Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2023年10月:晴れの国・岡山の旅 ⑫備中高梁の町並散策・・・

  今日は一日雨、在宅勤務でしたがGW前の駆け込み仕事でバタバタしました。
  ハマスタで行われたタイガース対ベイスターズのナイトゲームも、後半バタバタと
 なりましたが、逆転されたタイガースが9回表に再逆転して勝利しました。これで、
 引き分けを挟んで7連勝ですか、やっとエンジンがかかってきたようです。
  
  さて、GW前には終わりませんが、岡山旅行の記事の続きです。
  備中松山城を見学した後、帰りの乗り合いタクシーに乗ったオッサンは途中で降ろし
 てもらい、備中高梁の町並を散策しながら歩いて駅まで戻ることにしました。
  高梁(たかはし)の町は、備中松山城の城下町として栄えた備中の小京都と呼ばれる
 落ち着いた旧市街の町並が見どころとなっているそうです。
  まずは2つある武家屋敷の見学です。オッサンの他に歴女のような女性が数人訪れて
 いました。最初は旧折井家です。こちらは江戸時代後期の天保年間に建てられた屋敷
 で、書院造の母屋と長屋門から成っているとのことです。

  200石(こく)くらいの武士が住んでいた屋敷ということで、小規模ながら趣がある
 雰囲気です。広くはないですが前庭も落ちついていました。

  続いて同じ通りにある2つ目の武家屋敷、旧埴原(はいばら)家を見学します。

  こちらは江戸中期の建築で、平屋建の桟瓦葺き、箕甲・入母屋造りの建物だそうです。
 質素ながらも趣のある邸宅ですね。

  この武家屋敷のある石火矢町の通りには、少し緩やかな坂道の両側に土塀に囲まれた
 古風な館が並び、散策するのが楽しいところです。日本の古い城下町の風情があります。
 規模は遥かに小さいですが、津和野とか宮崎・日南の飫肥(おび)とか、鹿児島の知覧
 (ちらん)などに通じるものがあります。こういう町並は好きだなぁ・・・


  さらにこの通りには、2つの武家屋敷と並ぶ著名な観光スポットがあります。
  天柱山 頼久寺(てんちゅうざん らいきゅうじ)というお寺です。この頼久寺と2つ
 の武家屋敷を見学できるセット入場券がありますので、便利でお得です。😀
  お寺は通りから少し山側に入った、小高い場所にあります。

  堂々とした安定感のある建物ですね。このお寺はかなり歴史が古いようですが、室町
 時代初期に足利尊氏が全国に造らせた安国寺の一つ(備中の国・安国寺)となって有名
 になったそうです。その後1504年に備中松山城主である上野頼久公が大規模な改築をし、
 彼の死後にその名前にあやかり頼久寺という名になったそうです。 

 
  しかしこのお寺を有名にしたのは、有名な作庭師・小堀遠州さんが造った素晴らしい
 枯山水庭園なのです。さっそくそちらを見学します。
  蓬莱式枯山水庭園と呼ばれるもので、愛宕山を借景として白砂敷の中央に鶴島、後方
 に亀島の二つの低い築山状の島を置いて石を組んでいます。書院左手にはサツキの刈込
 みで青海波を表現しているそうです。昭和49年に国の名勝庭園に指定されたとのことで
 非常に素晴らしい庭園です。

  なるほど、言われてみればそんなふうに見えますね。静けさをたたえた白砂の上に、
 ダイナミックな石組みとツツジの刈込や植木によって動的な楽しさが加えられています。
 心が落ち着くというよりは、見ていて楽しく感心するようなお庭のように思います。
 きっと小堀遠州氏の野心作なのでしょう。芸が細かいからね~
  中庭も面白い造りになっていました。ちょっとした遊び心がありますね。

  きわめつけはコレ ↓ ですよ。この丸窓からどのように見えるかを考えて、いろいろと
 工夫を凝らしているのですね。

  最後に、門を通して書院を横から眺めた写真です。

  一通りお庭を鑑賞するのに30分くらいかかりました。ここは見ておくべきですね。


  さて、時間がなくなってきたので(いつものことやな。by妻)先を急ぎます。歴史的
 街並み地区を後にして、現代の高梁市街地に向かいます。目指すのは紺屋(こうや)川 
 美観地区です。高梁川の支流の紺屋川のほとりに柳や桜の樹が植えられ、美しい風景が
 見られるということでした・・・

     

  うーん、なんだか水の流れが少なくて、ちょっと殺風景な感じだ。やはり桜の季節に
 来ないと良さがわからないのかもしれない。
  そうこうしているうちに電車の発車時刻が近づいてきました。徒歩で駅まで戻ります。
 しかし、ここから案外遠かった。15分くらい歩いたかな、ギリギリでした。そういえば
 この日は秋のお祭りだったようで、街中を屋台を曳く男衆が練り歩いていましたよ。
 しかし先を急ぐオッサンはチラ見しただけでした。いつものように、駆け足観光でした。 


  備中高梁駅を午後3時半に出発する伯備線の普通電車に乗り、30分で倉敷駅に到着。
 そうです、次の目的地は最近(特に女性に)人気が高まっている、倉敷美観地区なので
 す。この日は倉敷美観地区に近いホテルに宿泊しますので、夕方遅くなりましたが少し
 でも街中の観光をする予定です。

  ・・・続きは次回です。賑やかそうですね~ 😀