大相撲秋場所千秋楽・・・
昨日、今日と大相撲をゆっくりテレビ観戦できました。
昨日の結びの一番で豊昇龍が立ち合いの変化で星を拾ったことに眉を顰め、大関琴櫻
が突然の休場で「横綱(大の里)ー大関戦」がなくなってしまったことは残念でしたが、
千秋楽の相撲はなかなか見ごたえがあってよかったです。
先場所は「下剋上」よろしく、平幕力士が優勝を争うというちょっとどうなの?とい
う展開でしたが、今場所は奮起した両横綱に優勝は絞られました。これが「あるべき姿」
ですよね~
幕内下位では、久々にマサヨさんこと正代が活躍(10勝)し、ウクライナ出身の獅司
と人気者の宇良ちゃんも10番勝ちました。来場所は幕内上位に上がってくるはず。
幕内上位では、伯桜鵬が勝ち越して三賞を受賞。優勝した大の里を倒したことが評価
されての殊勲賞でした。そろそろブレイクするかも。
そして角界のサラブレッド2号、王鵬も10番勝ちましたので、三役に返り咲くこと
と思われます。ひょっとしたら西の関脇に抜擢されるかも・・・
今場所も大活躍し、4場所連続で11勝を挙げた新小結の安青錦。
千秋楽は相撲巧者の若元春に万全の左上手を取られて星を落としましたが、来場所は
東関脇昇進は間違いない。今場所が「大関の起点となる」と認定されたようですので、
あと2場所連続で二桁勝利を挙げることができれば・・・
現時点では大関への最短距離にいると思われます。
佐野元春ちゃう若元春も9勝目を挙げましたので、幕内上位にあがってくるでしょう。
これより三役。両横綱が好調なので仕方がないのですが、6人中3人が負け越している
状況は少々残念です。特に大関獲りの場所だったのに不甲斐ない結果の若隆景でした。
東方は、扇の要に横綱大の里、向かって左に小結高安、右に関脇若隆景でした。
若隆景はケガの影響で、調整に失敗したのがすべてのようです。また一から出直しか。
西方は扇の要に関脇霧島。向かって左が横綱豊昇龍、右が今場所絶好調の平幕隆の勝
です。右の「のど輪」と怪力とキュートな笑顔?でここまで11番、勝ってきました。
千秋楽で関脇戦に抜擢されました。
まずは高安と霧島。大関の実力をもつ二人の対戦です。霧島は、大関経験者ですね。
高安のものすごい気迫には霧島もタジタジ・・・(コワー。by妻)
高安が勝って7勝8敗。霧島は今場所はちょっと体調が万全ではない感じでした。
「小結」に適う(かなう)弓矢を受け取ります。懸賞金もだいぶありますね・・・
続いて、今場所絶好調の隆の勝と大関獲りに失敗した関脇若隆景。しかも負け越して
しまいましたので、ゼロクリアとなります。不調はケガのためなのに、厳しいな~
千秋楽の一番も勢いの差が如実に出てしまいました・・・
今場所の若隆景は踏ん張りがきかず、踏み込みも弱い。ケガの影響とはいえ、こんな
にボロボロの若隆景は最近見たことが無かった・・・本当は相撲どころではないのかも
しれませんが、大関獲りの場所なので出ない訳にはいかなかったのでしょう・・・
隆の勝はなんとこれで12勝3敗。来場所は幕内上位に上がって来るでしょう。
今場所は、ヴェテランの実力者がそれなりに結果を出している感じがしますね。
まだまだ若いもんには負けんわい・・・という心意気を感じます。
さぁ、最後の一番は優勝を懸けた横綱同士の一番です。大の里が勝てば優勝、負ければ
優勝決定戦へともつれることになります。さて、結果は?・・・
素早く立った豊昇龍が「両手(もろて)突き」で大の里の体を起こしにかかります。
大の里は、ちょっと出遅れ気味です。昨日のこと(豊昇龍が立ち合いに変化して勝った
こと)を気にしていて、見ていた分だけ立ち遅れてしまったようです。こうなると・・
常に先手を取った豊昇龍が、あっけなく大の里を土俵の外に押し出しました。
うわ、これで両者13勝2敗で並び、優勝決定戦となりましたぁ~
両者ともにいったん支度部屋に戻り、髪を結い直したり気合を入れ直したりしてから
約10分後に再び土俵に向かいます。ドキドキ・・・
大の里は、本割の相撲をビデオでじっと見ていたそうです。中途半端な立ち合いによ
り、相手に主導権を与えてしまったことを、きっちり修正してくるでしょう。たぶん、
昨日不戦勝で相撲を取っていない分、ほんの少し感覚のズレがあったのかもしれない。
一方の豊昇龍も、本割と同じ手は通用しないと思って、「左上手一本」に賭けました。
左上手を取って引きつければ、いかに腰の重い大の里でも、天下一品の投げ技の前には
あえなく屈服するのではないか・・・
優勝決定戦の立ち合いは、大の里(左)もすぐに反応していることがわかります。
素早い動きで左上手を取った豊昇龍ですが、ちょっと上手の位置が遠すぎた・・・
左上手を取られても構わず前に出て来る大の里・・・ここから勝機を見出せるのか?
うお~! 土俵際で投げを打つ豊昇龍に体を預けて浴びせ倒すような大の里・・・
大の里はデカいのにとても柔軟性があり、攻められても大きな体を生かして前に出続け
ます。多少不利な態勢でもおかまいなしです・・・これはスゴイ・・・
両者もんどりうって土俵下へ。どう見ても大の里の勝利です。が・・・物言いです。
まさか優勝決定戦で「物言い」がつくとは・・・どうやら大の里の足が俵の外で砂に
ついているのではないかということでした。えぇ~?
判定は、行司軍配通り。大の里の足は土俵外の砂には付いていませんでした。
この瞬間、大の里が通算5回目、横綱となってからは初の優勝となりました。
まぁね、相撲内容を見ていれば大の里の優勝が妥当でしょう。
オッサンはちょっと面白くないのですが、実力はホンモノ。素直に賞賛致します。
これからは「大の里時代」がしばらく続くのかもしれません・・・
優勝インタビューは既に横綱の風格・・・
三賞は、殊勲賞が大の里を破った伯桜鵬、敢闘賞が12勝の隆の勝、技能賞は豊昇龍を
破って新三役で11勝を挙げた安青錦(あおしにき)です。まぁ妥当だと思います。
もはや三賞では嬉しくない感じの安青錦。先場所、今場所と、最後の大事なところで
いつもとは違うアタフタとした相撲で星を落としてしまうのが残念。やはりまだ、勝負
どころでは本領を発揮できない状態なのかも。そこを克服しないとね・・・
そして敢闘賞は12勝を挙げた実力者の隆の勝。角界のアンパンマンですね。
ということで、今場所は横綱が役目を果たしたイイ場所でした。
個人的には十両に落ちて全日休場した遠藤、体調が万全ではないと思われた若隆景、
霧島の両関脇、阿炎、豪ノ山、大栄翔には来場所までになんとかカムバックしてほしい
と思います。彼らがあんな星で終わるはずがないですからね・・・
そうそう熱海富士・・・いい加減に覚醒しないと「過去の人」になっちゃうよ・・・
来月は大相撲ロンドン公演があります。ロイヤル・アルバートホールで大相撲の取組
が行われるなんてスゴイです。ぜひ日本でも放映してほしいと思います。
そして今年最後の場所は11月の福岡。もうチケットは完売らしいですね。やっぱり
テレビで観るしかないよなぁ・・・
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