2024年GW:スペイン・フランスの旅 ㉕ renfe(スペイン国鉄)にやられました・・・
遅々として進まない旅行記事を再開します。今回はハプニング編ですので疲れる記事
ですが、悪しからず・・・
旅行3日目、いよいよマドリードともお別れということで、名残惜しくも次の目的地
へと向かうためにマドリードの上野駅?チャマルチン駅に到着したオッサン。X線の荷物
検査を終えて、あと5分で出発となるはずの予約した特急電車の乗り場を電光掲示板で
確認します。えーと、15:50発のバリャドリード行きだよね・・・ あれ?
電光掲示盤には遅れていると思しき15:40発の便の案内があり、その次は16:00発の表示
が出ています。その下は16時台の便がズラリ・・・なぜ15:50の便だけ表示されないの?
まさか既に出発してしまったのか・・・いやいやいくらスペインでもそんなことはないで
しょう・・・不安になったオッサンは、近くにいた駅構内の案内係のおばさまに尋ねまし
た。予約している列車の電子チケットをスマホで見せながら・・・
おばさまはにこやかに「はい、確認しますね・・・」と言いますが、出発案内の掲示板
を見て、にわかに顔を曇らせました。そして気の毒に・・・というような顔をして「向こ
うにあるrenfe(レンフェ:スペイン国鉄)の窓口に行ってください」というのです。
え?5分後に出発するのに?・・・いや、どうもこの列車は今日は運行されないという
ことのようです。😳 マジか!!!??? 予約している客がいるというのに?
前回の英国ロンドンでのハプニングのような、変電所の電源設備の故障でその駅を出発
する全ての路線・電車が運休というようなことではなく(それも大概ですが)、他の便は
普通に動いているのに、なぜこの便だけ運休なの?車両故障なのか・・・?
せっかく手荷物検査を終えたのに、再び駅窓口に戻ります。するとそこには大勢の人
が集まっていて大混雑です。受付機で番号を確認すると、なんと40人待ち。😱 この日
は月曜日で、特別な日でもないのになんでこんなに混雑しているの? 窓口前の待合室
の椅子は既に塞がっていて、地べたに座り込んで待っている方々が大勢いました。これ
ではまともに待っていては何時間待たされるかわかりません。オッサンはこの日の夕方
に、セゴビアという町の観光名所の見学を予約しているので、こんなことで時間を無駄
にすることは容認できません。意を決して、番号札の順番を無視してちょうど空きそう
な窓口をめがけてツカツカと向かいました。
(つぅか、そもそもそんな常人には無理なスケジュールを組むなよ~ by妻)
窓口のオバサマは、「番号札をお願いします」と言いますが、オッサンはそれには応
じず、スマホの画面を見せます。するとレンフェのオバサマ、何が言いたいのかすぐに
わかったようです。早口のスペイン語で何やら話してきますが、当然オッサンには通じ
ません。そこで必殺「ポケトーク」の登場です。
オッサン:「この列車に乗る予定でした。この後で最も早くセゴビアに着く列車の席
を予約してください。これはあなた方の義務です。」
おばさま:「わかりました。私の同僚が対応しますので、隣の窓口に行ってください」
うーむ、持ってきてよかったぞポケトーク。これが無かったら、このようなコミュニケ
ーションは成立しなかったのは間違いありません。言いたいことも言えず、泣き寝入りを
していたかもしれません。なぜならば、ちゃんと要求を伝えなければヨーロッパの方々は
どんな事情があろうとも対応はしてくれないからです。
ところが、オバチャンから指示された隣の窓口の若い兄ちゃんはまるで緊迫感がなく、
予約システムを操作する若いネエちゃんとの会話を楽しんでいます。オッサン、プチン
ときまして再びポケトークを使い、
オッサン:「もう一回言いますが、セゴビアまで最も早く着く列車の座席を速やかに
確保してください。繰り返しますが、これはあなた方の義務です。」
兄ちゃん:「ヘイヘイ、わかりましたよ~(意訳)。●●ちゃん、ちょっと調べて~」
姉ちゃん:「えぇ~、いまからなのぉ?めんどくさいなぁ・・・(想像)」
てな感じで、さっさとやれよ~ とにらみつけるオッサンなど意に介さず、ある意味
では実にスペイン人らしい若い兄ちゃんと姉ちゃんがチンタラと対応をしていました。
そして約15分後に、お姉ちゃんからお兄ちゃんに紙のチケットが手渡され、それを見た
お兄ちゃんがそのチケットに裏書きをしてくれました。それを見て、初めてオッサンは
何が起こったのかが理解できたのです。(今頃かい~! by妻)
なんとオッサンの予約した列車の出発時刻が変更になっていました。15:50発だった
のが14:46発になっています。なんじゃそれ!予約したのは2ケ月前、そもそも販売元
のレンフェ(スペイン国鉄)の電子チケットを発行したのに、発車時刻変更の通知など
はありませんでした。今どき、情報は電子メールで簡単に伝えられるはず。
それにしても一時間以上も早い出発になっていたとは・・・つぅか1時間以上も出発
時刻を前倒しする理由がよく分かりません。オッサンが暢気に?プラド美術館の駆け足
見学をしていた頃には、既にオッサンの乗るはずの列車は「出発進行!」状態だったの
ですね・・・アホみたいや・・・
(なんだか笑い話みたいやな・・・by妻。 いや、笑うところちゃうで。byオッサン)
そしてなんとかオッサンの要求通り、次の列車の座席が確保され、チケットの裏面に
手書きで17:00発の列車のセゴビアまでの座席を指定してくれていました。
やれやれ・・・なんとかピンチを脱出できました。セゴビアへの到着は約1時間遅れて
しまいますが、後の予定は着いた後で考えるしかありません。
そうそう、オッサンはこんなことが起きるとは思っていなかったので不安になり、翌日
の列車の時間が予定通りかを確認しました。もちろんポケトークの力を借りてです。😆
オッサン:明日のビルバオ行きは予定通りに運行されますか?
兄ちゃん:はい、大丈夫です。セゴビアを7時45分に出発します。
そうか、良かった。さすがに明日の便だから大丈夫だろう・・・しかしやってくれるぜ
レンフェ(スペイン国鉄)さん・・・今日は一杯食わされました・・・😒
いったん出発エリアから一般エリアに戻ってしまっていたので、なんともう一度あの面
倒臭いセキュリティチェックを通らなければいけませんでした。マドリードではその昔、
ターミナル駅(このチャマルチン駅ではなく、南にある東京駅に相当するアトーチャ駅)
でテロによる爆発事件があったのでやむを得ないとは思いますが・・・この対応に30分は
必要ですので、十分余裕を見ておかないといけないようです。
さて、ようやく出発ホームに到着しました。ここまで長い道のりだったな~🙁
さっそく「電車小僧」に変身するオッサン😆・・・(自分で言うな!by妻)
レンフェの誇る高速新線と在来線を乗り換えなしで走破するハイブリッド高速列車の
アルビア(Alvia)です。外観はドイツのICEに似ていますので製造はシーメンス社だと
思われます。高速新線はカスティーリャ・レオン地方の中核都市ブルゴス迄で、その先
は在来線を走るので、ブルゴスより先に向かう列車は必然的にこのタイプになります。
スペイン国鉄の在来線の軌道は広軌といって欧州標準のレールよりも幅広なのですが、
高速新線はヨーロッパ標準のレールを採用していますので、フランスやイタリアと同じ
高速車両が走行でき、所要時間が大幅に短縮できるのです。
高速新線だけを走る列車(例えばマドリードからバリャドリード、ブルゴス行き)は
高速新線専用列車が走行できます。スペイン国鉄のAVE、フランス国鉄(SNCF)のTGV
タイプの列車がこれに該当します。隣のホームにそのTGVタイプの列車が到着しました。
フランス国鉄の開発した二階建ての高速列車です。そういえば昔は日本にも二階建ての
新幹線があったよな~ 今はスピード重視と、人口減少の影響か?座席数をそこまで増
やさなくてもよいという感じになって、二階建て新幹線は廃止されてしまいましたね。
なんとオッサンの乗る列車はブルゴスからバスク地方に入り、フランス国境近くの有名
観光地のサン=セバスチャン(ドノスティア)行きでした。事前に調べた限りでは、マド
リードからサン=セバスチャンに直通の特急はなくなっていたはずなのですが、ちゃんと
残っていたのです。うわぁ、この列車が存在していることを事前に知っていれば、もっと
効率よく予定を組めたのにな~ レンフェ(スペイン国鉄)さん、ネットで公開している
情報が何だかいい加減過ぎませんか・・・? しかし今さら予定変更はかえって非効率で
す。一時間遅れですが、決めた通りにセゴビアで下車することにします。
さぁ、サン=セバスチャン行き(終点の到着は23:00過ぎなので乗り過ごしに注意!)
のALVIA特急に27分間乗って、マドリード郊外の歴史的都市セゴビアに向かいます。
二等車なので座席内は普通です。一列が2×2の座席配置なので、日本の新幹線ならば
グリーン車と一緒かな。シートピッチは余裕があります。
まぁまぁ近代的で快適な列車でした。頭上の網棚スペースは小さいので、トランク等の
大きな荷物は車両出入口近くの荷物スペースに置くことになります。
マドリードからセゴビアまでは、新たに敷設された高速新線をかっ飛ばせば30分かか
らないんですよね。従来の在来線だと1時間半かかるのですが。やはり、高速列車が走る
路線は所要時間が大幅に短縮できることがわかります。
ただし高速新線の駅は新横浜や岐阜羽島どころではなく、水沢江刺や安中榛名のほうが
栄えていると思えるくらい、なんにもない荒地にありました・・・ここにスペインの首都
マドリードから30分もたたずに到着するのですが、ここどこですか?みたいな感じです。
いや、本当に ” ♪ 何にもない、何にもない、 まったく何にもなーい・・・♪ ”と「はじめ
人間ギャートルズ」のエンディングの歌を歌い出したくなるような、ホンマに何にもない
場所に駅がありました。その名もセゴビア・グィオマール駅。
セゴビアの町は人口5万。古代ローマ時代から続く歴史的な文化都市なのですが、この
高速新線の駅は町から5Km以上離れているとのこと。ですので、街には列車に接続する
連絡バスで向かうのです。このバス乗り場の殺風景な状況?をご覧いただければ、ここが
どんな辺鄙なところかがお分かり頂けると思います。周りには人家はゼロ。広大な荒地の
なかに突如として近代的な駅が現れた・・・という感じなのです。
このバスに乗って、約20分・・・おぉ!ようやく町が見えてきた!
スペイン セゴビアの街に到着 2024年4月29日
オッサンが今回の旅で、どうしても訪れたかった町、セゴビアに到着しました。
しかし予定よりも一時間遅れです。そのため、またしてもビデオの早送りのような?
大忙し観光となります。キュルキュル・・・(アホ!by妻)
ちゅうことで、続きは次回です。スミマセン・・・
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