Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

妻を笑わせたかった・・・

  ・・・いや、怒らせてばっかりやったな・・・(しみじみと、by妻)
  
  今週はずっと飲み会が続いていて、最近の平日はお酒なしで過ごしていたオッサンも
 連日飲んだくれてへべれけに近い状態で帰宅しているのですが・・・(そんなに飲まん
 でもよろしいがな・・・by妻) 
  あらかじめスケジュールされた飲み会で遅くなる日はもちろんのこと、予告なしに飲
 んで帰る時もあったかつてのオッサン、いつも妻に最寄り駅まで迎えに来てもらってい
 ました。(とんでもない過保護オヤジというこっちゃ。by妻)
 
  久々にフラッシュバックが起きました。
  最寄り駅に着いて改札を出て、スーパーの横のメイン道路に出ると、お出迎えの車が
 数珠繋ぎに停車しています。塾帰りのお子様ではなく、会社帰りというより飲み会帰り
 のオッサン連中が、奥様が待ち受けている車の中に吸い込まれていくのが見えました。
  その瞬間、オッサンの頭は真っ白になりました。チカチカと停車灯がまたたく無数の
 車・・・その中にオッサンを待っていてくれた妻の姿はありません。(当然や。by妻)
 いや、わかっていますよ。でも、あの頃は必ずいたのです。


  迎えに来てくれた妻の姿を見かけると、オッサンはいつも照れ隠しに、妻を笑わせよ
 うとしていました。(怒らせるのは得意でも、笑わせるのは難しかったやろ。by妻)
  一番ウケたのは、「飛び六方」歩きでした。(下の写真を参照ください)

     

  歌舞伎の「勧進帳」で、最後に弁慶さんが花道を引っ込むときに、大げさな身振りで
 飛び跳ねるようにして、手と足を一緒に動かす(左手と左足、右手と右足を同時に踏み
 出す)型なのですが・・・酔っ払いのオッサンは、妻の運転する車まで、この飛び六方
 で向かいました。(結構疲れるけど・・・)


  それを見ていた妻は、オッサンが車に乗り込むと、涙を流して喜んでいました。
 ふふふ、ウケたな・・・と思ってほくそ笑むオッサンに対して妻の放った言葉は・・・
 「オッサン、周りの人が大笑いしとるのを気付いとったんか?」(by妻)


  実は、妻は面白くもなんともなかったみたいなのですが、オッサンのこのアホな振舞
 いを見ていた方々が大爆笑しているのを見て、それが楽しかったということです。
 「オッサンの後ろを歩いていた女の人がな、手を叩いて大笑いしとったで・・・」との
 こと。「メッチャ恥ずかしいで、オッサン。ホンマにアホや。」(by妻)
  つまりオッサンが笑われる姿を見て喜んでいたということなのね・・・ま、いいけど。
 
  なんてことを少し思い返していました。
  でも、こんなふうに笑わせたかった人が、もういないんだなと。


  ま、仕方ないです。トボトボと歩いて帰宅したオッサンは、結局こんなしみったれた
 ブログを書いているわけです。
  たまにはこんな辛気臭い記事を書いてしまうオッサンですが、明日からは平常に戻る
 予定です。(平常っつうのは、「お茶らけ旅道中」のことか?by妻)