Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2023年6月:上高地と白骨温泉の旅 ④白骨温泉へ・・・

  関西地方を直撃した台風は、各地に被害をもたらしましたが、なんと鳥取県でかなり
 酷い被害が出ているようです。オッサンが2年ほど前に訪れた三朝温泉の河原露天風呂
 (の脱衣所)が流されてしまったということですし、各地でがけ崩れや橋や道路の流失
 などが起きたようです。被害に遭われた地域の皆様にお見舞い申し上げますとともに、
 一日も早い復旧をお祈りいたします。


  そして台風が去っても、まだなんだかムワっとする不快な天候の関東地方南部、すっ
 きりと晴れずに湿度が高くて、気温が低いのに涼しくありません。もう少しの辛抱。

  さてそんなムシムシした空気を振り払うように、上高地・白骨温泉の記事の続きです。
  新島々駅から乗鞍高原行きのバスに乗ります(上高地行きではありませんでした)。
 梓川をさかのぼる途中には、いくつものダムがありました。水量が豊富で、流れが急な
 梓川はダム建設には「もってこい」なのでしょう。ダムを見るとつい「ダム愛好家」と
 いう方々が、案外世の中にいることを思い出します。
 (「鉄っちゃん」にあれこれ言われたくはないな。by妻)

 
  目的地の白骨温泉に行くには、さわんどバスターミナルというところでバスを乗り換
 えます。白骨温泉に行く山道はとても狭くて急なので大型のバスは入ることができませ
 ん。そのため全便、さわんど温泉で乗り換えとなります。
  さわんどバスターミナルは、上高地エリアの各地に行くバスの発着所となっており、
 またマイカーで来られた方もこの近くの駐車場に車を停めてシャトルバスに乗り換える
 必要があるため、松本方面から上高地方面に向かうほぼすべての方が立ち寄る場所にな
 ります。オッサンの乗る白骨温泉行きのマイクロバスは乗鞍行きのバスと接続している
 ため、すんなりと乗り換えができました。乗客はオッサンを含めて5名。これではとて
 も採算は取れないよね。有難く乗車させて頂きました。
  さわんど(沢渡)地区もかなりの山間の集落でしたが、そこからさらに梓川の支流の
 湯川をさかのぼります。部分的に離合ができないような狭い道ですので、車で行くのは
 大変かもしれないです。さわんど温泉から20分程で、白骨温泉に到着します。
  オッサンの宿泊する旅館は白骨温泉の温泉街(街と言うほどではありませんが)から
 さらに奥にあるのですが、まだ時刻は3時過ぎなので、いったんここでバスを降り白骨
 温泉地区を見学することにしました。バス停近くの観光案内所に行き、荷物を預かって
 もらって身軽になってから、周囲を散策します。


  まずはバス停近くにあるという「龍神の滝」を見学します。最初はどこにあるのかが
 わからずウロウロしましたが、なんと車道の脇の崖にありました。  

    

  大きさはそれほどでもありませんが、石灰岩の急斜面を流れ落ちて来る姿は壮観です。
 伊豆の「浄蓮の滝」のような大瀑布も素晴らしいですが、こういう壁面を伝わり落ちる
 小さな滝も涼し気でイイ感じです。あ、この流れが「龍」のように見えるから、龍神の
 滝と名付けられたのですね。水はメチャクチャ冷たくて綺麗でした。よく見ると斜面に
 生えた木に花が咲いています。
  
  そしてもう一つの観光スポットという「三十三観音」です。これも最初はどこにある
 のかわからずウロウロしましたが😆、なんと駐車場の脇にありました。

  江戸時代に、伊那地方や三河地方、飛騨地方からやってきた湯治客が建立したという
 ものだそうです。随分信心深い湯治客がいたものですね。近くで見ると、野ざらしなの
 でかなり苔むしています。浮彫部分もかなり摩耗が激しいですね。


  温泉街といっても、数件の温泉宿とお土産物屋を兼ねた食事処があるだけでした。
 ここは喧騒とは無縁で、ゆっくり静かに温泉につかるために来る場所なのですね。
 温泉宿の立ち寄り入浴のオープン時間は既に過ぎていますが、近くに公衆浴場があると
 言うので行ってみました。

  バス停の近くに入口がありました。入浴は16時までということなので、残り30分強。
 ここから長い階段を下った谷底に露天風呂があるようです。まぁ行ってみましょう。
  5分程で谷底まで降りてきました。ここは体力があるうちでないとしんどいかも。
 湯川の清流が間近に見える中で、露天風呂を楽しむことができるのは素晴らしい。

  露天風呂はこんな感じ ↓ でした。(写真はネットから拝借しました。)

  ここでは元野球少年だという元気なオジイサマたち(70歳くらい)と遭遇しました。
 隣の群馬県から車で来ているそうですが、話し好きで元気な方々でした。4番でエース
 だったというオジイサマは筋骨隆々でした。今でも草野球で現役だそうです。😆 
  ここはかなり標高が高くてだいぶ涼しいので、とても気持ちが良かったです。お湯は
 白骨温泉の特長のような、白っぽい濁り湯で雰囲気がありました。

  しかしせっかくさっぱりした後に、また延々と階段を登っていくので、夏に行くと汗
 だくになると思いますので注意が必要です。


  一っ風呂浴びたオッサンは荷物をピックアップし、最終のバスで終点の「泡の湯」を
 目指します。やってきたバスの運転手は、先ほど乗った時と同じ兄ちゃんでした。毎日
 沢渡バスターミナルと白骨温泉を何往復もしているのでしょう。ご苦労様です。
  白骨温泉バス停からはさらに上流にある「泡の湯」まではバスで2~3分です。終点
 のバス停の前に温泉旅館がありました。由緒ある「泡の湯」、ここが宿泊先です。

  玄関先にシャクナゲの花が咲いていました。もう6月中旬なので、少々驚きました。
 この「泡の湯」は明治45年創業の老舗です。自慢の露天風呂は、炭酸ガスを含むため
 泡が沸き立つようなので、「泡の湯」と名付けられたそうです。とても広い混浴の露天
 風呂で有名です。またヒノキ造りの内湯や、狭いながらも男女別の露天風呂もあります。
  ここにはもう他に見るべきところはありませんので、ゆっくり温泉を楽しむことにし
 ます。またこの旅館は食事も素晴らしいというので、そちらも楽しみです。
 「泡の湯」の滞在記は次回に・・・(なんや、ケチ!by妻)