Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

新国立劇場に行ってきました・・・

  今日は久しぶりにオペラ観劇でした。場所は新宿から京王新線で一駅、初台にある
 新国立劇場です。ちょっと遠井吾郎(アホ)。

  
  演目はドイツの作曲家ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」でした。
 そういえば、オペラ作品には男女平等のタイトルが結構ありますね・・・代表的なところ
 では「ロミオとジュリエット(カプレーティとモンテッキ)」「ペレアスとメリザンド」 
 「ヘンゼルとグレーテル」「安寿と厨子王」(最後のはちゃうと思うけど・・・by妻)

    

  お客はオッサンと爺さんばかりかと思いきや、女性や若者もチラホラ。意外でした。
 (自分もむさ苦しいオッサンやのに?by妻)
 一階ロビーに記念撮影コーナーがあり、ポスターと舞台映像と一緒に撮影できます。
 この演出では、月が舞台に出ているのですが、妖しく白い月が途中から真っ赤に染ま
 り、なんともいえない妖艶な雰囲気を醸し出していました。


  オッサンの席は3階のB席。見やすく、音の通りも良かったです。コスパ抜群でした。

    

  あ、念のため、上演前ですよ。(上演前でもえぇんかな・・・by妻)


  イタリアオペラ好きのオッサンは、ハッキリ言ってワーグナーは苦手なのですが
 一回くらいは「トリスタン」を聴いてみようかと思いましてね。
 「トリスタンとイゾルデ」は、ワーグナーの最高傑作と思われますが、オッサンは
 作曲家自身が初演に先立って公開したという有名な「前奏曲と愛の死」しか聴いた
 ことがなく、通しで4時間かかるオペラは初めてです。途中で寝ちゃうかも?(アホ)

  中世に吟遊詩人たちが語り継いだという、

ケルト民族の伝説をベースにした物語

 です。毒薬と間違えて惚れ薬をあおってしまったトリスタンとイゾルデ・・・
  あ、この日はブランゲーネ(イゾルデの侍女、薬を取り換えた張本人)には我が国
 の誇るメゾソプラノ藤村実穂子さんが勤めました。そして指揮は大野和士さん。


  はい、早速「前奏曲と愛の死」をサー・ゲオルク・ショルティ様のウィーンフィル
 でお聴きください・・・
  
Wagner: Tristan und Isolde/Prelude and Liebestod/ Solti Wph ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死 
ショルティ/ウィーンフィル
  この冒頭の不協和音から、新しい時代が始まったと言われたのです。しかも、チェロ
 に弾かせるなんて・・・これだけでもう天才とわかるよな・・・
  ワーグナーはやはりオペラの革新者ですね・・・「歌」の連続でしかなかったオペラ
 を、一続きの音楽にして自ら「楽劇」と称したのですね。そして、ライトモチーフとい
 う、その曲を代表するシーンを音楽にして、テーマとして何度も登場させました。これ
 は確かに画期的な試みでした・・・毒薬ならぬ愛の媚薬のテーマ・・・そして燃え盛る
 二人の愛のテーマ・・・最後は「愛の死」・・・失楽園か!(by妻)
  今まで、誰もやっていなかったな~ あ、そうそう自分で脚本まで書いてしまったの
 ですよ・・・つまり、全部自分でやりたい人。😆


  これを聞いて、これまで我関せずだったオッサンの崇敬するヴェルディ先生も、遂に
 刺激を受けて「オテッロ」という作品を書いてしまうのです。そしてヴェルディ先生の

 跡を継いだ?プッチーニさんは、ほぼ両先生の後継者と言えるでしょう・・・


  しかしイゾルデ・・・高慢ちきでメンドクサイ女やな~ (オッサンも高慢ちきで、
 メンドクサイオッサンやったで。ま、イゾルデは王女様やからな~ by妻)


  第一幕が終わって、なんと45分の休憩です。オッサンはすかさず・・・

  なんとシャンパーニュのローランペリエと、日本のウィスキー「響」がぁ~
  ローランペリエは、さらにプレスティージュ・キュヴェのグラン・シエクルまで!
 (でも一杯6,000円なので諦めました・・・ そらそうよ。by妻) 

       


   そして二幕が終わった後も45分の休憩・・・演奏している人たちも疲れるからか?
  今度はドイツの黒ビール、シュヴァルツビーア・・・これは美味しかったぞ。

     

  最近の国立劇場は、こんなふうに軽食を出してくれます。ちょっとしゃれていますね。
 でもオッサンはお酒オンリー・・・(飲み過ぎたらあかん。by妻)



  そして、第三幕。瀕死のトリスタンの前に駆けつけたイゾルデ・・・しかし、二人の
 最下位ちゃう再開は、ほんの一瞬・・・「イーゾォルゥでぇ~」とつぶやいたトリスタ
 ンは息絶え・・・後は余韻とともに・・・フィナーレの愛の死へ
  
  まさか、マリア・カラス様がこれを歌っていたとは・・・しかもイタリア語やん・・・
 感動のフィナーレでした・・・
  そしてこちらはオリジナルのドイツ語です。歌うのはヴァルナイさんです。 
  


  というわけで、午後2時に始まったのですが2回の休憩一時間半を挟み、終わったのは
 午後7時半・・・なんと五時間半も。お尻が痛くなりました・・・😆
  しかしドイツ語のオペラは文末がtとかzで終わるので、少し硬い感じがします。
 やっぱり母音で終わる方が安心です。イタリア語と日本語ね・・・
 (下らんことを言うとらんと早う寝えや~ by妻)