Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

昨日は横浜中華街、そして山下公園・・・

  昨日は横浜の山下公園の近くにある神奈川県民ホールにオペラを観に行ったのですが、
 久しぶりに横浜の街中まで行くので、せっかくなので中華街と山下公園をうろつきまし
 た。(横浜市民やのに、横浜に行くお上りさんみたいやな。by妻)
  
  今日もそうですが、昨日も関東地方南部は真夏かと思うほど残暑が厳しく、汗だくに
 なりました。まずは中華街・・・長崎の中華街はかわいらしいのですが、横浜中華街は
 魔界です(ウソ)。やはりかなり広いですし、中華料理店や中国風の雑貨屋、怪しげな
 占いのお店やら、なんだかゴチャゴチャといっぱいお店が並んでいます。


  中華街の東西南北の入口には、こういった派手な門があります。横浜みなとみらい線
 の元町・中華街の駅から徒歩3分程で、南側の門である「関帝廟道」の門に到着。

    

  関帝廟は中華街のどまん中にある中国風のお寺のようなもので、観光スポットになって
 います。北京の紫禁城のミニ版のようなイメージかな・・・

  長いお線香を買って、お参りをする方々もいます。中国人の方がやはり多いようです。

  横浜中華街は、その歴史的背景から、戦後の中華人民共和国成立以前に日本にやって
 来ていた華僑の方が主体のようです。福建省や広東省、そして香港や台湾の方が多数派
 だと聞きます。北京や東北地方、ましてや内陸部の方はほとんどいないのかも・・・ 
 料理も広東料理、台湾料理、上海料理、揚州料理といった、海沿いの地方のものが多い
 ようですね。あ、まぁ四川料理はどこにもありますが・・・


  まだ午前11時なので、混雑するほどではありませんが、やはり人気のあるお店には
 既に行列ができていました。この炎天下で、外に並んで待つ元気はオッサンにはない。
  オッサンは、妻が亡くなる2ケ月ほど前に、妻と最後に一緒に行ったお店を再訪する
 予定でしたが、あいにくこの日のお昼は予約でいっぱいでした。残念・・・

     

  仕方ないので他のお店で、と思いましたが人気店は既にどこも長蛇の列・・・暑さで
 息も絶え絶えのオッサン、手ぬぐいで汗を拭きながら中華街をさ迷い歩きます。(アホ)
  もう暑くてふらふらになり、もうどこでもいいから涼しい所に入りたい・・・と思っ
 ていたところに、呼び込みのオバチャンが・・・「おひとり様ですかぁ?どぞ~!」


  ということで入ってしまったお店はココ ↓  ん?なんだかちょっと雰囲気が違う・・・  

  なんとここは「ふかひれ料理の専門店」でした。😱 
  え~?聞いてないよ~(後の祭りやな・・・by妻) この写真↓は、食べ終えてから
 記念に撮りました。冷静にお店の外観を見ると、ふかひれ専門店だということはすぐ
 にわかると思います。それに気が付かないオッサンは、ただのアホでした・・・😓

    

  オッサン、別にふかひれはどうでもよくて、海鮮モノが食べたかったのですが、この
 店はすべてふかひれを中心としたメニューになっていました。え~!
  (アホ、よく確かめてから入るべきやったな。by妻)


  メニューを見ると、どっひゃ~! ふかひれの入ったコースばかりですし、単品もの
 もかなり高級食材を使っていて、単価が高い~。 しまったぁ~😱😱😱 (アホ)³
  しかも、コース料理の大半は「お二人様より」との表記が・・・あの、オバチャン、
 さっき「おひとり様ですか~? どぞ~⤴」って言っていなかったか? 😠😠😠


  オッサン、諦めて「おひとり様より承ります」と表記のあったコースをオーダーしま
 した。安くあげるのであれば、ふかひれ入りの餡かけご飯か、ふかひれ入りの海鮮そば
 を選べば2,000円で済んだのですが、せっかくなので、もうこの際ふかひれをトコトン味
 わってやろうじゃないの~という気になっておりました。(お店のオバチャンにまんま
 と嵌められたっちゅうことや。飛んで灯に入る夏の虫、ちゃう夏のサルや。cby妻)

  

  この値段・・・ブルゴーニュの赤ワインを一本飲んだと思えばいいと思ってしまった
 オッサンは、かなり金銭感覚がデタラメになっている感じです。(末期症状や。もはや
 打つ手はないな・・・自己破産する前に寿命が来ればええけどな。by妻)


  うん、まぁ写真のようなものが出てきましたわ・・・確かに。
  まずは前菜3点盛。ピリ辛クラゲと、鶏肉の前菜、鴨のスモーク(分厚い)でした。
 オッサン、鶏肉の皮は残しましたが、お肉はなかなかの美味しさでした。


  早速出てきました、「ふかひれの姿煮」・・・うわ、小っちゃっ!
 (まぁまぁ、値段相応やから・・・by妻)

  わかりにくいのでアップに。とろとろのコクのあるスープ(たぶんふかひれのエキス
 が浸み込んでいる)の中に、ゼラチン状のふかひれが入っています。小さいのですが、
 確かに「ふかひれ」ですね。口の中でホロホロとほどけるのですが、繊維質があるので
 歯ごたえもそこそこありました。うーん、美味しいというよりも、珍しい食感ですね、
 と言う感じ。まぁこれが「美食」というものなのかもしれない。
 (つぅか、ただの珍味やろ。by妻)


  こんなものも出てきました。↓ 「これ何ですか?」と訊いたら、「ベジダックです」
 とのこと。あ、北京ダックなのね。薬味のネギ?と甘辛いタレと一緒に、餃子の皮?の
 ようなものでくるまれて出てきました。ふーん、って感じ。温かくないので、なんだか
 ヴェトナムの春巻みたい・・・(もうちょっと有難がったらどうや? by妻)
  北京ダックは昔、会社の研修で中国に行った時に頂きましたが、やっぱり自分で食べ
 る分だけ手で巻く方が楽しい気がする。   

    


  お次はコレ、ふかひれ入り小籠包(ショウロンポー)です。ふかひれの味がしたか
 どうかは覚えていませんが、これは普通に美味しかったです。肉汁がじゅわっと。
 「受話ッ!」😆・・・(アホぅ、ウルトラマンかい! by妻)

  この後は、オッサンもたまに食べたことがある定番の「ふかひれスープ」と、アワビ
 とエリンギのステーキです。量は少なめですが、これは安定の美味しさでした。アワビ

 は煮て少し柔らかくしているようでした。 

  この後は、しょぼいレタスチャーハンと何の変哲もない杏仁豆腐で〆となりました。
 まぁ、無理して高級食材を使っているので、最後の方は息切れとなったようです。😆


  このお店は、高級食材はいろいろ単品で用意しており、「ツバメの巣のスープ」とか
 ロブスター料理などもありました。一品2万円とかしますが、誰が注文するんだろうか。
 (オッサンではないことだけは確かや。by妻)


  この後は、山下公園へ・・・相変わらず暑い・・・

  日本郵船所有だった「氷川丸」が観光スポットになっています。有料ですが、内部も
 見学できます。クルーズ船ではないけど、どんな感じだったんだろうか?(要はケチっ
 て入っていないから知らんのやな。by妻)


  みなとみらいもよく見えます。オッサンは数年前、2年ほどみなとみらいのオフィス
 に勤務していましたが、あまり周囲を散策していないので、どんなところだったのかは
 よく知りません。😆(猫に小判、豚に真珠、おサルさんにみなとみらいか・・・by妻)


  本当はこの後、神奈川県民ホールに行く予定でしたが、もう暑すぎて居てもたっても
 いられず、電車で横浜駅まで戻り、冷房の効いたデパ地下や書店で時間をつぶしました。
  山下公園は、かわいらしいバラ園もあるのですが、この灼熱地獄ではバラの花は咲い
 ていません。(赤い小さなバラだけ、ちょっと咲いていました) 
  わずかな木陰の下でお弁当を広げている小さなお子様連れのご家族の姿が、ちょっと
 眩しく感じるオッサンでした。
  心の狭いオッサンは、そういうところには長くは居られないんよな。(by妻)


  そういえば山下公園は中国人の観光客がめちゃくちゃ多かったです。なぜわかるかと
 言いますと、彼らはみんな物凄い大声でしゃべっているからです。どうして並んで歩い
 ている夫婦同士で、あんなに大声を張り上げる必要があるのか理解不能ですが、お国が
 違えば風俗習慣も違うので、そういうものなのでしょう。内緒話という単語は、中国語
 にはないのかもしれない・・・(んなわけあるかい!by妻)


  そして午後3時からは、神奈川県民ホールでローマ・オペラ座のトスカを観劇。
  あ、そういえば結婚した翌年の1993年。ここでメトロポリタン歌劇場の来日公演で、
 ヴェルディ先生の歌劇「仮面舞踏会」を観たことを思い出しました。当時は奈良に住ん
 でいたのですが、オッサンはどうしてもこれが見たくて妻と妻の母親の分のチケットを
 買い、一緒に観に行ったのです。(一人で抜け駆けは許さん、ちゅうルールや。by妻)
  この時は世界3大テノールの一人、プラシド・ドミンゴ様が主役のリッカルドを歌い
 ました。最初の一声、「Amici miei! Sordati!(私の友よ、兵士よ!)」を聞いた
 瞬間、これまで聴いてきたどの歌手とも違う、大理石のような声(なんや、それ?)に
 度肝を抜かれたことを覚えています。いや、これはスーパースターの声ですな・・・
 (でも、その後のソロで、「最後の高音を伸ばさず、すぐに音を下げていた」って文句
 を言っていたのはオッサンやろ。by妻)


  このロビーで、妻の写真を撮っていたんだよな・・・探せばどこかにあるはず。
 (オイ!、そういう思い出の写真はすぐに出て来るやろ、普通は。by妻)

    


  この日はもう疲れて夕食の支度をする気力がなく、横浜駅に隣接した高島屋のデパ地下
 のイタリアの総菜屋「ペック」でおかずを買って帰りました。

    

  パスタは幅広麺のタリアテッレのボロニェーゼ、しかし挽肉ではなくてビーフシチュー
 に使うようなバラ肉を使っています。(しかし、麺がふにゃふにゃでイマイチ。パスタは
 やはり自分で茹でたてを頂くのが一番です。) メインディッシュはコトレッタ・アラ・
 ミラネーゼ、仔牛のカツレツです。
  合わせるワインはとっておき、シチリア島のエトナ火山の麓の畑で取れる、ネレッロ・
 マスカレーゼ種から作られる豊潤な赤、エトナ・ロッソです。しかもこの銘柄は、著名な
 生産者が、樹齢140年以上という古樹のブドウを仕込んで作るので、物凄く凝縮されたも
 のとなっています。実はこの古い樹は、20世紀初頭にヨーロッパ中のブドウの樹をほぼ
 全滅させたブドウの害虫フィロキセラ(ブドウの根を枯らしてしまう致命的な害虫)の
 被害を奇跡的に免れた貴重なブドウなのです。
  当時は、フィロキセラの被害によってほぼ全ヨーロッパのブドウが引き抜かれ、米国
 系の苗木(フィロキセラに耐性がある)の上に接ぎ木をして生き延びたのに対し、ここ
 のブドウ園ではその被害にあわなかったためにそれ以前のとんでもない古いブドウの樹
 が残っているのです。ということで、このワインには特別な名前が記されています。
 
  「エトナ・ロッソ、ヴィーニャ・ディ・ドン・ペッピーノ、プレ・フィロキセラ」


  フィロキセラの被害に遭う前から存在しているブドウを使った、その当時の所有者の
 ドン・ペッピーノさんの畑からできる、エトナ・ロッソ(赤)ですよ、ということかな。
  さらに年号は全ヨーロッパが天候に恵まれたという優良年2009年です。
  色は既に明るいルビー色になっていましたが、味わいは、メッチャ濃い・・・いつも
 はブルゴーニュの繊細なワインを好んで飲んでいるオッサンには、この健康的で明るく
 強いワインはちょっときつ過ぎる感じですが、品質が高いことは疑う余地がありません。
  この日の料理にはちょっと勝ってしまうほどのパワフルさですが、しばらくすると、
 お約束のように舌触りが滑らかになり、妖艶さが出てきました。うーん、さすがです。
 軽く10年以上はこのままの品質を保つと思われますが、今飲むならば少し早めに抜栓し
 早めに空気に触れて馴染ませるのがイイかなと思います。もちろん冷やしたりはせず、
 (冷房を入れた)室温で十分かなと思います。


  さて、あっという間に3連休も終わってしまった。
  来週、再来週はちょっと忙しくなりそうですので、ブログ更新が停滞するかもしれ
 ません。(別にそんなの、どうってことないで。世の中には全く影響ないで。by妻)