Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

余りに蒸し暑いので・・・FISジャンプ最終戦フライング団体をビデオ観戦(前編)・・・

  今日も蒸し暑くてたまらない関東地方南部。曇っていても温度も湿度も高く、午前中   
 のうちに我慢できなくなって冷房のスイッチを入れてしまいました。🤒


  それでも暑苦しくてたまらない・・・こういう時には、気分だけでも涼しくしよう。
 ・・・ということで今年の4月第一週、スロヴェニアのプラニツァで行われたスキー・
 ジャンプワールドカップの最終戦の録画を見ました。200m級の大きなフライングの
 台で行われる男子団体戦、各国チームの総決算となる試合でした。
  スロヴェニアはアルプス山脈から連なる山々の東端にあり、ウインター・スポーツが
 盛んです。人口は200万人くらいの小国ですが、スキージャンプやアルペンでは大国の
 地位を保持しています。写真右手に見えるのがフライングの台かな、かなり大きいです。

  ジャンプ台を上から見るとこんな感じ ↓ です。コワイですよね~

  地元スロヴェニアの大勢のファンが詰めかけて、かなりの熱気です。サッカーの試合
 のように発煙筒を焚く不届き者もいましたが、非常に盛り上がっています。

  優勝候補は地元スロヴェニアの他、ジャンプ大国ドイツと隣国オーストリア、古豪
 ノルウェーと新興国ポーランドに絞られるでしょう。残念ながら日本は小林陵侑選手の
 他にワールド・クラスの選手がいないため、団体戦の表彰台を狙える実力がありません。
 来シーズンには世界で戦える選手がもう2~3人出てきてほしいところです。ミラノ&
 コルティナ・ダンペッツォ五輪もありますしね・・・


  競技はFIS(国際スキー連盟)の国別ポイントの低い順に、各国一人ずつ飛んでいき
 ます。1番手から4番手までの4人が合計2回飛び、8回の飛躍の合計点で勝負を争う
 ルールです。(1回目の上位8国が2回目に進出できます。)
  ケーブルテレビは国際映像で、しばらく試合前の観客席を写していました。すると、
 突然こんなシーンが ↓ 映し出されました。

            

  え? この美人さんはだれでしょう?
  するとすかさず解説の竹内元康さん(元ジャンプ選手)が、「ルティットだ~」と
 叫びます。あの、ケーブルテレビとはいえ公共の電波なのですけど・・・😆    
  最近頭角を現したカナダの女子スキー・ジャンプの選手です。こんなに美人だったの
 ですね。しかしなぜここに? その理由は後でわかります。(もったいぶるなよ。by妻)
 ま、国際映像の担当者も良く見ていますね。大勢の観客の中から探し出すとは・・・


  さて、競技が始まります。    
  優勝は狙えないものの、米国、カザフスタン、スイスなどの国も参加しています。
 注目は往年の名選手、スイスのシモン・アマン選手です。若い頃はハリー・ポッターの
 主人公に似ている(メガネはないけど)ということで人気があり、妻も応援していまし
 た。大倉山では「シモン~💓」と叫んでいた妻。(悪いか?by妻)
  今では40歳のオッサンですが、童顔なのでトッツァン坊やです。(失礼な。by妻)。

  現在も条件がハマれば大ジャンプを飛んでくれますが、相変わらず着地が下手・・・
 テレマークが入らず、両足を揃えて腰を落とした「雪隠(せっちん)着地(笑)」です。

  1本目は219.5メートルの大ジャンプでした。相変わらずやるねぇ~。さすがは五輪で
 2回も金メダルを獲得した男。妻も喜んでいたかもしれない・・・
  彼とエースのデシュヴァンデン選手の活躍で、スイスはなんと、日本よりも順位が上

 (6位)でした。日本はなんと7位・・・もっと頑張らないと!  


  5位はなんとジャンプ大国のドイツ。エースのガイガー選手とヴェリンガー選手が
 2本揃えることができず、表彰台を逃してしまいました。まさか・・・ガイガー選手
 は大倉山で日本のファンにサインをしたり一緒に写メに応じてくれたりする好青年で
 したのでオッサンは応援していたのですが。しかし一流選手ですので、来シーズンと
 五輪には合わせて来るでしょう。ドイツの復活はこの人にかかっています。まぁ若手
 の元気そうな人も出てきましたので、ドイツはまだまだ侮れないでしょう。


  TOP5の中で、もう一つ表彰台を逃してしまったのはポーランドでした。
  3番手に登場した五輪金メダリストのストッフ選手は1本目に233.5mの大ジャンプ
 でしたので、この時点ではトップだったのですが・・・

  更に4人目のズィラ選手は239.5mも飛んで、このガッツポーズ。ポーランドか来る
 か?と思ったのですが・・・エース格のクバツキ選手が、なぜかエントリーしていなか
 ったので、その穴を埋められなかったようです。体調不良だったのかな・・・クバツキ
 選手がいたらトップ3に食い込めた可能性は高いはず。残念です。


  そして優勝争いはやはりこの3ケ国、スロヴェニア、オーストリア、ノルウェーです。
  まずはノルウェー。1本目の最後に飛んだのは、今シーズンのチャンポンちゃうチャ
 ンピョン(ワールドカップ総合優勝)のイケメン、グランネルー選手です。美しい飛行
 曲線を描いて飛んできます。1本目は234.5mとまずまず。フライングはそれほど得意
 ではないと見た。  

  この時点でポーランドを抜いてノルウェーがトップに立ちました。グランネルー選手
 を上回る237.5mの大ジャンプを飛んだ、フライングが得意なヨハンソン選手が貢献を
 しました。🐐のようなお茶目なヒゲがトレードマークの人気者ですが、グランネルー
 選手のジャンプを見て、控室で豪快なガッツポーズを披露しました。カメラもよくこう
 いう場面を逃さずに捉えているなぁ。


  そして地元スロヴェニアも、会場の観客の後押しを受けて頑張りました。2番手の
 プレフツ兄弟の次男ドメン・プレフツ選手(右)と、ティミ・ザイツ選手(左)がとも
 に230m越え大ジャンプで、ノルウェーを上回りました。凄いハイレヴェルな戦いです。


  さらに上回ったのがドイツと並ぶジャンプ大国のオーストリア。底力を見せました。
 最後に飛んだエースのクラフト選手の1本目は235.5mと安定した出来栄え。着地も決
 まり、1本目個人トップの252点越えの高得点で、1回目トップとなりました。
  クラフト選手の美しい飛行曲線を見でください!飛型点が高いのもうなずけます。

  彼は小柄なのですが、体幹が強く足腰も強靭なため、踏切り時のパワーはかなり強い
 らしいです。そしてやはりセンスがいいのでしょうね。小柄ですと、板が短くなるので
 不利なのですが、並み居る大男たちを向こうに回して世界のトップを張り続けています。 

  1本目トップに立ったオーストリアを僅差でスロヴェニア、ノルウェーがおいかける
 展開です。これは2本目も楽しみです。続く・・・(は?by妻)