Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

久しぶりに新国立劇場でオペラ鑑賞・・・

Bonne

  日曜日は久々に初台(新宿の隣駅)まで出かけ、新国立劇場でオペラ鑑賞でした。


  開演は午後2時、演目はロッシーニの有名な「せびり屋のタカリ師」ちゃう『セビ

 リアの理髪師』です。😀(ふざけるのも大概にしぃや。by妻)

     

  19世紀前半のイタリアオペラ界の巨匠で、ブッファ(喜劇)を得意としたロッシ

 ーニさんの代表作であり、最も有名なオペラですが、オッサンは初めて鑑賞します。

  キャストがなかなか凄いので、楽しみです。主役のフィガロ(セビリアの理髪師)

 はロベルト・デ・カンデアさん、アルマヴィーヴァ伯爵には最近話題のローレンス・

 ブラウンリーさん、そしてヒロインのロジーナには我らが脇園彩さん。

   

  オッサンの席は比較的安価な3階左側のB席ですが、結構よく見える場所でした。

 (撮影は開演前のものです。許可されております。)

  それで、感想は? 

 はい、歌手が素晴らしいと満足度が高いです。よくこれだけのキャストを揃えたなぁ。


  テノールの伯爵は、かなりキツイ高音もそこそこ出ていましたし、艶やかな声がイイ

 感じ。南アフリカ出身だったかな?見た目はチンチクリンのアフリカ系の方でしたが、

 声だけ聴いたら間違いなく伯爵様か王子様です。(差別用語はアカンぞ。by妻)

  そしてフィガロ役は伸びのある聴き取りやすい声で、これまたよかった。しかしそれ

 以上に凄かったのはヒロイン役の脇園さん。既にワールド・クラスでした。

  1階ロビーにはお約束の写真撮影コーナーもあって、案外楽しいのです。


  さて開演です。ロッシーニの時代(つまりワグナーやヴェルディの前)は、

 なんだかノリが軽いですよね。まず序曲。普通はそのオペラのハイライトというか、   作品の中で歌われる主要な音楽を繋ぎ合わせて造るのですが、「セビリアの理髪師」

 にはその痕跡は皆無です。つぅか、元々は別のオペラの序曲だったのに、そのオペラ

 が不評であまり演奏機会がなかったため、「使いまわし」をされたようです。まぁ

 作曲者が自分の好みでやる分には、なんら問題ないでしょうね・・・

  

  90分かかる第一幕は、聴き惚れているうちにあっという間でした。退屈をさせない 

 のはさすがロッシーニ様。


  休憩時間は30分。当然ラウンジでお酒を頂きますよ~(こるぁ! by妻)

     

  イタリアワインのスタンダードの赤・白が600円、スプマンテが1,000円。オッサンが

 注文したローラン・ペリエ(シャンパン)は2,000円。アイタタタタ・・・(アホ)


  幕間(まくあい)にロビーをウロウロするオッサン・・・

    

  うーん、我が国でコンスタントにオペラを上演できる専用のハコとして鳴り物入りで

 できたこの劇場ですが、欧米の劇場の雰囲気には至りません。何が足りないのだろう?
 まずはキャパが足りない。欧米の主要劇場が3,000人クラスなのに、新国立は2,000人も

 いくかどうか・・・海外からの引越し公演では採算が取れないので、著名なオペラ

 ハウスがここで上演することはありません。

それが少々残念です。

 反面、アットホームに寛げる感じはありますので、オペラだからと肩肘張ることは

 ありません。むしろその方がいいのかも。


  そうそう。今回の上演を記念して、日本ロッシーニ協会(胡散臭い団体やな。by妻)の

 情報も開示されていました。これはなかなか面白かった・・・

  ヒロインの女性歌手と、功成り名遂げた作曲者のポートレートもありました。  

  戯曲の原作者ボーマルシェさんの遺品、その脚本にぴったしカンカン(古!by妻)の

 曲を作ったジョアッキーノ・ロッシーニさんの肖像と譜面。どちらも凄い方です。


  で、少し文句を言いたくなったのは、即物的な演出・・・

  ストーリーとは全く関係なく、脚本家も書かず、作曲家も音にしていないのに、なぜ

 か舞台前方袖よりのところに娼婦の館があり、そこに出入りする男女が鬱陶しかった。

  フィガロはバイクに乗って登場し、ドン・バジリオは自転車に乗って来る・・・?

  何をしたくて、何を認めてもらいたいのかよくわからない演出でした・・・

  一言で言えば、普通にやれ!っちゅうことですけど・・・


  そしてもう一つ、頑張っていたけれどイマイチなのはオケ。普段は交響曲や管弦楽

 主体のオーケストラで、ピットに入ってオペラを演奏する機会が少ないでしょうし、

 歌手と合わせるのは大変なので仕方がないかな。オペラハウス専属オケのようなわけ

 にはいかないでしょうね。


  まぁ総じて楽しかったです。ロジーナや伯爵の超絶技巧のスーパープレイ?も

 凄かったですが、ロッシーニの音楽がやはり楽しい。ノリノリとまではいかないで

 すが、ウキウキ気分になります。


  この後は、久しぶりに大学時代の後輩に会う予定。初台のオペラシティのお店に

 向かいます。