2020年3月 京都 ➁醍醐寺 三宝院:襖絵と表書院
今日は在宅勤務でしたので、自炊と片づけを終わっても少々時間があります。という
ことでダブルヘッダー行きます(なんのこっちゃ?)。
昨年3月下旬の京都の花巡りの旅の続きです。醍醐寺の本坊、三宝院前の太閤枝垂桜
を堪能し、三宝院の寝殿造りの書院と庭園を見学します。ここは時間のない方にも庭園
の一部を垣間見ることができます。先にちょっとだけ覗いてみました。
もうこの時点で期待度が高まります。人もそんなに多くないので静かです。
またこんなこと ↓ をしているオッサン。観光客が少ないので目立たずに実行できます。
さて、バカやっていないで三宝院の内部を見学しますよ。さすがに由緒ある建物ですね。
三宝院内部の見取り図です。重要文化財である大玄関(上の写真)から入って右手に
進むと、国宝である本書院に続く部分に襖絵の美しい部屋が続きます。順に「葵の間」
「秋草の間」「勅使の間」と名付けられています。
この3つの襖絵がある建物の外観はこんな ↓ 感じ。かなりの歴史を感じさせます。
まずは葵の間の襖絵です。祇園祭、時代祭と並ぶ京都三大祭の一つである葵祭の様子
を描いたものです。下鴨神社から上賀茂神社へ向かう行列が描かれています。雅な感じ
がしますね。そういえば京都三大祭りは、まだひとつも見ていません。いつかきっと!
続いて秋草の間。秋の七草が点在する広々とした風景が描かれています。
最後に勅使の間。ここの襖絵は竹林花鳥図です。桃山時代の作品で、長谷川等伯一派
の作といわれています。ほう、これは重要文化財に指定されているようですね。
そしてこれらの部屋を眺める廊下からは、国宝の「唐門(からもん)」が見えます。
こういうゴージャスな唐門(勅使門)はいくつか見てきましたが、ここのは立派です。
朝廷からの使者を迎える時だけに扉を開いたとされる門(勅使門)です。創建時は、門
全体が黒の漆塗で菊と桐の四つの大きな紋には金箔が施されていました。
近年(平成22年)に修復されたようで、それを再現しているようです。色鮮やかで、
ゴージャス感がありますね。
続いてメインとなる「表書院」を見学します。こちらも国宝に指定されています。
平安時代の寝殿造り様式を取り入れたユニークな建築で、下段・中段・上段の間があり
ます。下段の間は別名「揚舞台の間」とも呼ばれ、畳をあげると能舞台になります。
中段の間、上段の間は下段の間より一段高く、能楽や狂言を高い位置から見下ろせる
ようになっているそうです。うーん、見た時にはそこまで意識していなかったな。
襖絵もなんだかゴージャスですね。広々としていて、確かに能楽や狂言を上演するには
十分な感じです。写真撮影禁止でしたので、ネットの写真で見にくくてすみません。
いやぁ、かなり見所が多いですね醍醐寺は。三宝院だけでもかなり見ごたえがあり
ます。さぁ、この後はいよいよ壮大な庭園を見学します。
ご想像通り、続きます・・・
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