのにちょっと肌寒く、まだコートやジャンパー姿の方が多いですね。 


  この街を2時間(正確には昼食をとる時間を考慮すると1時間強)で観光するならば、
 観るべきところは2つに絞るしかありません。その一つ目は、「プティット・フランス」
 と呼ばれるエリアです。
  ストラスブール旧市街は、ライン川の支流イル川の流れに周りを囲まれるようにして
 形成されていますが、その一角が中州のようになっている地域がプティット・フランス
 と呼ばれる観光名所になっています。
  イル川のほとりの美しい景観と、カラフルでおしゃれな街並みが人気の秘密です。
 クヴェール橋という石造りの橋の架かる付近は観光客向けのレストランや洒落たお店が
 並び、観光バスから下りてくる団体客がたくさん訪れています。

 


  しかし本当に美しい景観です。雨が降った後なので、イル川の水が濁っているのが
 残念ですが、水面に映るカラフルな色彩をした木組みの家が実にいいですね。ほんの
 5~6分ほど散策しただけですが、とても満ち足りた気分になりました。本当はこの
 町にも一泊してもう少しゆっくり観光したかったのですが。(無理やな。by妻)


 
  時間があれば運河めぐりのボートに乗って、ストラスブール旧市街をぐるりと囲む
 イル川から町の眺めを楽しむことができたのですが、残念ながらそんな時間はなく、
 足早に次の目的地に向かいます。(ホンマにせわしない奴ちゃのう、いっつも。by妻)


  旧市街の中心部に向かって歩いて行くと、ちょっとした通りにもお洒落で粋な建物が 
 あります。バルコニーや出窓の飾りも、良く見てみるとかなり凝っていますね。    

 
  そうそう、ストラスブールはお菓子の美味しい街としても有名だそうです。日本でも
 有名なピエール・エルメさんもこの街の出身だそうです。お菓子屋さんのディスプレイ
 も素敵です。この店でちょっとヌガーのお菓子やチョコレートを購入しました。
 テントウ虫の形をしたチョコレート、イタリアのトッローネのようなフルーツやナッツ
 入りのヌガー菓子は見ていても楽しいです。しかも美味しいのです。ヨーロッパの専門

 店で売っているお菓子は、変なものが入っていないので、本当に美味しいのです。

 
  もうひとつストラスブールを含むアルザス地方で有名なのは、クリスマス飾りです。 
 やはりドイツに近いというか、ドイツ領だった歴史もあるので、本格的なクリスマス
 マーケットで有名なのです。そして、年がら年中クリスマス・グッズを売っているお店
 があります。プティット・フランスに近い場所に、「アン・ノエル・アン・アルザス」
 (アルザスのクリスマス)というそのものズバリの名前のお店がありましたので、立ち
 寄ってみました。外観からして楽しそうなお店です。

          

  みすぼらしく、しょぼくれたオッサンが一人でのこのこ入って行っても、お店の方は 
 親切に応対してくれました。店内には所狭しとクリスマス用の飾り・オーナメント等が
 展示され、クリスマス好きの方々にとってはいつまでも見ていたくなるような場所です。
 たぶんうちの妻を連れて来たら、最低でも一時間以上は粘ると思われます。
 (たまにはええやんか。by妻)
 
  私にはそこまでの思い入れはないものの、見ているだけで楽しいのは事実。せっかく
 なので記念にいくつか飾りつけを買いました。私に憑依している?妻の命令ですから、
 仕方がありません。(ちゃんと選ぶんやで。by妻)


  まずは無難なハート形の飾りつけ。ふーん。まぁまぁやのう。(by妻)
  真ん中も💗になっていてデザインも洒落ていると思いますけど・・・

         


   続いてはアルザスらしい、「つがい」のコウノトリの飾り。これは妻の好きそうな
  民芸品です。ドイツでもこんな感じのものを買っていたしね。ちょっと可愛い感じも
  します。(まぁまぁ、ええんちゃうか・・・by妻)

       

  最後はペアのクマの飾りつけ。ずっと仏壇に供えていたので灰を被ってしまい、
 ちょっと汚れてしまいました。(ちゃんと管理しとらんからや。by妻)

   

 
  単体のオッサンがこんなものを買って一人で悦に入っているという・・・普通の人が 
 見たらドン引きやな・・・でもいいのす。妻が「買え!」と言っている気がしますので。
  
  他にももっとゴージャスなクリスマス用品がたくさんありましたが、かさばるものは
 日本まで持ち帰るのが大変ですので、購入は小さなオーナメントだけにしました。
  妻が「もっとゆっくり見たい!」と言っている気がしましたが、のこりはあと1時間
 半もありませんので、先を急ぎます。(いっつも急いでばっかりや。by妻)
 
  少し歩いて行くと、あ、次の目的地が見えてきました。ストラスブールの誇る歴史的
 建造物であり世界遺産です。・・・続きは次回で!(ホンマにケチなオッサンや。by妻)