3月の墓参りの日・・・
今日は3月の墓参りに行きました。というのも妻の55回目の誕生日でしたので。
JR東海の企画する割引切符を購入したので新幹線です。往復の新幹線(便指定)と、
静岡周辺の交通機関のフリーパスが付いているので、お墓のある実家の町まで往復でき
ます。その気になれば日本平ロープウェイや久能山、三保の松原まで行けてしまいます
が、今日はお墓参りオンリーです。(普通はそれが当たり前やん。by妻)
やはり新幹線は快適ですね。いつもは片道3時間かけて東名高速バスで出かけている
ので、新横浜から静岡までひかり号で40分で到着してしまうとちょっと拍子抜けです。
車窓からはきれいに富士山が見えました。
静岡駅から東海道本線の普通電車と路線バスを乗り継いで、お墓には10時前に到着を
しました。今日は誕生日だからね、ミニボトルのワインとお供えを持ってきました。
まぁ結局は私が持ち帰ってしまうのですが、気持ちだけでもね・・・花を飾って、墓石
をきれいに掃除して、お線香をあげてきました。そして妻のお気に入りだったパンダ君
も面倒くさいけどリュックに入れて持ってきました。(ご苦労!by妻)
今日はなぜかお墓参りに来ている方が多く、オッサンは怪しまれないよう?にこやか
に挨拶をしておきました。(いつもは不愛想やけどな・・・by妻)
そして妻に聴かせるために、スマホでYou Tubeのピアノ曲をいくつか流しました。たま
には音楽が聴きたいだろうと思ってね・・・(そんなことゆうて、自分の聴きたい曲を
流してただけやないの?by妻)
妻が亡くなってもう9年目です。46歳で亡くなった妻も、生きていれば今日で55歳。
「死んだ子の歳を数える」みたいで空しい行為ですが、仕方ない。今でも妻はどこから
かオッサンを監視しているのかもしれません・・・(ちょっと目を離すとすぐ無駄遣い
をするからな・・・by妻)
今日は念入りに?墓参りをしましたので、ちょっと気持ちが穏やかになりました。
お昼ご飯はお墓から歩いて行ける、いつもの沼津魚がし鮨です。
カウンターでお好みを頼むと、サービスでお味噌汁が付いてきます。
北海道の生牡蠣が2個で780円というので思わず注文してしまいました。😝
お鮨は生しらす軍艦、とらふぐ、ぶり、生サバ、赤貝、アジ、真イワシを頼んでお会計
は〆て2,080円。1カンずつ注文できるので、いろいろ選べてお得です。月イチの楽しみ
となっています。妻と一回くらい来ればよかったな・・・
帰りは静岡駅から再び新幹線ひかり号です。割引切符では1,000円追加するとグリーン
車にも乗れますので、たった40分ですけどグリーン車で快適に過ごしました。まともに
買うと4,000円くらいするはずですので、とってもお得で有難いです。
新幹線の中では・・・コラ~、また昼間っからビールかい! まぁええやんか。
帰りにちょっと買い物をして、早めに帰宅。だんだん日が長くなってきましたよね。
夕食はちょっと張り込んで、山形県・米沢の手の子牛のヒレステーキです。妻が居た
頃は妻がいろいろと美味しいものを作ってくれたけど、オッサンには無理だから無難な
(失敗しない)選択です。あ、スープを買うのを忘れた・・・(アホやな。by妻)
そしてワインはとっておきのボルドー、妻の誕生年の1967年のワインです。
ボルドー・メドック地区の格付け第五級のシャトー・クロワゼ・バージュ、あんまり
パッとしない生産者なので安く入手できました。55年も経過しているわりにはラベルが
新しく、液面も高いのでおそらくリコルク(一度コルクを開けて、目減りした分を補充
して再びコルク栓をすること)されていると思います。コルクの寿命は25~30年と言わ
れていますので、生産者がそれ以上保存する場合はリコルクするのが普通のようです。
リコルクの時には、その年と似たタイプの新しいヴィンテージのワインを補充するそう
です。オリジナルは1967年ものですが、少しだけ(例えば)1997年のワインが入って
いるという感じでしょうか。(能書きはえぇから早う開けんかい!by妻)
やはりリコルクをされているようですが、コルクにだいぶワインがしみ込んでいます
ので、リコルクしてからもだいぶ年月が経っているものと思われます。ちょっと冷やし
過ぎたのか、最初は香りがほとんどしませんでしたが、室温になじんでくると熟成した
ボルドーワインの香りがほんの少し漂ってきました。色は明るめの赤で、グラスの縁は
透明がかっています。もう熟成のピークを過ぎ、枯れかかった感じです。口に含むと、
最初は酸味が強く感じますが、わずかながら甘みがあります。果実味や渋み成分のタン
ニンはすでに消えていて、思ったより口当たりがやわらかいのですが、最後はやっぱり
酸味が残ります。これはステーキの前では弱すぎる感じでした。
まぁ55年経っても生きているし、きちんと飲むことができるだけでもスゴイとは思い
ます。でも還暦の時までは持たない感じだな・・・これまでも妻の誕生日には1967年の
ワインを開けたことが何度かありますが、妻が亡くなってからはたぶん初めてかな。
1967年は長持ちする強い年ではないので、さすがにもう厳しいのかもしれない・・・
そして夜にはお約束のケーキです。本当は夕食の前がよかったのですが・・・
妻の好きだったイチゴのショートケーキ。なんだか生クリームがいっぱいで、胸やけ
しそうになりました。(オッサンは生クリームが苦手やったな。by妻)
夕食後にケーキを2つ食べるのはキツイです・・・ついつい、自分用にピスタチオの
ケーキまで買ってしまったので・・・
まぁオッサンが元気なうちは、毎年こうして誕生日を祝っていると思います。
しかし亡くなった人の誕生日を祝うって・・・世間的にはかなりアブナイ感じなのか
もしれないな・・・ま、人様に迷惑をかけなけば好きにしてもいいよね・・・
(誰に向かって言うとるんじゃ?by妻)
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