Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2023年10月:晴れの国・岡山の旅 ⑤津山に立ち寄りました・・・

  大相撲春場所は、なんと新入幕の尊富士関の優勝が確実となりました。今日も関脇の
 実力者若元春関を一方的に下し、12勝1敗で単独トップ。大関豊昇龍関と平幕大の里
 関とは星2つの差。つまり、残り2日で2敗しなければ優勝が決まります。いや、明日
 14日目に決まってしまう可能性があります。そうなると新入幕優勝は110年ぶり?と
 いうことです。どうやら新しい時代が始まるようです。これまでの大関、大関候補とは
 明らかに違います。ケガさえなければ、次の横綱は彼かもしれません。いや驚きました。
 二桁くらいは勝つかもしれないとは思いましたが、まさか優勝するとは。
 (いや、まだやで。ちょいと気が早すぎるで、オッサン。by妻)


  明日・明後日は、大相撲の歴史の節目の日になるかもしれませんので、しっかりTV
 観戦をしなければ・・・(しっかり仕事はしないのにな・・・by妻)


  さて、昨年10月岡山の旅の続きです。
  2日目の早朝、岡山駅発6:36の津山線の快速ディーゼル列車「ことぶき」号で津山へ
 向かいます。津山までは一時間強の列車の旅となります。

  寝台特急電車サンライズ出雲・瀬戸号(右)と並んでいる、たらこ色?の2両編成の
 ディーゼルカーです。土曜日の早朝なので、ガラガラでした。
  列車はしばらく岡山の通勤圏の住宅地を走りますが、ほどなくローカル線の雰囲気が
 漂う田園地帯に入ります。快速列車なので停車駅が少なく、意外に早く津山に到着です。
 津山は岡山県の中央部、美作(みまさか)地方の中心都市ですが、まだ朝の8時前なの
 で、駅前のコンビニしか開いていません。
  予定では9時に駅前にあるレンタカーの店で軽自動車を借り、津山市内と周辺の観光
 に向かう予定ですが、1時間ほど駅舎の中で時間をつぶしました。


  以前、青森の下北半島に行った時は、運転免許証を忘れてしまったのでレンタカーを
 キャンセルし、便数の少ないバスとタクシーで観光地をめぐることになるという失敗を
 したオッサン、今回はしっかり免許証を持参してきました。(それが普通やろ。by妻)


  まずは津山市内の観光に出掛けます。といっても、津山は著名な観光地ではありませ
 んので、観光名所と言っても地味な感じです。桜で有名な津山城がありますが、天守閣
 はなく城跡公園のようなので、他の観光スポットに行きました。まずはここ ↓ です。

  旧津山藩別邸庭園「衆楽園」です。町の中心部からそう遠くはないので、ちょっと
 立ち寄ってみました。入場無料ですので、朝から散歩をしている人がちらほらいます。
  大きな池をめぐる池泉回遊式庭園のようです。しかし池にはハスと水草がびっしり
 と茂っていて、池の水が見えないくらいでした。もう少し優雅に水をたたえた池の方
 が雰囲気がイイと思うのですが・・・ハスの葉っぱと藻のような水草で埋め尽くされ
 ているので、ちょっと青臭いにおいがしました。しかし無料なので文句は言えません。

  1657年に津山藩主が京都から作庭師を招いて作らせたもので、なんと京都の仙洞御所
 を模して作られたそうです。津山藩の迎賓館のような役目をしていたみたいですね。


  続いては津山の観光スポットの一つ、昔ながらの建物が並ぶ街並み保存地区に向かい
 ます。 城下町津山の東側に位置する旧出雲街道に面した城東町並み保存地区です。
  しかし道路が狭くてカクカクに曲がっているので、クルマで行くのは大変でした。
 道がところどころ直角に曲がっているのは、やはり外敵の侵入を困難にするためのもの
 だそうです。萩の城下町の鍵回り(かいまわり)みたいなものかな・・・
  狭い通りの両側に、なまこ壁や袖壁(そでかべ)、虫籠窓(むしこまど)など、江戸
 時代の面影をそのまま残した建物が連なっています。今でもお店や住宅として使われて
 いて、地元の方々の生活の場となっていますので、マナーを守って見学をしないといけ
 ません。観光客用の広い駐車場がないので困りましたが、なんとか駐車スペースを見つ
 けて、少しだけ周辺を歩きました。  

  内部が見学できる屋敷もありました。

  歴史的町並み保存地区に指定されてからは、ちょっとした観光スポットになっている
 ようで、観光案内所もあり、観光客がちらほらと訪れていました。

  楽しそうな古風な店構えのお店がありました。残念ながら朝早いので準備中でした。

  軒先にこんな飾りを吊るした家もありました。なかなか楽しそうなところです。

  10分ほど散策をしてから、次の目的地に向かいます。(はやっ。by妻)


  実はオッサンが津山に立ち寄った理由は、ココ ↓ に行きたかったからなのです。

 

  津山の町中からは少し離れた、津山駅の裏手にある「つやままなびの鉄道館」です。  
 入場券が昔の切符(硬券)のようになっているのが、鉄っちゃんに好評ですね。
  ここは、かつて鉄道の要衝として機能していた津山機関区の跡地を利用した博物館
 で、規模はさほど大きくはありませんが、岡山・山陰地区で活躍した列車(電車はない)
 が多数動態保存されていて、鉄道ファンの間で根強い人気があるのです。メインとなる
 のは上の写真にあるような半円形の車庫にズラリと格納されたホンモノの機関車やディ
 ーゼルカーです。そして、昔の蒸気機関車の向きを反転させる転車台(ターンテーブル)
 も残されていて、時々実演をしてくれるのです。実に楽しい場所なのです。😆
 (普通の人にはどうでもえぇこっちゃと思うけどな・・・by妻)
 この日の転車台の上には、DE10型という小型のディーゼル機関車が置かれていました。


  ズラリとならんだディーゼル・カー。真ん中のはキハ82型車両で、全国の準幹線で
 主力特急列車として活躍していました。岡山と山陰(米子、松江、出雲市)を結ぶ、
 特急「やくも」号にも、伯備線が電化される前には使用されていたようですね。
  そして右にあるのは、旧国鉄色のキハ58系 急行ディーゼルカー用車両です。今でも
 少ないながら現役で残っています。鉄ちゃん好みの車両たちです。

  あ、蒸気機関車もあります。もっとも有名な主力蒸気機関車D51型(通称デゴイチ)
 の、なんと2号機が動態保存(動かせる状態で展示保存)されています。左側は、国鉄
 時代に全国のローカル線で活躍していたキハ50型ディーゼルカーです。オッサンが幼少
 の頃、静岡県内でも見かけました。ノスタルジーを誘う、往年の名車両です。 

  そしてオッサンが好きだったDF50型ディーゼル機関車もありました。すかさず🐼君
 と記念撮影です。(アホ)

  この機関車は、小学生の頃にオッサンがテレビで見た、「ブルートレイン富士号」の
 乗車体験番組(東京~西鹿児島:現在の鹿児島中央駅)で、当時非電化区間だった宮崎
 から西鹿児島の間でブルートレインを牽引していたのです。そのカッコいい姿に衝撃を
 受けたオッサンはそれ以来、大人になったら絶対にこのブルートレイン富士号に乗ろう
 と思っていたのですが・・・大人になって多少は自由にお金が使えるようになった頃に

 は、もうブルートレインが廃止になってしまいました。

  ブルートレインのテレビ番組を見た40年後に宮崎に赴任したのですが、既に宮崎~
 西鹿児島間は電化されていて、DF50は姿を消していました。営業運転をしているとこ

 ろは結局見られませんでしたが、動態保存とはいえ、遂にお目にかかれました~
 (どうでもえぇけど、えらいマニアックな内容になっているで・・・by妻)
  
  お客さんは見たところ、小さなお子様を連れた家族が数組、老夫婦が一組、それ以外
 は単体のオッサン、ジイサン、オッサン予備軍の青年ばかり・・・と思いきや、意外に
 も若い女性のグループや、妙齢の女性お一人様もいらっしゃいました。「鉄子」の方々
 なのでしょうか・・・しかし比較的空いていますので、ゆっくり見学ができました。

  その他、展示コーナーには、昔の駅舎の中を再現したものや、鉄道グッズなどを展示
 した部屋がありました。数はさほど多くはありませんが、実際に津山駅周辺で使用され
 ていたものですので臨場感があります。

    

  列車の行先表示盤やヘッドマーク、列車名の掲示された看板(サボ?)などはマニア
 垂涎のお宝なんでしょうね・・・

    

  津山駅とその周辺を模した鉄道模型ジオラマもありました。川の向こうに桜が満開
 の津山城址が見えます。駅前のロータリーや駅前ホテルもあり、芸が細かいな・・・ 

  最後にはミュージアムショップ・・・というより売店といった感じの小さなショップ
 で、記念グッズを買いました。ここでも鉄子の皆様がいろいろ購入されていました・・・ 


  ということで、歴史ある古都津山まで来たのに、その大半を鉄道博物館の見学に費や
 したオッサン・・・満足したので次の目的地に向かいます。時刻はまだ午前10時30分。
 津山から中国道・米子道をかっ飛ばして参ります・・・続きます。