Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

今日は記念日・・・つまりダイエットと節約は中断ちゅうことやな(by妻)

  ま、そういうことになりますね。😆
  妻とオッサンの31回目の結婚記念日なのです。しかし冷静に考えると、結婚記念日を
 一人で祝うっていうのはどうなのよ?(自分の心掛けしだいやな・・・by妻)


  まぁ、あまり深刻にならないように、妻のために頑張ることで自分も楽しければね。
 お花(三種類のバラ)と妻の好きなシャンパンとメインディッシュのお肉(20%引き)
 は昨日のうちに購入済み。ワインはこの日のために取っておいたボルドー・ワイン。
  今日は会社帰りにさらに「ゴージャス感>投資額」になるようなものを吟味して購入
 して帰宅しました。さぁ、これから夕食の準備だ~! 


  悪戦苦闘して30分後、完成しました~😆 (ちゅうても、ほとんど買ってきたものや
 ないの~ by妻)

   

  妻の好きだったロゼ・シャンパンのベビーボトル。ニコラ・フュイアットさんという
 あまり知名度の高くないメゾンものですが、まぁコスパは良い。というか、オッサンは
 たまにしかシャンパンを買わないので気づかなかったのですが、シャンパーニュの値段
 も爆上がりです。モ●・エ・シャン●ンとか、ポ●リーとか、ヴー●・ク●コとかのハーフ
 の値段を見て、オッサンはひっくり返るどころか、でんぐり返りをしそうになりました。
 (体操ニッポンか! by妻)
  うわ、クリスマス前にはさらに上がるよね・・・今のうちに買っておこうかと思って
 しまったオッサンは、販売側の皆様から見たらえぇカモですな・・・
  合わせるのは、スモークサーモンと、オマールエビのポタージュスープのパイ皮包み。
 さらにカボチャとアーモンドのサラダ、生クリーム載せ・・・
  確かにロゼ・シャンパーニュには合うかな・・・(そら、合わな後悔するやろ。by妻)


  そしてとっておきのワインは、ボルドーの格付第四級ワイン、木造の船のエチケット
 (ラベル)が楽しい、シャトー・ベシュヴェル。年号はなんと1975年です。だいぶ前に
 購入していたので、今では不可能なお買い得価格でしたが、肝腎の味わいはいかに?
  予想通りリコルク(コルクの寿命は約25年なのでそれ以上熟成させる場合はいったん
 コルクを抜いて新しいものと取り替えるのです)はされておらず、瓶詰めから48年間も
 何もされていないワインです。案の定コルクはボロボロで抜栓に失敗したオッサン。😩
 しかしなんとかボロボロのコルクを抜いてグラスに注ぐと・・・なんじゃこりゃぁ!


  オッサンは改めてボルドー赤ワインの寿命の長さと、実のところ本領を発揮するには
 軽く30年以上は寝かせた方が良いということを再認識させられました。ちょっとオタク
 的な内容になりますが、1975年のボルドー赤ワインは、当初品質が良いと評判になった
 ものの、あまりにタンニン(渋み成分)が多過ぎ、しばらくたつと果実味が消え、酸味
 と渋みが浮き立つようになって「骸骨のよう」とみなされて評価が爆下がりしました。 
  そのため、実はかなり安価で入手できたのですが、評論家の皆さんは思い違いをして
 いますよ。今、ほぼ50年近い歳月を越えて、リコルクもされずひたすら熟成をし続けた
 ワインは、あたかも不死鳥(フェニーチェ)のように甦っているのです。

     

  若い頃の、はちきれるような果実味に支えられた甘さは当然ありませんが、涼し気な
 香りにうっとりした後にルビー色の液体を口に含むと、アタック(一口目)では酸味と
 渋みが目立つものの、口の中で少し転がしているとじわじわと孔雀が羽を広げるように
 ゴージャスな旨味が広がってきました! そして、全く甘くはなく、渋くもなく、スッ
 パクもないのです。そしてアルコールも全く感じない。一体なんだろう、これは・・・
 バランスが取れているのは当然として、すべてが渾然一体となってこのルビー色の液体
 のなかに溶け込んでいるようです。(ホンマけぇ?by妻)
 ※抜栓四時間後・・・口当たりもまろやかでシルキーになり、バランスは完璧。余韻も
  も長くていつまでも続くような錯覚・・・これはとんでもないワインだ・・・
  そしてさらに一時間後、なんと甘みと豊かさが出てきました。しかも若いころのもの 
  とは全然違う、湿っぽさのある妖艶なもの・・・なんということだ・・・
  どこまで変化していくのだろう?ワインにお金を賭けたくなる理由がここにある・・・


  ・・・オイ、ワタシらの結婚記念日の記事じゃなくて、単なるワイン試飲会の記事に
 なっとるんちゃうか?(by妻)


  あ、スミマセン。このワインに合わせて、ハーフのパスタ(キノコとパンチェッタの
 アーリオ・エ・オーリオ)と、黒毛和牛のヒレ肉ステーキでした。文句はありません。
  
  オッサン、こんなにたくさん食べたのは久しぶりで、たっぷり2時間かかりました。
 その間にオペラ全曲を一曲聞いてしまいましたけど・・・😆
  そして30分程休憩して、デザートの部です。(まだ行くんか?by妻)

    

  はい、妻がすきだった和梨(南水)と、甘いブドウ(クイーン・ルージュ)、そして
 チーズはブリー・ド・モーにトリュフを挟んだもの。独特の香りが熟成赤ワインに合う
 のはもちろんです。ついでにオッサンが好きなヒロタのシュークリーム、しかも和栗の
 バージョン。😀 妻が好きなものとオッサンの好物の寄せ集めですな・・・
  しかし既にオッサンの一日の摂取許容量を超えていますので、フルーツは明日の朝に
 持ち越しです。


  もし今でも妻がいたら、きっと会話が弾んで、ボケをかますオッサンにためらいなく
 突っ込みをしながらも(笑)、明るく優しく振舞ってくれていただろうと思います。


 ・・・「もう逢えないかもしれない・・・」 ふと、昨日の曲が頭をよぎりましたが、
 それはもうわかっていること。逢えなくても大丈夫になることが、実は妻も望んでいる
 のかもしれない・・・(また、取って付けたようなことを言うとるの~ by妻)


 ま、年に一度のことですので、たわごとを言ったとしても許されたし。😆