Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

ショパン・コンクールが開催中です・・・

Bonne

  ムラゴン・ブロガーさんの何人かの方も記事にされていましたが、今、ポーランドの

 首都ワルシャワで、第19回ショパン・コンクールが開催されています。


  5年に一度の開催ですので、もう100年は続いているのかな。言わずと知れたピアノ

 の詩人フレデリック・ショパン様の名を冠したコンペティションで、ピアニストを志す

 人にとっては憧れの舞台、恐らく数あるコンクールの中でも最も権威が高く、世間一般

 の注目度も高いと思われ、歴代の優勝者はほぼ例外なくスーパースターになっています。

 昨年惜しまれつつも亡くなったマウリツィオ・ポッリーニさん、日本(の温泉)贔屓の 

 マルタ・アルゲリッチ女史、地元ポーランドの誇りクリスティアン・ツィメルマンさん

 など、長年に渡り世界のトップを張り続ける偉大なピアニストが目白押しです。まぁ、

 ピアノを志す人にとっては、BBC(バッハ、ベートーヴェン、ショパン)と呼ばれる、

 必ず学ばなければならない作曲家の一人ですから当然ですね。

  我が国を含む東アジア勢も健闘しており、C国(母国で嵌められて?犯罪者となって

 しまった残念なユンディ・リさん)とK国(前々回の覇者チョ・ソンジンさん)では、

 優勝者も出しています。我が国の選手、ちゃうピアニストたちも優秀な成績を収めて

 おられますが優勝者はまだなく、過去最高は1970年の内田光子さん、前回の反田恭平

 さんの2位となっています。3位には1990年の横山幸雄さんが入っていましたが、なん

 とこの年には優勝者が該当なしだったんですね・・・そんな時もあったのか・・・


  さて、そんな「ショパコン」は第一次予選を終えて、第二次予選に進む40人が発表さ

 れたとニュースに出ていました。 

 


  ちなみに一次予選通過者は以下の40名とのこと。やはりC国人が多いね。 我が国

 からは13名の精鋭が出場し、5名が二次予選に進んだようです。リベンジの牛田さん

 他、実力者がきっちりと予選を勝ち抜いています。姓のアルファベット順です。

 


  しかし驚いたことに、一次予選が最初の関門ではないのです。その前に「予備予選」

 というものがあり、なんと、そこで日本の誇る若き俊英ピアニストの亀井聖矢さんが

 落選してしまっていたのです。ウソ~😱 既に国際コンクールでの優勝経験もあり、

 アルバムデビューもしていて人気実力ともに折り紙付きの彼が、なぜ・・・?


  はい、それがコンクールいやコンペティションの難しいところですね。勝敗の判定が

 つきやすいスポーツと違って、音楽の審査は人間(先輩音楽家)がアナログで行います。

 そこでの判断基準というものは曖昧で、「好み」や「イメージが合う」「フィーリング

 が合う」といった微妙な心理的要因が影響しないとも限りません。

  そもそもこのレベルまで来ますと、技巧の優劣では甲乙つけがたいレベルですので、

 「曲の解釈」だとか「ショパンらしいか否か」などの要素が重んじられるようです。

 かつて世紀の奇才と呼ばれたイーヴォ・ポゴレリッチさんが落選し、彼を強く推した

 審査員の一人のアルゲリッチさんが激怒して審査員を辞任?してしまった事件?などが

 あったくらいです。


  そんなわけで・・・ということでもありませんが、オッサンはリアルでコンペティシ

 ョンの映像は見ないことにしています。そもそもが、順位を付けたり、合格・不合格を

 分けるということに馴染まないと思っているからです。でも、それをやらないんじゃあ

 コンペティションにならないですから、仕方がないのですけれども・・・

  オッサンは今回も、最後の本選の結果が出るまではリアル鑑賞はせず、結果が出た後

 に聴いてみたいと思っております。まぁ逆に、誰が勝つかわからないところから、ハラ

 ハラドキドキしながらコンペの模様を準リアル鑑賞するのが堪らなく好きだという方々

 もいらっしゃるでしょう。それもまた、良しです。

  出場される方は名誉とその後の生活を懸けて、審査をする方も権威と名声に恥じない

 ようにというプレッシャーの中で真剣勝負が繰り広げられるのですが、観戦・応援する

 我々は、いろいろな楽しみ方ができるというわけですね。(無責任な・・・by妻)

  そういえばレベルは違うけれども、妻も音大のピアノ科では、卒試(卒業試験)での

 成績で順位が公開されて、卒業演奏会に出る出ないが決まるとか言っていたよな。

 (そら大変やったでぇ。ピアノが好きだった人も、イヤになってまうで。by妻)


  ちなみに前回は本来ならば2020年開催でしたが、コロナのせいで2021年に順延された

 のでした。そして優勝こそC国系カナダ人のブルース・リウさんになりましたが、2位

 に反田恭平さん、4位に小林愛実さんが入賞されたのでした。このお二人は子供の頃に

 付いていた先生が同じで、顔見知りだったらしいですが、ショパ・コンでのご縁もあり、

 結婚をされたみたいですね~ ビックリ・・・  

 

  さらに本選には残れませんでしたが、最終の第三次予選まで魅力的な演奏を披露した

 角野隼人さん、意外にも早々に予選敗退してしまった実力者の牛田智大さんも足跡を残

 していました。角野隼人さんの演奏を後から聴かせて頂くと、なぜこの人が本選に残る

 ことができなかったのか理解に苦しむほどです。それだけ選ばれるのも(選ぶのも)、

 難しいんでしょうね・・・本選に日本人が3人も残るのはちょっと・・・というムード

 が、もしかしたらあったのかもしれない・・・(適当なことを言うたらアカンわ。by妻)

 


  前回は、結果発表の後で四国旅行に出かけ、高知の屋台でおでんを食べながら、本選

 での反田さんの演奏(ピアノ協奏曲第一番)の動画を見ていたなぁ・・・

 

  今回は誰が栄冠をつかむのか・・・また新たなスターの誕生が期待されます。


 ・・・余談ですが、気の早い音楽界では、既に今回のショパ・コン優勝者の本選の演奏

 ライヴ録音のCDや動画が発売(或いは有料配信)されるみたいですし、誰が優勝するか

 わからないのに「ショパ・コン優勝者のリサイタル」が東京で開催することが決まって

 いるとか、今や音楽業界にとってもショパン・コンクールは金儲けの有力なコンテンツ

 のようですね。やれやれ・・・

  ま、ブドウが収穫される前からボルドーのプリムールや、ボージョレー・ヌーボーの

 先行予約販売が始まるのと一緒か・・・ (だいぶ違うと思うけどな・・・by妻)


  最後のオチがショボくてすみません・・・