Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ㉖スウェーデン国鉄X2000に乗って

  今日も暑い関東地方、プロ野球も熱い。阪神は試合なしですが、今夜は神宮球場で、
 巨人対ヤクルト。しかしヤクルトは本当に強い。もうよほどのことがない限り負けない
 でしょう。相手先発(戸郷投手)をホームラン攻勢で撃沈すると、その後出てきた力の
 劣る投手を滅多打ち、8対7で逆転逃げ切り勝利でした。これでマジックは6かな?
  うーん、来週の阪神とヤクルトの最後の2戦で阪神が2連勝しても、ヤクルトが負け
 なければもう届きません。それより、その2戦でヤクルトの優勝が決まってしまうかも。
 これから1週間は落ち着かない日々になりそうです。(アホ)


  さて、気を取り直して北欧の記事を続けます。一体いつまでやっとんじゃ!まだ行程
 の半分も消化していませんので、少し急がねば・・・
  ストックホルム中央駅から16:21発の特急電車、スウェーデン国鉄ご自慢の「X2000」
 という名前の列車で、スウェーデン南端に近い海港都市マルメまで向かいます。中央駅
 を出発してすぐに市庁舎とガムラ・スタンの脇を通っていくのですが、あっという間に
 通り過ぎてしまいます。あ、市庁舎は反対側だった!・・・見逃したオッサン。(アホ)
  水の都ストックホルムともお別れです。あまりにも短く、せわしない滞在でした。
  
 X2000の車内は大柄な人の多い北欧仕様なためか、ゆったりしていて快適です。

  一等車は通路を挟んで2列と1列のゆったりした配置。前後の幅もゆったりです。
 そういえば昔、妻とヨーロッパの列車に乗った時、妻は「足がフットレストに届かない」
 と嘆いていました。ふふふ、オッサンは届いたよ。(身長の差やろ。by妻)
  そうそう、私の座る指定席は窓の位置が悪い席だったので景色が見づらく、通りがか
 った車掌さんに文句を言って(か~なりテキトウな英語だったけど)、下の写真にある
 テーブル付きの向かい合わせの広い座席に変えてもらいました。空いているので、終点
 までこのテーブル席(1両に2か所しかない)を独占して寛ぐことができました。
  とっても快適です。  

  ゆったり座席に座って、パンダ君もご満悦のようです。(アホ)
  この後、車掌さんに見つかってしまった。怪訝な顔をされました・・・(さらにアホ)

  しばらく寛いだ後、食堂車に行ってみました。しかし、この列車に限らず、最近では
 本格的な食堂車はヨーロッパの高速列車ではほぼ姿を消しつつあります。高速化により
 乗車時間が短くなり、ゆっくり食事を楽しむ暇がなくなってきているからですね。
  日本でもそうですよね。昔は新幹線ひかり号には食堂車があって、混雑時には座席に
 座れない人がコーヒー一杯で粘っていたりしましたね。(オッサンはしませんでしたよ)


  X2000も本格的な食堂車ではなく、ビュフェのような感じです。
  アルコールを含む飲み物は豊富にあり、食事はコンビニにあるようなサンドイッチや
 パックになった軽食があり、レジで精算して温められるものは電子レンジで自分でチン
 して食べる感じです。カウンターと座席で食べることができますが、味気ないなぁ。 

  オッサンはスウェーデンの庶民食、ミートボールと野菜の入ったパック弁当?を電子
 レンジでチンして、ビールと一緒に頂きました。ミートボールがデッカくて食べ応えが
 ありました。ビールにも合いますね。車窓風景を眺めながらカウンターで立ち食いです。
 もう午後6時を過ぎましたが、まだまだ夏の北欧は明るいです。
  この後、飲み足りなくてさらにブルゴーニュの赤ワインの小瓶(375ml)を買って、
 席でちびちび飲っていたオッサン。(もうえぇ加減に鈴木誠也。by妻)


  食事を終えて再び座席に戻り、ぼーっと車窓風景を眺めていました。最初の2時間程
 は、草原と低木の森と湖が続きます。のどかな風景ですね。北海道のよう・・・(いや
 北海道がヨーロッパのよう、が正しいですね。)
  列車のスピードが速く、しかもビデオ映像なので見づらくてスミマセン。

  ストックホルムを出た後、1時間でノルショーピン、1時間半でリンショーピン、2時
 間後の18:14にミョルビという町に停車します。ストックホルムから240Km。東京から
 浜松くらいの距離ですね。ここまで2時間ですから新幹線よりは遅い。ここからは山岳
 地帯を越えてスウェーデン南部のスモーランド地方に向かうので、少しスピードダウン
 します。あとは残り3時間強、車内でのんびりするだけです。


  ところが・・・山岳地帯にさしかかってしばらくした頃、小さな駅で突然列車が停車
 しました。時刻表にある停車駅ではありません。単線になって行き違いでもあるのかな
 なんて呑気に構えていたら、すいている車内がややざわざわし始めました。そして車内
 アナウンス。スウェーデン語は全く分かりませんが、英語での説明もあり、オッサンも
 なんとなく聞き取れました。アクシデント・・・踏切事故か何かのようです。えー!
 車掌さんが乗客に説明して回っていますが、説明を受けた方々はみんな不安そうな顔を
 していますので、「しばらく運転再開の見込みはない」という説明のようです。えー!
  オッサン、ホンマについてない奴です。(不幸を呼ぶ男の本領発揮やな。by妻)


  しかし、スウェーデン南部の山岳地帯の何もない小さな駅で降りてもどうにもなりま
 せんので、乗客はみんな長期戦を覚悟で車内でじっと待つしかありません。そうこうし
 ているうちに、長いはずの夏の太陽もどっぷりと暮れてしまい、だんだんあたりが暗く
 なってきました。今夜オッサンはマルメで乗り継ぎ、デンマークの首都コペンハーゲン
 に向かう予定なので、もう気が気ではありません。最悪の場合、この列車内で宿泊する
 羽目になるのかも。勘弁してほしい・・・・
  シーンと静まり返った車内、乗客は少ないですが、みんな静かに座っています。
 さすが北欧の方々は紳士的ですね。某南欧の国ではこうはいかないでしょう。(失礼)

  待つこと約1時間半。これ以上遅れると本当にやばいなと思い始めたころ、車内アナ
 ウンスがあり、ガタンと列車が動き出しました。車内の人々に安堵の表情が浮かびます。
 ノロノロ運転ではありますが、運転再開です。やれやれ・・・
  20分ほど進むと、対向列車とすれ違いました。おお、これでもう大丈夫ではないか?
 まもなくやや大きな駅に到着しました。しかし、ここで意外なことが・・・
  なんとこの列車の先に走っていた列車が隣のホームに停車をしているのです。えー! 
 どうやらこの先で事故があったようで、運転再開はしているものの、止まっていた列車
 を順番に走らせているようです。ひょっとしたら片側通行で上り・下りの列車を調整し
 ながら通しているのかもしれません。ということで、再び待ち行列に突入しました。
  
  幸いなことに隣の先行列車がほどなく出発し、その後まもなくオッサンを乗せた列車
 も動き出しました。もうあたりは真っ暗なので、どこで事故があったのかはわかりませ
 んでしたが、しばらくノロノロ運転の後、急にスピードが上がりましたので、もう事故
 現場を通過したようです。やった、これでなんとか先に進めそうです。
  すでに2時間以上遅れていましたが、そのあとは少し遅れを取り戻して午後10時少し
 前に行きどまり式のマルメ駅に到着しました。
  オッサン、疲れてもX2000の写真を撮影しましたが、やっぱりピンボケ・・・(アホ)

  ドーム式のマルメ駅はスウェーデン第三の都市マルメの玄関口です。スカンジナビア
 半島の先っちょにあるマルメの街から、対岸にある隣国デンマークのシェラン島までは
 鉄道橋が架かっており、列車で国境を越えてデンマークの首都コペンハーゲンまで行く
 ことができます。1日に何便かはマルメ止まりではなくコペンハーゲンまで直通の列車
 もあるようですが、オッサンの乗った列車はマルメ乗り換えです。本当はマルメの一つ
 手前のルンドという駅で降りれば、コペンハーゲン行き列車の始発駅なので乗り換えも
 便利だったのですが、鉄ちゃんのオッサンは「始発から終点まで乗りたい人」ですので、
 乗り換えの不便はありますが、マルメまで乗ってきたのでした。
 (そんなことやっとるから、いつも同行者は迷惑なんやで。by妻)


  さぁ疲れて眠いけど、今夜のホテルまであと一息。コペンハーゲン行きの普通電車に
 乗り換えます。シェラン島の間にある大きな橋を渡りますが、列車に乗っていると橋は
 見えません。瀬戸大橋みたいな感じではなかったような気がします。
  この電車は途中コペンハーゲンのカストロップ国際空港も通りますので大変便利です。
 おそらくマルメの市民が外国旅行をするときは、この空港を使うのでしょう。
  マルメからはなんと15分ほどでコペンハーゲンの中央駅に到着しました。隣国ですが、
 完全に「隣町」の感覚ですね。時刻は午後10時半を過ぎたところ。
  二時間近く遅れましたが、なんとか無事に今夜の宿までたどり着きました。ホッ。


  コペンハーゲン中央駅の前には、世界的に有名な遊園地「ティボリ」があります。その
 前を通りますと、突然ドドーンという音がしました。なんだなんだ?

  夜の11時近くだというのにティボリ遊園地で花火が上がっていますよ。いいのか?
 でもコペンハーゲンに歓迎をされたみたいで、なんだかうれしい気分。

  遊園地はこんなに遅い時間まで開いているのですね。どう考えても子供むけではない
 よなぁ。大人でも安心して楽しめる場所なんでしょうね。


  この日の宿は、ちょっと贅沢してコペンハーゲン駅前のプラザ・ホテルです。長旅の
 疲れを癒すにはホテル代をケチってはダメ、というのがオッサンの教訓です。
  一流ホテルは深夜到着でも、いやな顔をせずに笑顔でチェックインの受付をしてくれ
 ます。部屋はかなり上の階で梁のある屋根裏部屋みたいでしたが、広くてモダンな寝室
 でおしゃれな内装でした。眺めも良くて、中央駅が目の前に見えました。


  この日はさすがにホテルのバーに行く気力はなく、シャワーを浴びて、バスローブを
 纏って日本から持ってきたワイン(ハーフの375ml)を開けました。(一体何本ワイン
 を持って来とるんじゃ?by妻)あぁ、しかし一時はどうなることかと思ったわい。


  前日は狭い船内泊だったから、この日は落ち着いてゆっくり寝ることができました。
  翌日はまた怒涛のコペンハーゲン観光が始まります。(えぇ加減にせえよ。by妻)
 なんせ、また翌日の夕方には列車に乗ってドイツに向かいますからね。(えー!) 
 スミマセンが、コペンハーゲン観光はまた明日・・・