Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2019夏:英国 ⑤古代ローマ起源の町ヨーク その2

   今日は季節外れの暖かい日でしたが、風も強かったですね(関東地方)。午前中は 
  在宅だったので布団を干していましたが、強風に煽られふっ飛んでいきました😝
  隣のマンションとの間の通路に落下し、慌てて取りに行くオッサン、アホ。お布団を
  抱えて歩いているところを近所の人に見られて恥ずかしかった・・・


   話は変わって・・・そうだ、今日はボージョレ・ヌーヴォー解禁の日。地球温暖化
  の影響で今年も多分豊作なのでしょう。例年と違って、栽培から収穫・醸造・瓶詰に
  至るまでの間にコロナの影響はあったかもしれませんが、品質には問題ないようです。
  そうです、早速飲んでいる私・・・いいカモやな。例年より渋みは少なく(生産者が
  そういうスタイルを志向してきたのかな?)、冷やしてもフレッシュ感があって、割
  と美味しい!(「わりと~」って妻の口癖だったな・・・)


   さて、英国旅行の続きをいきます。ヨークは日本人にはあまり馴染みのない町なの
  で退屈かもしれませんが、もうしばらく続きます。悪しからずご了承ください。
   旧市街の見どころやお店に全てシャットアウトされ?、少々フラストレーションが
  溜まった状態で、旧市街のはずれ近くにある大聖堂(ミンスター)に到着しました。
  イギリス1の威容を誇るゴシック様式の堂々たる教会です。北フランスやフランドル
  のゴシック教会となんとなく似ている感じです。デカ過ぎて全景が収まりません。

       

  しかし、なんとここも午前9時のオープンで、まだ閉まっています。しかも、見学は
 有料です。なんてこったい!やはりカトリックの国イタリアなどと違ってシビアだな。
 まぁ仕方ない、門が開くまで10分程度待ちました。10人程の観光客が並んでいます。
  中に入って料金10£(約1350円、高い)を払って見学します。ガイドブックによれ
 ば、1220年頃から250年の歳月をかけて建設され、完成は1472年だそうです。日本だと
 室町時代かな。
  内部で目を惹くのはゴージャスで美しいステンドグラス。特に東側壁面のグレート・
 イースト・ウィンドウは高さ24メートル、311枚の窓からなる中世ヨーロッパでも
 最大級のものらしいです。朝の光が差し込むなかでキラキラ輝いています!演出効果は
 抜群だよね。こうやって、教会の権威を信者にわからせていったんだろうな。

     

  拡大すると、こんな ↓ 感じです。それぞれ聖書の一場面を描いています。
  有名なアダムとイブの話がありましたよ。デジカメなので、ちょっとピンボケ気味。 

  こちらはキリストの磔刑かな。左側が聖母子。右側の題材はなんだろう?

      

      

  You Tubeにアップしたヨークミンスターのステンドグラスの映像です。↓ 
  パイプオルガンのBGM?もなかなかいいかもです。  


   
ヨークミンスターのステンドグラス


  内部は奥行きが広くて高さもあって、神秘的な空間です。パイプオルガンの響き渡る
 音色が更に荘厳な雰囲気を醸し出します。キリスト教会の演出効果には感心しますね。 

  由緒ある教会には、あちこちにいろいろ見るべきものが隠されて?いるのですが、
 案内表示がないものも多いので探しだすのが大変。しかも上を見ていると首が疲れる。
 説教壇や風変わりな彫刻(製作者のちょっとしたいたずらか?)もあって、じっくりと
 見ていたら結構時間がかかります。例えば、こんなの ↓

                                        


  奥のチャペルの方は少し工事中のところもあって、全ては見られませんでした。有名
 な聖歌隊席のある辺りはこんな ↓ 感じ。なぜかグランドピアノも置いてありました。

        

  これ↓は、聖歌隊席の入口を飾るすばらしい彫刻です。誰なのかはさっぱりわかりま
 せんが、由緒ある方々なんでしょうね。金と時間を惜しみなく使っているよなぁ・・・ 

  教会の塔にも階段で登ることができますが、時間がないので諦めます。(実は階段
 を登るのが嫌なだけやろう?by妻。)
  見学は所要時間40分(早っ)。あと1時間半しかありませんので、先を急ぎます。


  実はミンスターと並んでヨークの観光名所として有名なのは・・・
 鉄っちゃんの聖地、ヨーク国立鉄道博物館です。(所詮は電車小僧やな。by妻) 
  城壁の外に出て、鉄道駅の反対側にあります。ミンスターから歩いて20分くらい。
 レンガ造りの殺風景な建物ですが、鉄道発祥の地である英国の威信をかけた世界的
 に有名な鉄道博物館なのです。鉄っちゃんの私は、気がはやります。
 (ヨークに行きたかった理由は結局これやな・・・by妻)。 

  驚きました。なんと入館料は無料です。イギリスって、こういうところが好き💛。
 土曜日なのでお子様連れの庶民が、朝早くなのにかなり来館していました。
  中に入ると大きなホール(元は鉄道駅のドームだったのかな?)があります。ここに
 鉄道ファン垂涎の歴史的名車両がたくさん展示されています!最初に目についたのは、
 最新の英国鉄道を代表するユーロスター(英仏海峡トンネルを通る大陸との直通高速列
 車)です。妻と私は1996年のヨーロッパ旅行で、パリからロンドンまでこれに乗りまし
 た(自慢すんな!)。ロンドンのヒースロー空港から帰るためだけにこれに乗るという、
 鉄ちゃんらしい行動でした。ま、妻も戦闘機とか高速鉄道とか速い乗り物は大好きでし
 たけど・・・ こうして見ても、カッコイイ!また乗りたいね!

 

  
  ユーロスターと並んで、なんと日本の新幹線の元祖0系も展示していましたよ!

 

  中の座席も本物で、英国人の家族連れが楽しそうに座っていました。日本人の私は、
 もう鼻高々です。すごいでしょう!と自慢したくなる気分。(あんたが作ったんちゃう
 で、勘違いせんときや!by妻)

  構内の展示車両だけでもかなりの数。英国鉄道の歴史を飾った名車の数々・・・
 私は海外の鉄道はあまりよく知りませんが、この規模と内容は凄いです。

  こちら ↓ は蒸気機関車(SL)としての世界最高速度(約200Km/h)を誇るマラード号。
 SLとは思えない外観。青い色っちゅうのも特別な感じですね。

  他にもヴィクトリア女王の乗られたお召し列車とか、王室専用の豪華な客車なども
 あり、鉄道に興味がない方でも楽しめるのではないかなと思います。 


 


  外には動態保存(動かせるように保存しているもの)のSLが、実際に運転されます。
 煙を吐いて警笛を鳴らしてゆっくり走る姿が見られますので、お子様たちも大喜びです。
  日本人のオッサンも陣取って見ていました。そして英国にも、やはり鉄っちゃん族は
 いるようで、いかにもそれらしき単独行の青年・オッサンが館内をうろついていました。
 おお、同志か?
  はい、このブログを御覧頂く方々に鉄っちゃんは少ないと思われますので(当たり前)
 このくらいでやめておきます。見学後は併設のショップで、英国の名列車「フライング
 スコッツマン(ロンドンーエディンバラ間の特急列車。日本に喩えると東京-神戸間を
 走った往年の名特急『燕』号か?)」の書籍やちょっとしたグッズを購入しました😝。


  そうだ、朝から何も食べていなくてさすがにお腹がすきましたので、館内の売店で、
 軽食とビール(ヨークシャー・テリアという銘柄。犬か?)でブランチ。ソーセージ・
 バーガーと鶏肉のサンドイッチはまずまずの味。ビールは軽めで飲み易いタイプでした。

 

  さて、そうこうしているうちに午前11時を回りました。
  名残惜しいですが急いでホテル・グランドに戻り、荷物をピックアップして駅まで
 ダッシュです。これからいよいよスコットランドの古都エディンバラに向かうのですが、
 ロンドンーエディンバラ間の鉄道は完全に回復しているかわかりませんので、予定より
 早めにヨーク駅に行って運行状況を確かめようと思い、ヨークの観光を少し早く切り上
 げざるを得ませんでした。時間があればもっといろいろ楽しそうなところに行けたのに
 少々残念です・・・まぁ欲張っても仕方ないですね、ある程度の諦めの良さも必要かな
 と思います。
  さぁ、この後無事にエディンバラに行けるのか? スミマセン、続きます・・・