Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

日本酒唎き歩き(日本橋から人形町界隈)・・・その2

  日本酒唎き歩きの続きです。3軒目に参ります。😀
  お次はちょっとイイ感じの割烹料理屋さん。お江戸風情?が漂います。

    

  店先にはこんな防火用の古井戸がありました。「火事と喧嘩は江戸の華」じゃないけ
 れど、今でも使っているのでしょうか? 少なくとも飲料水ではありませんね。

    

  あ、このお店のお座敷では定期的にいろいろと興味深い催し物があるようです。
  ちょっと慌てて撮影したのでピンボケでスミマセンが、落語や芸者さんのお座敷、
 舞と浪曲などのプログラムがありました。お料理を頂きながら鑑賞できるのですね。
 ちょっと興味をひかれたオッサン・・・(芸者さんのお座敷やろ・・・by妻) 

      

  そしてこのお店では、店先で売っていた銀鱈西京焼(800円)があまりに美味しそう
 だったので、思わず買ってしまいました。卵焼きとアスパラの穂先が付いています。
 器も洒落ている・・・また日本酒によく合うんですよね、これが・・・

  そしてこのお店に出店していたのが、岡山・倉敷の十八盛(じゅうはちざかり)酒造
 さん。先日の岡山の旅行記で、湯原温泉の宿で飲み比べをしたお酒です。なんと8種類
 もの比較試飲ができましたので、オッサンはついつい長居をしてしまいました。
  早くも酔っぱらってきたのか、写真もブレブレのピンボケですみません・・・(アホ)

      

  2本とも蔵元の名前を冠した「十八盛」という銘柄。左は純米大吟醸の山田錦、右は 
 同じ純米大吟醸ですがAsahiと名付けられた特別な銘酒。原料のお米が違うようですが
 オッサンは違いが良く分からず「どっちも美味しいからええんちゃう~?」という感じ
 でした。(アホ) いやホント、どの蔵もご自慢のお酒を持ってきてくれていますので、
 何を飲んでも基本は美味しい。辛口の度合い、肌理の細かさ(舌触りのまろやかさ)、
 味の奥行き(余韻)などにより好みは分かれるでしょうけれども、本当に何を飲んでも
 美味しいのです。幸せです。
  このほか、「多賀治(たがじ)」という当主の名前を冠したシリーズもありました。
 醸造用のお米(酒米)の最高峰と呼ばれる山田錦(兵庫県が主産地)、岡山県が主産地
 の雄町(おまち)という品種違いの銘柄、そして搾りたての生原酒と、火入れをして味
 を整えたもの、吟醸、大吟醸という精米歩合の違い、山廃(やまはい)仕込みという手
 の混んだ造りをしたものなど、バラエティに富んでいました。通の方ならば、それぞれ
 の特徴や味わいの違いを楽しみながら唎酒をされるのでしょうが、日本酒経験値の浅い
 オッサンは唎き分けることは不可能、全部おいしいおいしいと飲んでしまいました。
 (蔵元の方が、ひとつひとつきちんと説明してくれていたみたいやけど・・・by妻)
 こちらの蔵元は創業1785年、240年もの歴史を誇る老舗蔵でした。


  そしてこのお店の出してくれる小料理がおいしそうだったので、ついつい追加をして
 しまいました。😆 上は銀鮭の西京焼き、下はマグロの角煮、いずれも旬菜盛合わせが
 付いています。魚好きのオッサンはまたしても西京焼きをGET!(アホ)

  そうこうしているうちに早くも午後4時近く。え?もう2時間も経過していました。
 確か午後6時で終了でしたので、あと何軒回れるでしょうか・・・効率性を考えて帰り
 の駅までの道すがらのお店に立ち寄って行くことにしました。
  そうそう、このお店の軒先では、たぶんお店で使わなくなった大皿や小皿を数百円と
 いう破格値で販売していました。骨董品ではないですが、味のあるデザインでした。 


  続いては、お鮨屋さん。ここも期待できそう・・・

    

  このお店に出店していたのは、新潟・上越の代々菊(よよぎく)醸造さん。米どころ
 で水のきれいな上越・柿崎の蔵です。銘柄は吟田川(ちびたがわ)シリーズです。
 自社の田んぼで栽培された新潟県を主産地とする酒米「五百万石」を使い、地元の名水
 吟田川の水で仕込んでいるそうです。いかにも清らかで高品質な予感がします。 
  こちらでは気のよさそうな社長さんが、にこやかにお客さんにお酒を注いでくれて、
 ご自慢のお酒を熱く語っていました。なんだか聞いているだけで楽しくなりました。
 (でも、肝腎の貴重なお話をすっかり忘れてしまったアホなオッサンや・・・by妻)

  お酒は右から純米吟醸、純米吟醸生原酒、本醸造生原酒、本醸造生原酒しぼりたての
 蔵出し、「澄滓(すみおり)」という特別な銘柄でした。そらもう、最高よ。ここでは
 濁り酒も出して頂きました。どれも美味しいのに価格はリーズナブルです。社長さん、
 いい仕事をしていますね~
  お酒を注いでくれた若いお嬢さんは、社長さんの親族で東京にお住まいのようですが
 「毎年このイベントに駆り出されるのよ~」と言っていました。😆
  あ、写真を撮り忘れましたが、せっかくお鮨屋さんに来たので800円の握り盛合わせ
 を頼んでしまいました。バチマグロの大トロ、イカ、エビ、タマゴなど、これまた美味
 しいのですよ。ますますお酒が進んでしまいました~(アホ)


  さぁ、まだまだ行くぞ!(もうえぇ加減にしときなはれ・・・by妻)
  五軒目は大衆的な魚食堂さん。この店に出ていたのは山形県庄内地方の酒田酒造さん。
 戦後1947年創業と比較的新しい蔵ですが、「上喜元(じょうきげん)」というシリーズ
 の銘柄が有名なようです。さっそく試飲しますよ。あ、「仕込み水」とあるのは醸造に

 使う水でしょうか?しかしここでは酔い覚ましのチェイサーみたいなもんか。オッサン

 はミネラルウォーターを持参していましたので、仕込水はなしでもOK。 

     

  右から純米大吟醸 山田錦、純米大吟醸 雪女神です。これは結構いいお酒みたい。
 お値段もそこそこするようでした。

     

  こちら ↓ は雄町(おまち)という品種を使った純米吟醸の生酒。このシリーズも種類
 が豊富で飲み比べが楽しい。しかし、かなり酔っぱらってきたのでますます違いがよく
 わからない状態・・・(それじゃ唎酒の意味ないやん・・・by妻)

      

  言い忘れましたが、お猪口を差し出すと蔵元の方が注いでくれるのですが、カラフに
 入ったお酒を自分で注いでもOKなのです。こりゃアブナイな・・・(アホ)


  続いては和食・串焼きのお店ですが、もうお腹は一杯なので料理はなくても大丈夫。
 出展していた酒蔵は宮城県気仙沼の「角星(かくぼし)」さんです。代表的な銘柄は、
 水鳥記(みずとりき)。新鮮な魚介に合いそうなお酒ですね~

     

  もうかなり酔っぱらっていたので、ここでは純米吟醸 山田錦と、特別純米超辛口の2
 種類を頂きました。


  そしてラストはお蕎麦屋さん。しかしもうお蕎麦も食べられません。ひたすら日本酒
 を頂くのみ。出展していたのは広島市北部の可部にある旭鳳(旭鵬)酒造さん。1865年
 という幕末の頃の創業です。蔵の名を冠した「旭鳳」シリーズを数種類頂きました。

 
  最後の方は駆け足というか、駆け込みで唎酒をしましたのでかなり酔いが回りました。
 もう午後6時の終了時間に近くなり、陽も落ちて街には明かりが灯り出しました。
  結局7軒の蔵元・お店を回りました。気に入った(高価な)銘柄は二杯飲んでしまっ
 たりしましたので、おそらく50杯以上を唎酒したことになります。😆 ふふふ、十分

 元は取れたな。(飲みすぎじゃ~ by妻😠)

それでも全体の7分の1ですからねー


  いやぁ思った以上に楽しかったです。ただ、大人気のイベントで、かなり待たないと
 入れないお店もありましたので、オッサンのように行き当たりばったりではなく、事前
 学習をして行きたいお店(および唎酒をしたい蔵元)を調べて行った方が良かったかも
 しれません。次回は予習をばっちりしてから行きたいと思います。(そういうことだけ
 は気合が入るんやな、オッサンは・・・by妻)


  コロナ後は国内でワインの大規模な試飲会があまり開催されなくなってしまったので
 残念ですが、そのかわり?日本酒のイベントが良く開かれているような気がします。
 日本酒もワインに劣らずに、バラエティに富んでいて飲み比べが楽しいです。しかも、
 ワインに比べればはるかに妥当な金額ですし、なにより我が国が誇る産業ですからね。
 これからは日本酒比率を高めたいと思ったオッサンでした。
  企画頂いた酒店の方々、出店された全国の蔵元の皆様、そしてお店を解放して小料理
 やおつまみを提供頂いた飲食店の皆様、有難うございました。
  最後のお店から地下鉄三越前駅に向かい、地下鉄を乗り継いで帰宅しました。かなり
 酔っぱらっていたので帰宅したらバタンキュー。目覚めたら午前二時でした。(アホ)


  ということで二回に渡り、しょうもない記事をダラダラと書いてしまいました。😆
 (ま、独善的でアホな内容は、旅行記と大して変わらんな・・・by妻)