師走の京都 ⑪北山~鹿苑寺(修復中)
京都の旅の続きです。
大徳寺前のバス停から市バスに乗って約5~6分、金閣寺前のバス停で下車。
しばらく訪れていなかった通称金閣寺、鹿苑寺(ろくおんじ)に参ります。しかし!
入口前には大きな看板で「金閣寺修復のお知らせ」(みたいな表示)があるではない
ですか!OMG(オーマイガーッ)!東京オリンピックの年だったのに、修復中ですか!
まぁ仕方がありません、ヨーロッパでもたまにそういうことはありますからね。金閣寺
ならばまたいつか行けばいい。
とはいえ、本体の修復はほぼ完了していて工事の足場が解体していない状態だという
ので、せっかく来たから見てみようかと思って入場しました。(入場料は変わりません
が、おまけに絵葉書を1枚プレゼントしてくれました。)
はい、今はこんな ↓ 感じでした。どうでしょう・・・
工事の足場が邪魔なことこの上ないですが、修復なった舎利殿(金閣)の様子は見て
取れますね。しかしこんな金ぴかでいいのでしょうか?室町時代の足利三代将軍の義満
が建てさせた時はどんな感じだったのでしょうか? そういえば今回の修復には、本当
の金が一部使われているそうです。贅沢なことですね。さすがに全部だと重すぎてダメ
かな。(それ以前に採算が取れんのとちゃうか?by妻。)
本来なら池(鏡湖池)をはさんで金閣寺を撮影できる絶好のフォト・スポットには、
修復前の姿のパネルがありました。この前で記念撮影をしている方々が結構いました。
まぁ気持ちはよくわかります。今回、三層の瓦部分が金箔を施されたようですね。
一番下は寝殿造、二層目は武家造、三層目は唐様の仏間の造りをしているとのこと。
建物自体は、有名な放火事件で焼失した後1955年に再建されたものだそうです。
三島由紀夫の小説でも有名ですね。読んだことはないですが。どうやらこの放火前は
舎利殿(金閣)は国宝だったようです。それに放火とは、なんたること!
上の写真のように舎利殿(金閣)とそれを囲む鏡湖池を中心とした池泉回遊式の庭園
となっています。この写真ではわかりませんが、背後の衣笠山を借景としてスケールの
大きい眺めが楽しめます。この庭園は特別名勝となっています。
金閣があまりに有名なので見向きもされない?本堂(方丈)です。単層入母屋造で
桟瓦葺の建築です。近年解体修復されたばかりで、現在の建物は17世紀末の江戸時代
のものだそうです。ここ鹿苑寺は応仁の乱の際、西軍の陣地だったためにほとんどが
焼失したのだそうです。
そのほか、境内にはちょっとした見所がいくつかあります。これ ↓ は龍門瀑(りゅう
もんばく)という小さな滝で、中国の故事(鯉が滝に登り龍になる)にちなんだものだ
そうです。滝の下にある石が、滝を上ろうとする鯉を表しているようです。
池泉回遊式の庭園を廻ったり、小山のようなところを乗り越えるアップダウンの道
があったりしますので、ここを順路通りに見て回るのにはかなり体力が要ります。
ちなみにこの鹿苑寺は臨済宗相国寺派の総本山相国寺(しょうこくじ)の山外塔頭
(たっちゅう)なんだそうです。相国寺は御所の北側にありますから、かなり離れた
場所にありますね。
今回は観光客はちらほらでした。修復中だから見に来る人も少ないようです。私も
少々消化不良な気がします。時刻はまだ四時。もう一ヶ所お寺廻りをすることにしま
した。ほんまに懲りん奴っちゃな・・・(by妻)
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