哀悼 中村吉右衛門丈
今日は残念なニュースが。「鬼平犯科帳」で有名な歌舞伎俳優の中村吉右衛門さんが
お亡くなりになったとのこと。今年3月の歌舞伎座の舞台で確か石川五右衛門を演じ
ていたのですが、千秋楽前日の舞台の後に倒れたとのニュースが流れ、その後の動静が
なく心配していました。享年77歳。まだまだ歌舞伎界の重鎮として活躍されるものと
思っていましたが、誠に残念です。「播磨屋」の大名跡はどうなるのだろうか。
うちの妻は歌舞伎はあまり好きではなかったようですが、時代劇は好きなようでして、
私が帰宅するまではよくCATVの専門チャンネルで「鬼平犯科帳」も見ていたようです。
悪者が退治されるのを見て溜飲を下げていたようですね。(別にえぇやん。by妻)
オッサンは鬼平はあまりよく見ていなかったのですが、歌舞伎好きなので芝居の舞台
を何度か観に行きました。「勧進帳」の富樫左衛門、「籠釣瓶(かごつるべ)」の次郎
左衛門、「鈴ケ森」の番隨長兵衛などを見ました。
(私も「籠釣瓶」には付き合わされたわ~ by妻)
「早まりたもうな~」のシーンかな? 疑惑を晴らすために敢えて主君の義経を打ち
すえる弁慶を見て、富樫がそれを止める場面です。「義経一行と知っていながら見逃す」
という富樫のファンも多いと思います。単純なオッサンは何度見ても感動しちゃいます。
身内で主役を固めた?「勧進帳」ですね。吉右衛門の関守富樫左衛門、白鴎(先代の
幸四郎)の武蔵坊弁慶、幸四郎(当時は染五郎)の源義経という豪華キャスト。
「花魁、それはつれなかろうぜ」・・・思い詰めた次郎左衛門の役も見事でした。
他にも見てみたい役がありました。「忠臣蔵」の大星由良助、「寺子屋」の松王丸。
もう叶わないのですね・・・
一番合っていたのは、番隨長兵衛かなぁ。肝が据わった頼りになる親分!
「まぁワシにまかせておけ!」って感じ。
また一人、名優が去りました。寂しいですが、これまで有難うございました。
心より吉右衛門さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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