Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2021年7月 道東の旅 ⑫快晴の摩周湖

  ちょっとサボり気味でした北海道の記事を続けます。どこまで行ったんだっけ?
  そうでした、阿寒湖から弟子屈の町を通って摩周湖へと向かいます。しかし弟子屈の
 街を出て、またしても道を間違えました。しばらく走っていたら「別海・標津」という
 標識が出ています。あれ?ちょっと違うんじゃない? またしても15分程度のロスです。
 どうやらラーメン屋を出てすぐの国道の交差点で、曲がるところを間違えたようです。
 (最初の一歩目から既に間違えているという、オッサンの得意技やな。そのお蔭で何度
 もエライ目に遭わされたわい。by妻) しかし早めに気づいて良かった。 


  摩周湖展望台へ向かう道は一本道で、途中からかなり急な坂道になります。それでも
 観光と思われる車がかなり通ります。摩周湖の人気がうかがえますね。摩周湖は火山の
 噴火でできた典型的なカルデラ湖ですが、原生林に囲まれて湖岸にはアクセスできず、
 外輪山の上から湖を眺める展望台が三か所あるのみです。流れ出る川もなく、トドマツ
 やダケカンバの原生林に囲まれてひっそり佇む姿はまさに神秘的なのだそうです。
  まず手前側(弟子屈側)にある第一展望台に向かいます。かなり山の上にあるのに、
 思ったより広い駐車場があり、かなりの観光客が訪れていました。さぁ、ここから少し
 歩いて第一展望台まで上ります。着いた途端に、わぁ!

  霧の摩周湖どころか、快晴の下に青々とした湖面が広がっていました。絶景です。
 対岸に見えるすり鉢状の山が摩周山(標高857m)です。良く晴れているので湖の全景
 が見渡せました。観光客の皆さんも満足そうに写真撮影をされています。そんななかで
 やっぱりオッサンはいつも通りのパンダ君のゲリラ撮影を敢行。(アホ)

  摩周湖には私は初めて来ましたが、妻は大学時代の卒業旅行で友人たちと来たようで
 す。その時の友人の方々は妻の葬儀と、その後の御礼の食事会には来て頂きましたが、
 それはもう過去のこととなりました。寂しいけど仕方ないね・・・
  
  摩周湖は湖岸にまで原生林が押し寄せていて?一般人が近づくことは不可能です。
 しかしこの原生林のお蔭で摩周湖の美しさが保たれているそうです。人の手が入らない
 ということは、すなわち神の(自然の)領域ということになりますね。


  展望台にはひっきりなしに観光客が訪れ、皆さんこの景色に感嘆の声を上げています。
 珍しいことに中南米系と思われるスペイン語を話す家族連れがいました。ラテン系?の
 子どもたちは本当に明るいですが、ちょっと落ち着きがないですね。この神秘的な光景
 を見てもおおはしゃぎです。ま、日本人にも騒がしいお子様はたまに居るけどね。
  
  さてこれで終わりではありません。この先にはもう一つ、第三展望台というのがあり
 ますのでそちらへ参ります。じゃぁ第二展望台はどこにあるんや?、はい、それは対岸
 の裏摩周展望台のことのようでして、こちら側からは残念ながらアクセスできません。
 ということで、第三展望台に急ぎます。
  観光客の多くは第一展望台で引き返してしまうようですが、第三展望台はカルデラの
 壁の最も高いところにあり、また湖に浮かぶ小島に近いこともあって、また違った眺め
 が楽しめます。しかも、ここを通ってこの日の宿泊予定地である川湯温泉まで抜ける事
 ができます。第三展望台の駐車スペースは、道路沿いに10数台程度しかありませんので
 混雑時には注意が必要です。この日は無事に停めることができました。ここから展望台
 までは、ちょっとした山道を登ります。しかしここでハプニングが・・・
  痛い!と思ったら、アブに足を刺されました。うわ、アブがブンブン足元を飛んでい
 て、払いのけてもまとわりついてきます。この日は暑かったのでひざ丈の短いズボンを
 穿いていたのですが、失敗でした。長ズボンにするか、虫よけスプレーを持っていくべ
 きでした。そのうちにシャツの中にも入り込んできましたので、もうパニック状態です。
 アブと格闘している間、傍目で見たら「あのオッサン、何やってるん?」と思われたで
 しょう。なんとかアブを追い払って、ようやく第三展望台まで辿り着きました。ホッ。

 第一展望台より標高が高いので、視界はさらに広くなり雄大な眺めが楽しめます。

 (パンダは余計やろ。by妻)

  湖の真ん中に浮かぶのはカムイシュ島、なんと火山の頂上部なのだそうです。そうか、
 この辺りはカムチャツカ半島から続く千島火山帯に当たるのですね。カルデラの斜面上
 はクマザサや野草が生い茂り、湖面近くにいくとダケカンバなどの原生林が生い茂って
 いました。崖はかなり急斜面となっており、誤って落ちたら大変です。
  それにしても、深い青色をたたえた静かな湖面はまさしく、神の湖という感じです。
 この日は風もなく、湖面は鏡のように静まりかえっていました。

  あまりに素晴らしい眺めでしたので、しばらくここでゆっくりしていました。
 パンダ君も一休みです。(アホ)


  そして再びアブの攻撃をかわしつつ、駐車場まで戻ります。まだ時刻は午後2時半。
 川湯温泉のホテルに向かうには早すぎますので、もう少し観光します。
  ピンクのダイハツ・ミラをかっ飛ばして行きますよ!(スピード違反すんなよ。)