Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2019夏・英国 ④古代ローマ起源の町ヨーク その1

   昨夜は長々と列車のトラブル記事でつまらなかったと思います。今日はちゃんと?
  観光記事になるよう頑張ります(アホ)。


   さて前日、予定より5時間近く余計に時間をかけて、なんとか無事にヨークの宿に
  到着し、快適なホテルでゆっくりバスタブに浸かり、一晩寝てすっかり気力・体力が
  回復しました。睡眠時間4時間で午前6時少し前に起床しました。
   シャワーを浴びてから、テレビを点けてBBCを見ます。言葉が良く聞き取れない
  のですが、私は海外では必ず毎朝、テレビでニュースと天気予報を確認しています。
  その日の活動に支障がないように最低限の情報はおさえておきたいので。
   
   すると、あれ?見覚えのある場所が映っています。そう、ロンドン、キングス・ク
  ロス駅です。鉄道がストップし大混乱の状況を伝えるニュース映像でした。あそこに
  私も居たんですよね。さらにその後、何もない大平原?の真っただ中に停車した列車
  から荷物を抱えて降りてきた乗客が、列をなしてトボトボと線路を歩いている映像が
  映りました。昨日の午後3時前に、電気設備の故障によって走行中の列車も含めて、
  その発電所?から電気の供給を受けていた路線がすべてストップしたとのことです。
  昨夜は、「もしロンドン塔見学をしないで、予定を変更して早めの列車に乗っていれ
  ば、無事にヨークに着くことができたかも?」と少し後悔していましたが、逆です。
  そんなことをしていれば、途中の何もない場所で降ろされてどうにもならない状況に
  陥っていました。結果オーライもいいところです。
   ただ気になるのは、復旧はしているようですが、午前中いっぱいはダイヤが乱れる
  という情報です。恐らく、列車や乗務員のやりくりがつかないためだろうと思います。
  この日はさらに北上してスコットランドの首都エディンバラに向かう予定(日本だと
  名古屋から京都に向かうイメージ)で、夜には今回の旅行の目的の一つであるイベン
  トを見る予定になっていますので、エディンバラ到着が遅くなるのは困ります。
   ということで、鉄道ダイヤの乱れのことはちょっと考慮しておく必要があります。


   さて心配された天気はこの日はなんとか大丈夫そうです。朝食は付いていないため、
  7時半過ぎにはチェックアウトし、ホテルで荷物を預かってもらって早めに観光に出
  かける事にしました。     
   この ↓ 写真は泊ったホテル・グランドです。重厚でクラシックな外観です。部屋も
  サービスも良かったなぁ。ケチらず朝食もここで取ればよかった・・・

 

  
  ヨークの町は古代ローマ時代のローマ軍団基地を起源とする町です。ローマ人は原住
 民の町だった交通至便なロンドン(ロンディニウム)を属州ブリタニアの州都とし、
 征服地の最前線の軍団基地の一つをヨーク(エブラクム)に置き、統治しました。今も
 ローマ時代起源の城壁(残っている大半は中世封建時代のもの)があって、英国屈指の
 歴史ある町です。中世には司教座が置かれ、有名な大聖堂(ヨークミンスター)がある
 観光都市として有名です。しかし、私はこの町を3時間で観光しなければなりません。
 (そんな無茶なスケジュールを組んだらあかんわ。by妻)


  ホテル・グランドは城壁のすぐ内側(つまり旧市街)にあり、観光にもすこぶる便利
 なロケーションです。写真は旧市街を囲む城壁です。 


  旧市街は全長4.5Kmの城壁で囲まれた狭いエリアで、見どころもほぼこの中にあり
 ますので、徒歩で観光できます。旧市街の中心を貫いて流れるウーズ川の橋を渡った
 対岸が旧市街中心部です。(写真はウーズ川の橋の上のパンダ君、アホ)  

  橋を渡ると、由緒ある建物が並ぶ通りに出ます。最初に目につくのは「ヨーク・ダン
 ジョン」という建物。今はエンタメ施設(お化け屋敷)になっています。ヨークで実際
 にあった魔女狩りや猟奇的な事件をテーマにしたものだそうです。私はこういうところ
 は「パス」です。どのみち、開館が午前10時なので入れませんが。

  しばらく通り沿いに歩いて行くと、突然巨大な遺跡が見えてきました。古墳みたいな
 感じです。13世紀に建てられたヨーク城の見張り塔だったというクリフォーズ・タワー
 です。お城は破壊され、この塔の外壁だけが残っているとの事。盛り上がった塚の上に
 聳え立っていて、今は展望台となっています。このように ↓ かなり急な階段を登ってい
 くのですが、午前10時オープンなので見学は諦め、外観の写真だけ撮って先を急ぎます。


  さらに歩いて行くと、マーチャント・アドヴェンチャラーズ・ホール(商人と冒険者
 の館?)があります。14世紀に建てられたギルドハウスで、美しい建物です。かわいい
 庭もありました。ここも開館時間が遅いので、外観だけの見学です。(せめて9時には
 オープンしてほしいよね・・・)


  しかし観光都市ヨーク(人口20万人)なのに、観光施設はほとんど午前10時オープン、
 食事をするところもほとんど開いていません。ファストフード店も見当たりません。
 朝ご飯を食べ損ねました・・・
  仕方ないので、絶対に朝からでも開いていそうな場所、そう、教会です。この町最大
 の見どころ、ヨークミンスターに行くしかありません。
  旧市街のはずれ近くにある大聖堂ミンスターまでの道は、旧市街の中でも昔ながらの
 街並みが残るエリアです。「シャンブルズ」と呼ばれる、狭い商店街になっています。
 建ち並ぶ建物の二階の庇が張り出していて特徴ある風景です。しかし、ここでもお店は
 まだ開いていません。結構おしゃれな小物やインテリアのお店があったんだけどな。


 わぁ、これ ↓ は妻の好きそうなデザインだなぁ。 

   
 このお店 ↓ で朝食用のパンかスコーンを食べたかったのですが、まだ閉まっていました。
 せっかくこれだけ売るものがあるのに、なんで開いていないんだろう?

 
  まだ9時前なので、本当にどこも開いていません。もう欲求不満です。土曜日だから
 平日よりもオープン時間が遅いのかな? そのうち、いくつかのお店の店員と思われる
 方が、鍵をジャラジャラさせながら出勤してきました。しかし、店が開くまではさらに
 時間がかかりそう・・・
  諦めてヨークミンスターの観光を先にすることにしました。残りあと2時間です!  
  
  ・・・スミマセン、続きます。