Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ⑬郊外の森へ

  ヘルシンキ3日目の朝。晴れて暖かい、といっても最高気温は25℃程度。
  今日はヘルシンキ郊外の森に行くツアーに申し込んでいます。本当はヌークシオ国立
 公園に行ってブルーベリーとキノコを採るツアーに行きたかったのですが、隔日催行の
 ためこの日のツアーはありませんでした。前日ならば行けたのですが、タリン日帰りの
 観光を優先したので、これはもう仕方がありません。
  
  ツアーの集合時刻は午前9時、中央駅前のバス停です。まだ時間があるので、旧市街
 周辺をブラブラしました。朝7時、街はまだひっそりとしています。

  再び元老院広場とヘルシンキ大聖堂を観に行きました。やはりガランとしていました。

  大聖堂の北側・中央駅の北東にある広大なカイサニエミ植物園の近くまで行ってみま
 した。植物園はまだ開園時間前でしたが、朝の公園内を散策する人たちがかなりいまし
 た。ん?よく見ると通勤の方々のようでした。首都ヘルシンキの中央駅のすぐ近くに、
 こんな広い公園があるのはすごいです。よくアメリカ人やオーストラリア人の観光客が
 こういう場所でジョギングをしていることが多いのですが、今回は見かけませんでした。

  見慣れない鳥がたくさんいました。今回の北欧旅行ではよく見かける鳥でした。

  カイサニエミ植物園(公園)と中央駅前広場の間にはフィンランド国立劇場がありま
 した。建物の前にはフィンランドを代表する国民的文学者だというアレクシス・キヴィ(Alexis Kivi)さんの像がありました。1872年創建の堂々とした宮殿のような建物です。

  中央駅から大通りを挟んだ対面には、フィンランドの美術作品を数多く展示している
 アテネウム美術館があります。フィンランドの民族叙事詩カレワラを題材にした絵画等
 ちょっと気になるものもありましたが、残念ながら今回は外観のみ。

  一時間ほど散策してホテルに戻り、チェックアウトしてフロントに荷物を預け、再び
 出かけます。ホテルの斜め前にあるソコス(ホテル&デパート)の地下にある、24時間
 営業のスーパーに立ち寄って缶ビールでも買おうと思ったら、お酒コーナーにはネット
 がかけられて営業停止中です。そういえば最初の日の夜にも寄ったけど、お酒コーナー
 はもう閉まっていました。どうやら規制の為、酒類を買える時間帯が限られているよう
 です。(うわぁ、呑兵衛のオッサンにはキツイでぇ。by妻) ショックで写真を撮るの
 を忘れてしまいましたが、この点さえ目をつぶれば、ソコスの24時間営業のスーパー
 は、いつでも利用できる便利さで、品ぞろえも豊富で実に素晴らしいです。ヨーロッパ
 の主要国ではこんなお店は無いと思います。
  
  さて再び中央駅前にやってきました。

   駅の隣のバスターミナルがツアーの集合場所です。ここでいいのかな?   

    

  申し込んでいるツアーは、日本語を話せるフィンランド人の方が経営する会社が企画
 する日本語ツアーです。フィンランドは比較的親日で、日本語学科のある大学があり、
 日本語を学び話せる方もいるのだそうです。日本で放送された旅番組で、この方(若い
 女性)が案内するヌークシオ国立公園のツアー(映画「カモメ食堂」でも有名ですね)
 を見て、現地にお住まいの方が日本語で案内してくれるなんてスバラシイ!と思って、
 スケジュールに組み込みました。日にちが合わずにヌークシオ国立公園に行けないのは
 残念ですが、ヘルシンキ郊外の森と湖のある場所に連れて行ってくれるそうです。
  ツアーのお客は、このバス停に並んでいる新婚さんと思しきカップルとオッサンだけ。
 集合時間の9時少し前に、ツアーを引率してくれるお姉さんが現れました。日本のTV
 に出ていた金髪の女性ではありませんが、彼女もやはり日本語学科卒で、日本にも留学
 したことがあるそうで、日本語はペラペラです。日本(名古屋)に住んでいたそうで、
 日本の習慣や日本人の特性もよくご存知なので、とっても安心です。
  このバス停から出発する路線バスに乗って出発です。行先はよくわからないお任せの
 エクスカーション。なんだかミステリーツアーみたいでちょっと楽しみです。

     


  中央駅前のバスターミナルを出てしばらくは住宅街でしたが、15分ほど走るともう
 郊外の森に近づいてきます。整備された道路を快適に30分程走ったところでガイドの
 お姉さんが、「ここで降ります」というので急いで下車しました。
  バスの通る幹線道路には猛スピードで自動車が行き交うので、道路を横切る時には
 注意が必要です。しかし、道路をはずれて遊歩道のような小道をしばらく行くと、もう
 あたりは森の中。ヘルシンキの都心から気軽に訪れることができるハイキングコースの
 ようです。看板を見ると、冬はクロスカントリーのコースになるみたいです。さすがは
 北欧、ノルディック・スキーが盛んなのですね。 
 

  ここから遊歩道を通って20~30分程歩くそうです。どんな景色が見られるのかな?


  道端にブルーベリーの実が成っているのを発見。もうシーズンが過ぎかけているの
 で少ししか残っていないようです。ガイドさんによると、フィンランドでは誰でも森の 
 中を自由に散策して、自然のベリーやキノコを自由に獲って食べても良いらしいです。
 (だから「キノコとベリー摘み」というツアーがあったりするのですね・・・)
 もちろんそんなことが許される背景として、フィンランドの方々には自然保護の精神が
 しっかり根付いているのだと思います。日本の観光地のようにゴミを散らかしたままで
 帰ったり、自然を損なうような不届き物はいないのでしょうね。

  しばらく歩くと木漏れ日のなかに湖(沼)が見えてきました。

  ガイドのお姉さんと同行のカップルの目を盗んで、ゲリラ撮影を敢行します。(アホ)
 「あのオッサン、時々姿を消してウロウロしてるみたいだけど、怪しいよね・・・」と
 カップルに言われていたかもしれません。(恥ずかしいの~by妻)

  ちょっと長くなりそうなので、続きは次回。すがすがしい森の中の散策を続けます。
  (なんや、ケチやの~。by妻)