Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

明日からお盆(地域にもよりますが)

  明日からの3日間はお盆ですね(東京近郊)。
  私の実家のある地域も7月です。静岡県でもちょっと離れると8月のところもあり、
 どうしてこうなっているのか不思議です。今年は平日なので、自宅でひっそりお供えを
 するだけです。しかし、会社帰りに花屋に寄ったら、お盆用の花(キク、ほおずき等)
 がメインでバラがありません。あぁ妻が残念がるな・・・仕方ないので妻の好きそうな
 ド派手な色のカーネーションを買いました。(なんや、ド派手な色って・・・by妻)
  果物も妻の好きな梨(もう出回り始めていました)を買おうとしたら、売り切れ。
 こちらも代替品としてモモを買いました。明日は、もう少し早い時間に探してみよう。


  お盆には故人の魂が家に戻って来る、ということだけど、妻が帰りたいのは一体どこ
 だろうか?関西の実家なのか、この横浜のオンボロ長屋(大家さん、失礼)なのか。
 少なくともお墓のある静岡の私の実家ではないことだけは確かです。
  妻は病院で亡くなり、そのまま家の近所のメモリアルホールに運ばれてしまったので、
 やっぱりこの自宅に帰りたかったと思います。最後の入院の時は、妻自身もまさか自分
 が一か月後に亡くなるとは思っていなかったはずなので、家の中は何もかもがそのまま
 の状態で、妻だけがいなくなるという状態になり、非現実的な感覚でした。
  今でも妻のものは(形見分けで妻の実家に譲ったもの以外は)ほとんど捨てずに残し
 てあります。未練がましいと思うこともありますが、なんだか妻が可哀そうでね・・・


  あ、でも一回だけ外泊で家に戻れたんだよね。その時は、じっとベランダのイスに
 座って花を眺めていたり、鍵盤を取り換えて調律したばかりのピアノを黙々と弾いたり
 していたなぁ。可哀そうで本当のことは言えなかったけれど、妻も薄々これがもう最後
 かもしれないと思っていたように感じました。よく練習していたショパンのエチュード
 10-4が弾けなくなったと言って悲しがっていたけど、なんて声をかけていいかわからな
 くて黙っていたな、私。薄情な夫だったよ。(今更反省しても遅いわ!by妻)


  おっとつい感傷的な話になってしまいました。ああすればよかった、こうすればよか
 ったと悔やむ時期は8年も経ってもう過ぎたはずなのに、やっぱり古傷のようにうずく
 ことがあります。まぁ、それも自然に任せていくしかないかな・・・


  昨日ベランダで咲いていたローラちゃん。一応、今でも植物を育てているよ。いくつ
 かは枯らしてしまったけど・・・(許さん。by妻) 

    


  妻の好きだった黄色の大輪のハイビスカスも復活して、今年初めての花を咲かせまし
 た。派手好きな(あくまでファッションね)妻が降臨したみたいです。

  

  やっぱり花には癒されます。
  特別なことはできないけど、妻が少しでも喜んでくれることができたらいいと思って
 います。自己満足かもしれませんけどね。(今回はお盆らしい記事やったな・・・by妻) 


  今日は妻が見ているかもしれないから禁酒デーにします。(毎日見とるで、by妻)