Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2023年GW:会津の旅 ㉗最終回、旅の終わりに・・・

  遂に会津の記事の最終回を迎えることになりました。(もうどうでもえぇわ。by妻)
  北会津の蔵の町:喜多方を大急ぎで観光して3時間後に再び喜多方駅まで戻ってきた
 オッサン、14:49発の磐越西線の各駅停車のディーゼルカーに乗って、新潟県の新津まで
 参ります。本当は、磐越西線を走る観光列車「SLばんえつ物語」に乗りたかったのです
 が、なぜかこのGWには運転予定がありませんでした。まさかメンテナンスができなく
 なり廃止されてしまったのかと思いましたが、大丈夫でした。2024年度も4月以降に、
 週に1~2便は運転されるようです。いつか乗ってみたいです。

  写真はネットから拝借。「貴婦人」と呼ばれたC57型蒸気機関車が牽引するようです。
 客車は特別仕様の車両かな? 最近流行のプレミアムトレインのような豪華な車両では
 ないと思いますが、それでも楽しそうですよね・・・


  さて「SLばんえつ物語」には乗れませんでしたが、阿賀川(新潟県に入ると阿賀野
 川)沿いの美しい車窓風景を眺めながらのローカル線の旅は楽しかったです。阿賀川に
 沿って、列車はゆっくりと走っていきます。そういえば、この会津旅行の最初も只見線
 のローカル列車(観光用トロッコ列車)でした・・・もうだいぶ前のことですが・・・ 

  新津までの2時間20分の旅、オッサンはまたしても持ち込んだワイン(ハーフボトル)
 を開けてしまいました!😆 (もう空いた口が塞がらんわい。by妻&読者の皆様)   

    

  なぜか乗り物に乗ると、お酒を飲みたくなってしまうんですよね~(病気やな。by妻)
  のんびりと車窓風景を楽しみながら、ちびちびとブルゴーニュの赤ワインを飲んでい
 る暢気なオッサン。ハーフボトルのワインとプラスチック製の使い捨てコップは旅行の
 必需品です。😆(アホ)


  山間の集落にある郷愁を感じるような駅をいくつか通り過ぎ、福島・新潟県境を越え、
 終点の新津(合併して新潟市の一部になっています)に近づくと、だんだん都市近郊の
 雰囲気になり、乗客もだんだん増えてきました。予定通り新津駅には17:11の到着です。
  新津駅は国鉄時代の昔から、「鉄道のまち」として栄えたところです。新潟と首都圏
 を結ぶ上越線(正確には長岡駅からですが)、長野や北陸方面に向かう信越本線、さら
 に庄内地方の鶴岡・酒田・秋田方面に向かう羽越本線、オッサンが乗ってきた磐越西線
 が交わるため、鉄道路線の大結節点だったのです。残念ながら新幹線の駅はできなかっ
 た(新潟の手前の駅は燕三条駅となり、新津よりも西側に設置されました)のですが、
 本数は少なくなったとはいえ在来線はすべて健在ですので、今でもそれなりに乗降客、
 乗り換え客が多いのです。
  ということで、オッサンもここで乗り換えます。しかし新潟方面には向かわず、逆の
 長岡方面に向かう信越本線の快速電車に乗ります。17:18発なので、乗り換え時間は7分。
 荷物を抱えて跨線橋を渡り、大急ぎで乗り換えました。この列車は、新潟から直江津駅
 (上越市)まで走る新潟県を横断する列車ですが、オッサンは長岡駅で下車します。
 長岡駅到着は18:01です。ここから上越新幹線に乗って、あとは帰るだけ・・・


  ・・・と思ったら大間違いです。(アホ) 
 オッサンは往生際が悪い?ので、ここ長岡駅で最後のお楽しみを計画していました。
 そのうちの一つは・・・

  じゃーん!(アホ) え?、ナニコレ? 唎酒番所?
 はい、長岡駅の入っている複合施設ビルの中、新幹線改札口からほど近い(同じフロア)
 にある、日本酒の試飲ができるお店です。なんと120種類もの銘柄が試飲可能で、なんで
 も新潟県内にあるすべての酒蔵のお酒が揃っているらしいです。こいつはスゲェ・・・
 オッサンは、噂には聞いていたのですがどんなところなのかはよく知らなかったのです。
  早速中に入ろうとしましたが、あれ? お店の入口付近に人が一杯並んでいます・・・


  なんと、順番待ちの人たちでした。お酒の品揃えはもの凄く多いのですが店内は狭く、
 人数制限があるようです。しかも皆さん、一度中に入ったらなかなか出てこない呑兵衛
 さんばかりと思われるので、回転がすこぶる悪いようです・・・
  オッサンはこの後の予定(食事の予約)があったため、並んで待っても無駄だと思い、
 泣く泣く試飲は諦めました。それでも「往生際の悪さは天下一品」(by妻)のオッサン
 は、諦めきれずに近くの店員さんに「せめて中を見てみたいのですが、ダメですか?」
 とにじり寄りました。すると店員さんは、オッサンの気迫に気圧されたのか?、なんと
 「はい、見るだけならばいいですよ。」とあっさりOKをしてくれました。やった!


  中に入ると、おお~ なんじゃこりゃあ~ 🤩🤩🤩

  なんと小さ目のコインロッカーのように区分けされたボックスの中に日本酒の入った  
 容器が据えられていて、コイン(500円玉?)を入れて注ぐ仕組みのようです。全て
 のお酒に番号と銘柄の解説と写真が付いています。唎酒をする方はお店の方からグラス
 をもらい、セルフサービスでお酒を注ぐようです。これなら初心者でも自由にマイペー
 スで唎酒を楽しむことができますね。うーん、素晴らしい。

       

  新潟県内にある酒蔵は89軒、そのすべてのお酒がここにはあるそうです。しかも
 全部唎酒、つまり試飲ができて、購入も可能な仕組みのようです。素晴らしいなぁ。
 さすがは米どころ、酒どころの新潟県です。参りましたぁ~😆


  唎酒番所(試飲コーナー)はそう広くはありませんが、販売コーナーはなかなか広く、
 品ぞろえも豊富でした。観光や出張の帰りに買って帰る方が多いようです。

     

   うーん、オッサンは15年ほど前に、仕事で丸2年間ほど長岡に通い続けたのです
  が、その時にこんな施設があったらなぁ・・・(仕事にならんかったやろな。by妻)
   お酒だけでなく、飲むためのグッズ・器などもありました。わりと高級品みたい。

     

  見学だけでも楽しかったのですが、今度はぜひとも唎酒番所で日本酒の試飲にトライ
 したいと固く誓ったオッサン、後ろ髪をひかれるように(前髪はないからな。by妻)、
 お店を後にしました。あ、もちろん日本酒のミニボトルを数本買ってからですが。😆


  そして向かったのは、オッサンが15年前からよく通っていた日本料理店・・・駅から
 反対側(ホテルニューオータニ側)に出て、徒歩約7~8分の住宅街の中にあります。
 そういえば昔、ニューオータニのロビーで田中真紀子さんを見かけたな。最近お屋敷が
 全焼してしまったらしいけれど、大丈夫なんだろうか・・・(関係ない話で失礼)
  さぁ着きました。懐かしい! 19時の予約でしたので、もう日が暮れかけていました。

    

  オッサンは、仕事で来た時にお昼ご飯をほぼ毎回ここで頂いていました。新鮮で分厚
 いお刺身の定食、日替わりの焼き魚定食など、いつも大満足でした。今回の会津旅行の
 帰りを新潟周りにしたので、長岡で途中下車してココに寄ろうと思って、早くから予約
 をしていました。GW終盤の夕方のためか、かなり混んでいたので、予約して良かった。 
  この日のお品書き、お魚やお勧め品はコレ ↓  うわ~、オッサンが好きなものが沢山
 あります。もうこの時点で、既に頬が緩みっぱなしのオッサンでした。
  美しい字で書かれていますので、いかにもおいしそうな感じがします。しかし値段が
 表示されていないのがちょっと不安・・・まぁ居酒屋とは違いますからね・・・

    

  勇んでお店に入り、予約していることを告げると、カウンターの一番奥の席に通され 
 ました。おひとりさまですので、気兼ねしなくていいように、と言う感じです。
  さぁ何を頂こうかと考える間もなく、「お飲み物は何になさいますか?」と訊かれた
 オッサン、二つ返事で日本酒の利き酒セットを頼んでしまいました。😆 先ほどは飲む
 ことができませんでしたので、ここでその分を挽回しますよ。

  ひゃぁ、しかも器もそれぞれ違うもので出して頂きました。お酒の特長を考えたうえ
 での選択だろうとは思いますが、見た目にも楽しいですよね。
  肝腎の日本酒ですが、物凄いトリオが出てきましたよ~ 数々の銘酒を生み出し続け
 ている、あの超メジャーな酒蔵:朝日酒造さんのプレミアムな日本酒が勢揃いしました。
 もちろんオッサンはどれも初めての体験です。
  朝日酒造さんは長岡市と合併したかつての越路町の場所にある、創業が何と天保元年 (1830年)という老舗酒蔵です。そして1985年にあの「久保田」を世に出して以来、数々
 の銘酒を造り続け、多くのファンを有する名門蔵なのです。
 (詳細は以下のHPを参照願います。)
 


  まず左から、「越州」シリーズの最高峰とされる「禄の越州(ろくのえっしゅう)」
 です。なんとも清々しく凛とした佇まいのお酒です。香り高く、しかし意外にも飲み口
 はスッキリしていて清らかな感じでした。
  真ん中は「呼友(こゆう)」という銘柄。・・・類は友を呼ぶ(略してルイトモ)と
 いう言葉を連想してしまいましたが、どうやら朝日酒造さんで研修を受けた酒販店さん
 だけに卸しているという、限定の純米大吟醸だそうです。窒素肥料を極力使わず、除草
 剤も使わない、いわゆる有機栽培に近いストイックな栽培方法で収穫された「五百万石」
 という酒米を材料にしているそうです。コクがあるのにキレがある・・・というどこか
 で聞いたようなキャチコピーを思い出してしまうような、奥行きの深いお酒だったよう
 に感じました。
  右のお酒は、泣く子も黙る「久保田」の「萬寿(まんじゅ)」です。久保田シリーズ
 の純米大吟醸で、ふくよかさや華やかさも兼ねそろえた飲みごたえのあるお酒でした。
 いやぁ、もう食事を始める前からいい気分になってしまったオッサンです。
  そうそう、オッサンの席のすぐ前に、この朝日酒造さんの誇る銘酒の一升瓶がズラリ
 と並んでいました。壮観です。


  そして、日本酒を味わいながらのおつまみには・・・

  白身魚のお刺身の3点盛と、生牡蠣です。🤩🤩🤩 
  お刺身は左から平目、真鯛、のどぐろ・・・

  生牡蠣は三陸産。かなり大ぶりで肉厚でミルキー、磯の香さんが口の中に広がります。
 夏には日本海の岩ガキ(とてもデカい)が楽しめるのですが、まだ5月では時期が早い
 ので出回っていないようでした。三陸の牡蠣も負けていませんけれどね。 

  そしてオッサンが大好きな春の山菜、タラの芽の天ぷらです。(オッサン、天ぷら屋
 に行くと、「タラの芽の天プラ~」とうわごとのようにつぶやいていたよな。by妻)

  サクサクで、ほのかな苦味と深みのある味わいがたまりませんでした。
 (好き勝手をやっているオッサンは、お金が貯まりませんでした、と・・・by妻)


  そして早くも利き酒セットを飲み終えたオッサンは、メニューを見て「限定酒」がある
 ことに気づき、早速オーダーしてしまいました。こちらは、長岡市と合併した旧栃尾市に
 ある越銘醸さんの造るお酒。その名も「ドメーヌ越の鶴」、なんだかブルゴーニュワイン
 みたいですが、どうも自社畑ならぬ自社田んぼで社員自らが栽培した酒米「五百万石」を
 使っているため、「ドメーヌ(栽培から醸造、更に販売まで自ら行う生産者)」
 と言う名前を付けたものと思われます。これも純米大吟醸です。

     

  うん、これもイケます。個人的な感想ですが、新潟のお酒は比較的口当たりが良くて
 馴染みやすい感じで、ちょっと華やかさや優雅さも感じます。もちろん中には「硬派な
 お酒」もあるでしょうが・・・
  そろそろ料理は焼き魚、王道の銀鱈の西京焼きです。のどぐろ焼きにしようか迷った
 のですが、結局こちらにしました。文句なく美味しいですし、日本酒にもバッチリ。

  最後の〆には小さな鉄鍋でそのまま供された、キノコ雑炊です。

     

  体が温まり、ホクホクしてきました。
  美味しい料理と、美味しいお酒を堪能して大満足のオッサンでした。お勘定書に眉を
 ひそめることもなく、悠々とお店を後にしました。😆 (無理してるな・・・by妻)
  もうすっかり夜となりました・・・これからもう 帰るのかぁ~

    


  これで本当に長かった会津旅行の記事もおしまいです。夜8時頃の上越新幹線とき号
 は、意外にもすいていました。まだ帰省からのUターンラッシュには少し早い(5月3日)
 ためでしょうか・・・

  午後9時には大宮着。ここから埼京線で渋谷まで出て、東急田園都市線に乗って帰宅
 しました。長い旅だった・・・(長すぎる旅行記やった・・・by妻)

  
  近代日本史の中では不遇をかこった会津地方ですが、雄藩会津がはぐくんできた歴史
 と文化・社会を垣間見ることができました。いろいろな美味しいもの(お酒も😆)を
 味わい、素晴らしい景色や歴史的な遺産を楽しむこともできました。
  最後にいつものように、5日間の旅の記録を・・・・


                                  ~ Fine ~


1日目(4/29) 只見線沿線観光
  自宅最寄り駅~渋谷~大宮
  大宮 7:29ーーー上越新幹線とき303号ーーー8:22 浦佐 8:35--上越線--8:44小出
  小出 9:00---只見線---10:29 只見
   只見町観光:三石神社、ブナと川のミュージアム、只見ひとっぷろまち湯
         田子倉ダム記念館
  只見 13:30ーーー快速「風っこ只見線新緑」号(トロッコ列車)ーーー15:11 会津柳津
   柳津町観光:福満虚空藏菩薩 霊巌山・圓藏寺
                       (泊)会津柳津温泉:つきみヶ丘町民センター


2日目(4/30) 会津若松市内観光
  会津柳津 8:00---只見線ーーー8:58 会津若松
   会津若松市内観光:飯盛山(白虎隊記念館)、会津武家屋敷、御薬園、鶴ヶ城
            末廣酒造(酒蔵見学と試飲)、七日町通り散策
             昼食:会津料理「鶴井筒」、買物:白木屋漆器店(赤べこ)
                   (泊)会津東山温泉:庄助の宿「瀧の湯」         
            
3日目(5/1) 南会津地域観光
  会津若松 9:48--会津鉄道お座トロ展望列車「会津浪漫花」号--10:46湯野上温泉
   タクシーで大内宿へ 大内宿観光:大内宿街並み記念館(復元本陣)、街並み散策
             昼食:三澤屋(高遠蕎麦)
  湯野上温泉 14:23--会津鉄道--14:32 搭のへつり 「塔のへつり」観光(10分)
  搭のへつり 14:47--会津鉄道快速--15:05 芦ノ牧温泉
                   (泊)会津芦ノ牧温泉:丸峰観光ホテル 


4日目(5/2) 磐梯・吾妻エリア観光 
  芦ノ牧温泉 9:11---会津鉄道快速---9:33 会津若松 
       会津若松駅 :10:00ーーーレンタカーで磐梯・吾妻エリア周遊ーーー18:00 会津若松駅
    磐梯・吾妻エリア観光:磐梯山ゴールドライン、五色沼自然探勝路
               磐梯吾妻スカイライン、浄土平、吾妻小富士
               猪苗代湖・湖畔散策
              夕食:とんかつ「番番」(会津ソースかつ丼)
              夜:温泉施設「富士の湯」
                   (泊)会津若松:ホテル富士グランド 
                                      
5日目(5/3) 会津若松&喜多方市内観光
  会津若松駅ーー会津鉄道バスーー會津藩校日新館前 會津藩校日新館見学
  広田 10:25--磐越西線--10:31 会津若松 11:25ーー磐越西線快速--11:42 喜多方 
              昼食:喜多方ラーメン   
   喜多方市内観光: 小原酒造酒蔵くらしっく、大和川酒造北方風土館、若喜レンガ館     
  喜多方 14:49---磐越西線---17:11 新津 17:18--信越本線--18:01 長岡
               夕食:割烹「秀浜」
  長岡 19:57---上越新幹線「とき」76号---21:03 大宮 ~ 渋谷経由最寄り駅