Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

昨日は妻の誕生日でした・・・

  昨日は房総の旅から早め(と言っても午後8時過ぎ)に帰宅し、夕食は自宅で済ませ
 ました。3月5日は妻の誕生日でしたので・・・
 (どうせお祝いと称してワインを飲んだんやろ?by妻。バレバレか・・・byオッサン)


  房総の花畑で買ってきたキンギョソウとストックを飾って、ちょっとゴージャス。
 キンセンカとポピーは、持ち帰る時に少し傷んでしまった・・・ポピーはおばさんに
 「蕾の大きいものを選んだほうが、家に帰ってから花が咲いて長持ちしますよ」、と
 アドヴァイスを受けたのですが、残念ながら2本ほど蕾がもげてしまいました。😢
 (注意して運ばなかったからやで。ガサツなオッサンらしいわ。by妻)


  そういえば関西に住んでいた時、CMで「車にポピー~」っていうのがあったなぁ。
 ふと妻がその口真似をしていたのを思い出しました・・・どうでもいいか、そんなこと。

     

  おかずは適当にエキナカのR/F1で購入。牛肉は事前にスーパーの特売で買っておいた
 もの。大きく見えますがものすごい薄さなので、100gもありません。(苦笑)
  しかしでたらめな献立やな。春巻きが意味不明やわ。(by妻)


  その分、ワインはとっておきの1本を抜栓しました。😆 妻とオッサンの誕生日と、
 結婚記念日、クリスマスの日はとっておきを開ける日でした。(ただの口実や。by妻)
 昨年、信じられない安価で売り出されていて半信半疑で購入したブルゴーニュの赤です。
 名高いオスピス・ド・ボーヌのオークションワインですが、本拠地ボーヌの畑ではなく、
 近年になって寄進された、オスピスの赤ワインでは最も高価な特級畑マジ・シャンベル
 タンです。しかも落札して樽熟成をし、瓶詰めを行ったのはこれまた名高いジュヴレ・
 シャンベルタン村の著名生産者クロード・デュガさん(ジブリヨットという名の、彼の
 経営するネゴシアン・ブランド)です。
  2007年という、ちょっと弱い年で人気がなかったのか、今現在のブルゴーニュの特級
 畑ワインの相場からすればかなり安い価格で販売されていたので、オッサンは飛びつい
 てしまいました。おそらく良い年ではないのでワインヲタクから敬遠され、売れ残って
 いたものを在庫処分価格で出したのでしょう。おそらく「値上げせず、販売時の価格で
 出した」のではないでしょうか。その英断というか潔さには拍手を送りたいところです。
  
  そして開けてみたら、これは連日の大当たりです。ここ最近飲んだワインでは最高の
 出来栄えと感じました。妻の誕生日に開けたワインがとても美味しくて良かったです。

     

  2007年はブドウの出来が今一つで、あまり強さがないというのが一般的評価ですが、
 このワインはとてもパワフル。15年経過しますが、ようやく飲み頃に差し掛かったくらい
 に感じられますので、まだまだ保ちそうです。しかし、開けた瞬間にブルゴーニュヲタク
 が感涙にむせぶようなかぐわしい香りが立ち上ります。ブドウからできているのに、豪華
 な花束のような香りです。オッサンはこの香りだけで成功を確信しました。
  まだちょっと早くて硬いかもしれないと思いましたが、口に含むと、何だこれは!
 まさに、旨味の塊です。アタックは濃厚でパワフルなのに、軽やかな飲み口でじんわりと
 自然に体内に吸収されるような感覚を覚えます。そして余韻がめちゃくちゃ長い。幸福感
 に包まれてオッサンの顔も思わずほころびました。(そら、よかったの。by妻)
  優れたブルゴーニュ赤ワインの特長を、余すところなく伝えてくれました。前日に続き
 ブラーヴォです。このワインはアルコール度が13.5%と、ブルゴーニュの赤にしては高め
 ですが、高いレベルでバランスが取れていて全くそんな感じがしません。そして、やはり
 全く酔いが回りません。良いワインを飲むといつもそうなのですが、不思議です。


  正式名称はマジ・シャンベルタンのキュヴェ・マドレーヌ・コリニョンというのです
 が、さすがオスピス・ド・ボーヌで最も格上のワインです。ジュヴレ・シャンベルタン
 村の名手クロード・デュガさんが、このワインを毎年オスピスのオークションで競り落
 とそうとしていたのが良くわかります。きっと素晴らしい畑なのでしょう。
  残念ながら価格暴騰により、これからはもうおいそれとは手が出せなくなりました。
 こんなワインが2万円で購入できた幸せな時代は、もう過去のものとなりました・・・
 (それでも十分高いと思うけどな。金銭感覚が既にマヒしとるで、オッサン。by妻)


  そういえば、妻が病気になってもしばらくはオッサンはワインを買い続けていました。
 妻はあきれたように「もう、私とワインのどっちが大事なのよ~」と苦情を述べました。
 そりゃあ、どっちも大事なんですけどね・・・どちらも(い)ないと困るから。
  しかし今や妻はもういません。もし今、どうしてもどっちかを選べと言われたら・・・
 (オイ、まさかワインを選ぶんじゃないんやろうな?by妻)
 
  妻が大病にかかり、ひょっとしたら「自分がもう長くないかもしれない」と変なこと
 を考えないよう、オッサンはなるべく今まで通りにふるまおうとしていたのです。でも
 妻はそうは思っていなかっただろうなぁ・・・(そら、日ごろの行いから、単にワイン 
 を買うのが我慢できないだけやと思うとったで。本当はそうやろ?by妻)


  こちら ↓ は土曜日に、ホテルに持ち込んで飲んだ白ワインです。今ではオッサン一人
 で一本は軽く開けてしまいますが、昔は妻と一緒に飲んでいましたので飲み過ぎること
 はありませんでした。今の方がたくさん飲めるのですが、やっぱり妻と一緒に飲む方が
 楽しかったのは言うまでもありません。(今はもうやけ酒みたいなものやろな。by妻)

     

  妻の誕生年のワインも何度か、妻の誕生日に開けたよな~
 (オッサンの誕生年は、戦後最悪のバッド・ヴィンテージやて?残念やったな。by妻)

         

   妻の誕生日にいいワインを開けて、いろいろなことを思い出すのが毎年のお約束に
  なってしまいました・・・やれやれ。