Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

年末年始休暇の最終日・・・ウクライナ国立オペラ・バレエのガラ・コンサートに行ってきました。

  今日は箱根駅伝復路の駒澤大学の優勝(大学駅伝のグランドスラム達成)を見届けた
 後、いそいそとお出かけです。またコンサートなんですが・・・今日の会場はどこ?
 え?有楽町の国際フォーラム? こんなところでコンサートをやるんですか?
  はい、やるんです。今日はウクライナ国立歌劇場・バレエ団のガラ・コンサートなの 
 でした。年末にベートーヴェンの「第九」を聴いたのですが、本領はバレエですのでね。


  午後4時半に開幕。オープニングはウクライナ国歌です。ウクライナの合唱団による
 演奏ですから感動しない訳はありません・・・
  
 【日本語訳】ウクライナ国歌


  ウクライナはいまだ滅びず。その栄光も自由も・・・
  我らの敵は太陽の下に「露」の如くに消え、我らは国を治めよう、我らの地で! 
  そして示そう、我らがコサックの子孫であることを!
  我らは認めぬ、他者による支配を・・・
  我らの忍耐と誠実なる努力は報われ、自由の歌はウクライナの地に響き渡る・・・
  ウクライナの名声と栄光はすべての国に知られるのだ!
  魂と身体を捧げよう、我らの自由のために・・・
  そして示そう、我らがコサックの子孫であることを!


  ソ連崩壊後に独立して、既にこのような国歌を定めているとは・・・もう今の苦難の
 出来事を予感していたのか・・・たぶん真の敵はだれなのかみんなわかっていたんだね。
 そして、そうです。ウクライナの人たちは強靭なコサックの子孫なのですよね。それは
 強いよ、足腰が強いからね・・・(確かにコサック・ダンスはそうかもな・・・by妻)


  会場の入口には、ウクライナのトラのマスコットが愛嬌を振りまいていました。😆
 バレエの真似をしているようですが、むしろスキージャンプの着地シーンみたい・・・

    


  さて演奏会は二部構成。第一部はオーケストラとオペラ・合唱の部です。国歌に続い
 て、最初の曲は「タラス・ブーリバ」です。ゴーゴリの小説によるウクライナの歴史に
 基づく作品で、ウクライナ・コサックの英雄の戦いと死を描いたもの。実はオッサン、
 チェコの作曲家ヤナーチェクの曲かと思っていましたが、ウクライナの作曲家の作品も
 あるようで、ミコラ・リセンコさんという方の曲でした。しかし、初めて聴きましたが
 これはエネルギッシュで、民族主義の高揚感にあふれています。今この瞬間も、侵略者
 と戦っているコサックの子孫に捧げる曲なのでしょう。ブラーヴォ!(長友ちゃうけど)


  そして次はオペラの出番。フル作品として持ってきていたのは、ビゼーの「カルメン」
 でした。スペイン南部アンダルシアで起きた痴話喧嘩の果ての殺人事件という、今では
 ネットニュースによくある出来事を描いた作品なのですが、ビゼーの音楽がすばらしく
 大衆的にも受けが良いので、世界の三大オペラと呼ばれるほどの人気作品ですね。でも
 フランス語やから聴くのは難しい・・・らぁ、むぅ~るぅ⤴ らぁ~むぅ~♪(アホ)
  日本人なら誰でも知っている?カルメンの歌うハバネラ(恋は野の鳥)です。そう、
 日本では「頭痛にサリドン」というCMで知られていました・・・
 ネットから拝借した演奏は、ギリシアの歌姫、アグネス・バルツァお姉さまです・・・
 ステキ!(アホ) 
   


  その後のテノールの、プッチーニのトゥーランドット:カラフのアリア「誰も寝ては
 ならぬ」は、誰も聞いてはならぬ・・・でしたが😝・・キツイのぉ、オッサン(by妻)
 この後は合唱団が主役です。まずは一発屋?のマスカーニさんの「カヴァレッリア・ル
 スティカーナ(田舎騎士道)」の感動的な合唱曲。復活祭の日に起きた決闘騒ぎで命を
 落とす奔放な若者と、そのトリガーを引いてしまった貞淑な妻の悲しい物語です。
 (毎日倍速で駆けずり回るオッサンと、その尻ぬぐいに辟易していた私の話か?by妻)


  続いてはオッサンが崇敬するイタリアオペラの神様、(村神様とはちゃうで。by妻)
 ジュゼッペ・ヴェルディ先生のオペラ「ナブッコ」より、有名な第三幕の合唱「行け、
 わが想いよ、金色の翼に乗って」です。オッサン、この曲を聴くとぶわっと涙が・・・
 (一種のヘンタイやな・・・「感動しまくり涙がとまらん病」ってやつか・・・by妻) 


  ♪ ヴァ~! ペンシエ~~ロォ、スッラ~~リィ~、ドッラアア~テェ~ ♪ (アホ)
     
 
  これも祖国を追われた人々が望郷の念を歌う、感動的な名曲です。不当に占領された
 ウクライナの地が一刻も早く奪還されますようお祈り申し上げます。


  そして第一部のフィナーレは、あのベートーヴェンの交響曲第九番「合唱付き」の、
 その合唱のある第四楽章だけの演奏。こんなんアリ? まぁ感動するからいいけど。
  ヘルベルト・フォン・カロヤンちゃう、カラヤン様の演奏でどうぞ・・・
 
ベートーヴェン 交響曲第9番《合唱》 第4楽章 カラヤン指揮/ベルリン・フィル


  休憩の後は真骨頂のバレエです。オッサンも今日はこれがお目当てでした。
  フルコンサートでは、なんと「ドン・キショット(ドン・キホーテ)」をもってきて
 いましたが、オッサンはチケットを買いそびれていました。うわぁ、見たかったなぁ~ 
 キトリのヴァリアシオンは生で見たことが無いオッサン・・・あのクマテツ・バレエ・
 カンパニーの舞台もすごかったみたいだけれど・・・いつか見たい! 学生時代の旅行
 でウィーンに行った時、シュターツオーパーのバレエでこれをやっていたのだけれど、
 当時はこんな凄いとは知らなくてスルーしていたんだよなぁ・・・
 (案外、知らないほうが幸せやったかもな。by妻)

     


  と言いますのも、ここの前身はキエフ・バレエですので、バレエが一番凄いのです。
 この日のガラコンサートの第二部は、ミンクスの「パキータ」でした。これも有名。
  フランスに攻め込まれたスペインで、ジプシー娘パキータと、フランス占領軍の将軍
 リュシアンの恋を描いたものですが・・・ストーリーは眉唾のダサダサですが、バレエ
 の見せ所は凄いのでOKです。ガラコンサートでは、もちろん見どころの抜粋ですので、
 見ごたえたっぷりでした。演出は伝説のマリウス・プティパ、振り付けは、かの有名な
 マラーホフさんです。
  
「パキータ」から「第2幕」マリウス・プティパ生誕200周年記念コンサート「プティパ・ガラ」
  マリウス・プティパとマラーホフのコンビ、既に完成されていて、これ以上のものは
 望めないということかもしれません・・・
  最後10分のフィナーレは超絶盛り上がるんだよ~ ブラーヴァ!、ブラーヴォ!
 戦争が終わるまでは、Rものは絶版ですね。チャイコの三大バレエもしばらくは封印。
 Pの野郎がくたばらないと芸術も再開できないからね・・・チャイコさん、プロコさん、
 ストラヴィンちゃん(誰や?それ。by妻)、そろそろ卑怯者に引導を渡さないと、R国
 の芸術が本当に死んでしまうで・・・


  カーテンコールは撮影OKということでしたので・・・オッサンは3階席の最前列でし
 たので、よく見えました。



  あ、合唱団の人たちがウクライナ国旗を掲げていました。


  最後には、合唱でアンコール曲。

  作詞はオレクサンドル・小錦?(アホ)
  この曲を合唱指揮者が振っている間、舞台上のメンバーたちは胸に手をやりながら、
 歌っていました。
  
  客席にもウクライナ国旗を掲げる人もいて、感動的な場面でした。


  思った以上に満足して終演は午後6時半。
  急いで帰る途中の有楽町のガード下で、あれ?こんな店が?

   


  オッサン、スイッチが入ってしまいましたよ。(今年もアホ全開やな・・・by妻)
 よく見たら、食べ物の持ち込みOKで、ワインを30種類飲み放題だと・・・ヤバイ。
 (これはホンマにヤバいわ・・・オッサンのためにあるような店や・・・by妻)


  食事メニューは太目のパスタ(ビゴリ)のボロニェーゼ(ミートソース)のみですが
 まぁいいか。オッサンは一番量の少ないメニュー(それでも1,000円)を頼みましたが、
 ビギナーズラック?でスタンダードの270gのパスタが出てきました。オッサンには少し
 多いんだけど・・・まぁワインをしこたま飲むから、このくらいはあってもいいかな。
 (ワインをしこたま飲む??? オッサン、今年も爆走しまくりやな・・・by妻)
  てっぺんにチーズの雪が積もっているわ~・・・

 

  はい、制限時間30分で、スパークリング1杯、白ワイン4杯、赤ワインは9杯。合計
 14杯か・・・50ml×14で700ml、ボトル一本には至らなかった・・・(つぅか、30分で
 飲む量とちゃうで・・・アホもえぇ加減にしときや・・・by妻)


  まぁワインはお安いものが多いけど、よく選んでいるなという感じ。フランス、イタ
 リア、スペイン、ドイツ、アルゼンチン、チリ、のワインがまんべんなく、しかもいい
 感じでした。たぶん1本1,000円クラスだと思うけど、コスパはかなり良かった。

  下の写真の真ん中の、イタリア・フリウリ(北東部)のワインが良かった。無理やり
 開けさせてしまったけどね・・・(迷惑な客やな・・・by妻)

    



  今日から徐々に日常が戻っている感じで、駅前スーパーが仕事始めのようでした。
 お正月用品の売れ残りががなんと50%Offです。すかさずGET!(えぇカモや。by妻)
 ということで、遅い夕食です。(さっきパスタを食べたんちゃうか?by妻)

    

  はまぐりの佃煮と、エビの鬼がら焼。ついでに賞味期限ぎりぎり、昨年の夏に八戸で
 購入したサバのアヒージョ、その名も「サバ・ビヤン」・・・オッサンが好きなギャグ
 やな・・・フランス人には通じないけどな・・・
  うわ、これヤバいわ。脂が乗ってめっちゃ美味しいやん。まさにサバ・ビアン!
 (もうえぇっちゅうの!by妻)
 ということで、結局ワインが一本開きました。オッサン、今夜も絶好調・・・
 (馬●につける薬はないっちゅうことやな・・・by妻)


  あ・・・今気づいたけど、明日から仕事だった・・・😨
  せいぜい頑張りや(by妻)。