Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

四国(高知・徳島)に行ってきました ⑥大歩危峡観光船

  四国の記事の続きです。
  宿泊している大歩危峡のすぐ近くにある温泉ホテル「大歩危峡まんなか」です。
 JR土讃(どさん)本線の鉄橋がちょっと邪魔ですが、大歩危峡のある吉野川の支流に
 面しています。大歩危峡の観光船乗り場に最も近いホテルで、温泉もあります。

  あいにく部屋は渓谷とは反対側でしたが、安かったから文句は言えません。写真は
 ホテルのHPから借用しました。(オッサンは荷物を散らかしているからな。by妻)

  露天風呂もあることはありますが、JRの線路が視界を遮るのであまり眺望はよくあり
 ません。よーく見ると、眼下の渓流がちょっとだけ見えました。(写真はネットより)
 でもこちらは女湯じゃないかな?男湯はたらい風呂の位置が逆で、観葉植物はなかった
 し。こちらはJRの橋梁もそんなに邪魔ではなくて、渓流がよく見えますね。男湯のほう
 はこの右手にあるのですが、JRの橋梁が視界に入ってきて眺望はよくありませんでした。 
 しかし女性への配慮が行き届いているのはいいことです。
 (オッサン連中は黙っていても露天風呂好きだから、放っておいても来ますのでね。)

 こちら ↓ は男湯です。朝食時間で誰もいませんでしたので独り占めです。

  ホテルの朝食もなかなか良かったです。素朴ですが、地元の食材を使っていて美味し
 く頂きました。川魚も炙ってくれました。

  ゆっくり朝食を取ってから午前8時半にチェックアウトし、荷物を預かってもらって
 この日の目玉、大歩危峡の観光船乗り場に向かいます。至近距離で、徒歩3分です。
  ネットから写真を借用します。レストハウスのようなところでチケット(ホテル宿泊
 者は2割引です!)を購入し、かなり下の方にある渓流まで長い階段で降りていきます。
 お年寄りにはちょっとキツイですね。エレベータが必要ではないかな。

 

  長い石段を下ると、船着場が見えてきます。秋から冬にかけては一番船の出発時刻は
 午前9時5分です。オッサンが一番乗りでした。船乗り場には船頭さんらしき方と受付
 の男性が待ち構えていました。「おはようございます」とあいさつした後、なんと受付
 の方が本格的なカメラで写真を撮ってくれます。もちろん有料で「もしよかったら記念
 にお買い求めください」とのこと。昔の観光地によくあるパターンで、懐かしい感じ。
  出発まで時間があったので、またまたゲリラ撮影を。(もう付き合いきれん。by妻)

  

  吉野川は高知県北部から徳島県を北上し、阿波池田のあたりで大きく右折?して徳島
 県を横断するように流れる四国一の大河です。その中流の大歩危・小歩危の付近では、
 厳しい渓谷になっていて、大股で歩くのも、小股で歩くのも危険ということで「大歩危、
 小歩危」と名付けられたそうです。渓流の水は透き通るように青く澄んでいて、両岸に
 は深く刻み込まれた特徴的な岩場が続き、独特の渓谷美で知られた古くからの観光名所
 となっています。
  この日は良い天気で、水量もちょうどよい状況とのことでした。船頭さんによると、
 台風や大雨の時はこの吉野川も「暴れ川」になり、上の写真のレストハウスのすぐ下に
 ある地下駐車場のところまで水に浸かったこともあるそうです。自然の力には畏怖を感
 じますね。当然そんな時は観光船は運航中止です。


  オッサンのほか10人くらいのお客さんが集まって、出発時間になりました。おおよそ
 30分くらいで渓谷を下ってまた戻ってくる遊覧コースです。若いカップルと、家族連れ、
 フルムーン風の夫婦、オッサン数人のグループと同船しました。この遊覧船は100年の
 歴史があり、長い間人々に親しまれてきたそうです。
  船から見る景色は断然素晴らしいですね。川の水が手に取るほど近くに見え、清らか
 に澄んでいるのがよくわかります。両岸の柱状節理のような岩肌も、迫ってくるように
 視界に飛び込んできます。 

 
  遊覧船の出ている辺りは流れは穏やかで、揺れはほとんどありません。朝早い時間帯
 なので風もなく、暖かい日差しがあって快適でした。

  両岸はむき出しの岩石(変成岩:砂質片岩)が連なり、独特の景観です。2億年以上
 の長い年月をかけて、吉野川の流れに浸食されてこのようになったということです。 


  船頭さんが詳しい解説をしてくれていましたが、その時はふんふんとうなずきながら
 聞いていたオッサン、下船したらすっかり忘れていました。😝(アホ)
  地質学者だったら興味深々でしょうけどね。そうえばここは国の天然記念物、名勝に
 指定されているそうです。
  あ、そうそう、この左側の岩 ↓はライオンの姿に似ているので「獅子岩」と呼ばれて
 いるそうです。そう言われれば、そのように見えなくもないかな・・・ 

  船から川底がよく見えるくらい透明に澄んだ水でした。この辺はそんなに水深が深く
 ないようです。水の中に手を入れると冷たくていい気持ちです。
 (そんなことしてて落っこちたら大変やで。by妻)

  もっとワイルドなところかなと思いましたけど、意外にのんびりしていました。
  もっとも、もう少し下流の「小歩危」の方に行くと川幅が狭く、急流となるので船は
 航行できないそうです。流れが穏やかなのはこの辺りだけのようです。

  10分ほどで折り返し地点になり、そのまま引き返していきます。所要30分ということ
 でしたが、20分ほどで船着場に戻ってきました。ちょっと手抜きじゃないの? 
  船着場にはもう次の便を待つお客さんが並んでいました。やっぱり人気があるみたい。
 まぁなかなか面白かったので、パンダ君も満足の様子です。(アホ)

   しかしこの後、レストハウスまで長い石段を登っていかなければなりません。これは
 本当にお年寄りにはキツイと思います。ぜひエレベータの設置を検討してください。


  ホテルに戻って荷物をピックアップし、ホテルのマイクロバスで大歩危駅まで送って
 もらいます。11:04発の特急南風10号に乗って次の目的地まで向かいます。途中、急流の
 「小歩危」の近くを通りますが、トンネルが多いので車窓からは少ししか見えませんで
 した。そうこうしているうちに、あっという間に乗換えの阿波池田に11:22に到着。
  ここから徳島本線に乗り換えて徳島方面に向かいます。吉野川と一緒だね!(アホ)