Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

思い出の旅2007シチリア ㉒カルタジローネ陶器博物館

  シチリアの記事がまだ続いていました。カルタジローネという陶器の町の途中でした。
  カルタジローネの旧市街中心部の陶器の大階段「スカーラ」のある広場から、歩いて
 街を下って行きます。しばらく行くと、旧市街の上の町と下の町を隔てる渓谷に架かる
 サン・フランチェスコ橋にやってきました。
  来るときに車に乗せてくれたお爺さんが、「ここは後で見に来るといいよ」と言って
 いたので、立ち寄ってみました。そう、この橋も陶器で飾られているのです。  

    

  街の紋章が誇らしげに描かれています。歩道が狭いので写真を撮影する時は注意です。

 
  ここから徒歩10分程、下り坂ですが暑くて汗だくになりながら目的地に到着しました。
 市民公園と、その中にあるシチーリア州立陶器博物館です。

  市立公園は南国の雰囲気。日差しが強く、照り返しがキツイ・・・

  シチーリア州立陶器博物館、この街のご自慢の見どころです。車に乗せてくれたお爺
 さんも「ぜひ行ってみて」と言っていました。もちろん最初から予定していましたよ。
  ちょっと古びた教会のような感じですが、荘厳な建物です。


  しかし、この博物館は写真撮影は禁止。それなのにカタログや絵葉書等の記念になる
 ものを全く売っていません。商売っ気がないのか、やる気がないのか(たぶん後者)。
  仕方がないのでネットの写真からお借りします・・・

  もの凄い数の陶器の壺や花瓶です。陶器に描かれた絵画もあります。スゴイです。
  年代物の由緒ありげな壺や、陶器のフィギュア(人形)もたくさんありました。

  

  美しい女性を描いた壺が人気です。いやぁよく出来ていますねぇ・・・


  精巧なキリスト生誕をテーマにした作品もありました。誕生したばかりのイエスを、
 キリスト本人が背後から見ているというちょっとシュールな?作品ですね。

     


  こちらは聖書の場面を描いた作品。荒野で修業した聖ヒエロニムスかなぁ? 

  博物館の展示を見た後は、市立公園を散策。「あずまや」のような建物がありました。
 ここにも陶器がこれでもかというほど使われていました。


  もうこの街は何から何まで陶器だらけでしたが、まさに「陶器の町」の面目躍如です。
 陶器博物館の前の遊歩道にも大きな陶器がたくさん並んでいます。たくさんありすぎて
 もう驚かなくなりました・・・妻は余りの暑さに団扇を取り出しました・・・

     

  
  ここから再び歩いてカルタジローネ駅まで戻ります。もう暑くて大変でした。湿度は
 低いのですが、じりじりとするような暑さ。妻もオッサンもミネラルウォーターをゴク
 ゴク飲みながら歩きました。
  駅に着くと、列車の時間までは少し間があります。おや?駅の隣にバスターミナルが
 あります。時間を見てみると、列車で行くはずのカターニャ行きのバスがまもなく発車
 するようです。これに乗ればカターニャには、予定した列車に乗るよりも30分以上早く
 到着するとわかったオッサン、急遽予定を変更してバスに乗ることにしました。


  バスはプルマンタイプ(都市間を結ぶ長距離バス)で、冷房が効いていて快適です。
 しかしなんと駅を出たバスは、カルタジローネの街中に向かいます。どうやら駅が始発
 で、カルタジローネの中心部近くに寄ってから、カターニャに向かうようです。
  カルタジローネの町はずれからは、丘の上にある町が見えました。

  バスはシチリア内陸部の集落を通り、大都市カターニャへと向かいます。バスの中に
 デジタル温度計がありましたが、外気温はなんと35℃!😱 夏のシチリア内陸部の旅行
 は、暑さを覚悟しなければならないようです。

 
  一時間ちょっとでシチリア第二の都市、カターニャに到着しました。バスは駅前広場
 に着きました。ここから、ほんの少しですがカターニャの町を観光します。続きます。