Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2023年7月:九州・博多の旅 ⑭長崎歴史文化博物館と「隙あらば猫」・・・

  今日は長崎の続きです。(いっそがしいオッサンやな~、せいぜい頑張りや~ by妻)
  炎天下の中、諏訪神社から歩いて長崎歴史文化博物館にやって来ました。汗だくで、
 息も絶え絶えで顔を紅潮させていたオッサン、窓口の女性に「大丈夫ですか?」と心配
 されました。ちょっと熱射病になりかかっていたのかもしれませんので、少しロビーで
 休憩しました。冷房がよく効いていたので、少しクールダウンしてぬるくなった麦茶を
 飲んだら回復しました。よし、これで行動再開です。


  さてこの博物館ですが、長崎市ではなく県の運営する博物館で、最近リニューアルを
 されたみたいです。西洋の窓口になってから、鎖国の時代を経て、幕末維新の頃までの
 長崎の歴史を学ぶことができる博物館のようです。そして、長崎の誇る芸術文化の作品
 も展示されているみたいです。さっそく入ってみました。
  まずは大航海時代、16世紀にポルトガル船が中国経由で日本にやってきた頃、長崎に

 始めて西洋人がやって来ました。後世の屏風絵に、その頃の模様が描かれていました。

  西洋(ポルトガル、オランダ)と中国から伝わった貴重な芸術作品が展示されていま
 した。そういえば妻は「ポルトガルって、なんか申し訳ない感じがするんよな~」って
 言っていました。日本に西洋文化を伝えてくれたのに、日本の方が発展してしまった事
 を後ろめたく思っていたようです。(オッサンと違って私は謙虚やからな。by妻)

     

  そして、長崎から西洋に輸出されていたものも展示されています。西洋の王侯貴族を
 骨抜きにした、古伊万里・つまりは有田焼の逸品です。ものすごくゴージャスですね。

     

  うわ、これは美しい~ 図柄はドイツのマイセンのブルーオニオンみたいですね。
 あちらが、この古伊万里(有田焼)を真似したのですけどね・・・

     


  長崎は西洋の玄関口となったために、キリスト教もさかんになりました。しかしその
 後、江戸時代には鎖国政策がとられてキリスト教は禁教となり、長崎のキリスト教徒は 
 「隠れキリシタン」として潜伏しながら信仰を守り通しました。これはその頃に造られ
 た「マリア観音」様です。観音様をマリア様に見立てて拝んでいたのですね・・・

     

  長崎の伝統的なお祭り、「くんち」の描かれた絵もありました。

  江戸幕府の置いた長崎奉行所の再現展示がありました。けっこうスケールが大きい。

  長崎は交流の町でもありましたが、取締まりは厳しかったのでしょうか? 
 (オッサンは「取り締まられ役」・・・by妻)

  あ、幕末維新といえばこのお方・・・やっぱり長崎にも出没していたのですね・・・
  ここ長崎で撮影された有名な写真が残っていますね。これはそのシーンを再現したもの
 らしいですね。「ちょっと緊張するぜよ・・・」by龍馬さん)

  さらに長崎の誇る伝統的工芸作品も展示されていました。おぉ、波佐見焼がある~

  こちらは亀山焼。伝統的な図柄の焼き物ですね・・・

  ここは当初予定していなかったのですが、なかなか見ごたえがありました。長崎の歴史
 を学ぶにはもってこいですね。
 
  あ、そして常設展の他に、特別展が開かれていました。共通券を買っていたオッサン、
 せっかくなので見学してきました。

     

  なんとちょうど開催されたばかりの、町田尚子さんの絵本原画展です。タイトルは、
 「隙あらば猫」・・・あ、これは2022年10月、広島県尾道の市立美術館でも開催されて
 いましたよ・・・ 童話のような、印象的な猫の絵で有名ですね・・・
  残念ながら写真撮影禁止でしたが、2つの作品だけ特別に写真撮影OKでした。

   

 ノスタルジックで、なんとなく心がなごむ絵です。猫が人間のように描かれています。

     

  画集は分厚くて重そうで値段も高かったので諦め、絵葉書を何点か買いました。
  ということで、長崎の歴史と文化にふれつつ、猫の絵も楽しんで来ました。😆


  時刻はそろそろ午後3時を回りました。外はまだ炎天下で、くらくらします。ここから
 はまた市役所の近くまで歩きます。そこまで行けば路面電車に乗ることができます。徒歩
 約10分、途中コンビニで棒アイスを買って涼みながら、なんとか辿り着きました。
  長崎市役所、デッカイです。最近の市役所はものすごく豪華な建築が多いですね。ま、
 いざという時に市民が駆けつける場所なので、快適なほうがいいですよね。

    

  相変わらず抜けるような青空と、灼熱の太陽が照り付ける長崎の街・・・続きます。