Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

一日早いクリスマス・イヴ・・・

  巷では、もうどこもかしこもクリスマス一色です。神道・仏教の国なのに、エンター
 テイメント性では西洋文化・キリスト教文化には敵いませんね。まぁ楽しいからいいか。
  オッサン、24日のイヴの日は仕事+取引先との懇親会となってしまったので、在宅
 勤務の今日、一日早いクリスマス・イヴを祝うことにしました。(イヤ、単においしい
 ものを食べていいワインを開けるっちゅうことやろ。by妻)
  
  せっかくだから、テーブルクロスもクリスマス用に替えようと思いましたが、どこに
 仕舞ってあるのか忘れてしまいました。あぁこんな時、妻に「アレ、どこだっけ?」と
 思わず尋ねてしまいそうになります。もう返事はないので、自分で探すしかありません。
 なんだかちょっとションボリしてきましたが、しばらくして、あ、思い出したぞ!
 (そうやで、自分で使ったんやから自分で思い出さな、私かて知らんわいや。by妻)
 ということで、無事発見しました。寝室の和ダンスの一番下の引き出しにありました。


  さっそく準備をして、午後3時のおやつタイム。昼休みに駅前のケーキショップに
 行って買ってきたものです。オッサン、いつも一つだと恥ずかしいので妻の分も一緒
 に購入します。イチゴショートが好きだった妻ですが、今年はちょっと趣向を変えて
 イチゴの乗ったトリコロール(三色)のムースにしました。ラズベリー、ピスタチオ、
 チョコレートのムースがきれいです。そしてオッサンは、いつも一緒のモンブラン。
 (栗のお菓子ばっかり買うので、妻に「くりくり坊主」と言われていました。😝)
 妻からは電車小僧やら、くりくり坊主やら、完全に子ども扱いされていましたね・・・

  ケーキは美味しいけど、さすがに一人で2つ食べるとキツイ。お腹がもたれました。
 コーヒーが切れていたので、オッサンがあまり飲まない紅茶で。でも妻は紅茶の方が
 好きだったから、まぁいいか。いつ買ったのか、貰ったものかも忘れたけど、トワイ
 ニングのダージリンがありましたので、注いでみました。お、香り高くて優雅な感じ。
 カップは妻がお気に入りだった、オーストリアのアウガルテン窯の銘品。手前にあるの
 が気品あふれる伝統的なデザインの「リヒテンシュタイン」、奥にあるものがちょっと
 現代風でポップなデザインのカップです。せっかくだからたまには使わないとね。
  
  そしてイヴの夕食です。ケーキを食べてお腹がもたれているのでちょっと軽めに・・・

  前菜は先日購入の、糖度検査用で安売りしていた静岡のメロンと生ハム(スペインの
 ハモン・セラーノとイタリアのプロシュート・ディ・パルマ)、九州産車エビのビスク、
 ピエトロのスパゲッティ・パンチェッタ(ベーコン)とほうれん草のクリームソース、 
 そしてサーモン・フィレのマリネ、イクラとハーブ添えに芽キャベツとアスパラガス、
 長野産の野生キノコの盛り合わせを付け合わせで。
  生ハムの塩味とメロンの甘みは絶妙なコンビネーションですね、誰が考え出したのか
 知りませんが、天才的なセンスです。オッサンが初めてヨーロッパに行った時、イタリ
 アのフィレンツェのレストランで、満を持して生ハムとメロンをオーダーしたら、お店
 のウェイターさんから「ノン・スタジォーネ(季節ものじゃないから無いよ!)」、と
 言われてしまったことを思い出します。その時は「プロシュート・エ・アナナス」で、
 生ハムとパイナップルでした。パイナップルは酸味が強いのでちょっと微妙な感じです。
  あ、ちょっと脱線しましたが、今の日本ではこんな時期に生ハム・メロンが堪能でき
 るのですから恵まれていますね。まぁメロンは温室栽培なのでいつでも旬にできますが。
  そしてパスタもパンチェッタが少し塩味なのでクリームソースを引き締めていました。
 サーモンフィレには、イクラの塩味がうまく効いていて文字通りよい塩梅でした。
  そして今日のワインは・・・

  妻と飲むときに開ける予定だったミレニアム・イヤー2000年のヴィンテージ・シャン
 パーニュ、一流メゾンのテタンジェのコレクションです。ボトルデザインは現代美術家
 のラウシェンバーグさんです。ポップでキッチュ?なデザインで、イケていますね。あ、
 よく見ると、ボックスにはロバート・ケネディさんの横顔の米国切手がデザインされて
 います。JFKではないんですが、芸が細かいな。そうそうオッサンもJFKって知ってる
 で。ジェフ・フジカワ・クボタや。(ドあほう。by妻)
  もう20年以上経つけど、大丈夫かなと思いつつ、コルクをシュポンと抜きますと・・
 なんと、このスモーキーで豊潤な香りはどこかで経験したような気がします。そうです、
 オッサンの敬愛するクリュッグのスタンダード・シャンパーニュと似ています。これは
 期待できます。色も輝くような黄金色で、衰えた気配は全くありません。そしてひと口
 含むと、なんだこれは!(またか・・・オッサン。by妻)

    

  これはブルゴーニュの偉大な辛口白ワインと同じトーンの香りと味わいです。
 あ、忘れていましたがこれ、シャンパーニュだった。そういえばシュワシュワの泡感が
 ありますが、チリチリとした刺激的な酸ではなく、まろやかで豊潤な酸(変な表現)に
 感じます。泡立ちがあまりないのですが、しっかりと炭酸ガスはあります。しかし、何
 よりも、このイースティ?な香りはブルゴーニュの偉大なグラン・クリュのモンラシェ
 系統とよく似ています。焼きたてのクリーム・ブリュレに、ちょっとミントでアクセン
 トをつけたような香りです。物凄くいい香りです。あぁ、いつまでも嗅いでいたい。
 (オッサン、ヘンタイか?by妻)
  そうそう、熟成シャンパーニュは縦長のシャンパーニュ・フルートよりも、ブルゴー
 ニュの偉大な白ワイン用のグラスに注ぐ方が良いと聞き、それを使いました。確かに、
 このほうが香りも味わいも引き立つように思います。(泡は立ち上らないですが。)
  そして味もしっかりとしたコクがあり、バランスも良くてまだまだ保ちそうな気配。
 少しぐらい放置して空気に触れても全然平気なくらいの強靭さも兼ね備えています。
  総合すると、今ピークド真ん中で美味しい状態ですが、まだあと5年は楽に保ちそう
 な長命なシャンパーニュです。いやぁ参りました、さすがはテタンジェ・コレクション。
 シャンパーニュのブドウの出来が良かった限られた年だけに発売される逸品です。あぁ
 これは妻にも飲ませてあげたかった・・・(でも結局は一人で開けるんやろ。by妻)


  オッサン、いつのまにかいつものようにワイン談議になっているで・・・(by妻) 
  あ、失礼しました。ついつい・・・そうだ、せっかくだから妻のお気に入りだった
 クリスマス・ピラミッドを稼働させないと・・・

       

  10年ほど前に、六本木ヒルズのクリスマスマーケットに出店していた、ドイツのクリ
 スマスショップ「ケーテ・ヴォルファールト」で購入したものです。二段構えですが、
 そこそこの迫力です。ローソクを灯してしばらくすると、熱波でプロペラがゆっくりと
 回転し始めます。それとともに上段の「良き羊飼い」、下段の「三王礼拝」の飾りつけ
 がくるくると回り出します。意外に結構なスピードです。なんとなく楽しいな・・・
 ちょっと写真がぶれてしまい、スミマセン。


  オッサン一人でバカみたいだけど、妻もどこかで見てくれているかなぁ・・・
 (いつもアホばっかりやってるオッサンのことが心配やから、私も全然目を離せないん
 やで・・・いつまで経っても世話が焼けるの~ by妻)