Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2022年10月 広島の旅 ⑫秋の宮島(安芸の宮島)へ・・・真っ先に向かうのは牡蠣のお店

  今さらですが、昨年10月の広島旅行の記事が終わっていませんでしたので、続きを
 書きます。ちょっと記憶が怪しくなってきているな・・・(早う書かんからや。by妻)


  岩国の錦帯橋を観に行ったところで中断していました。
  3日目の朝、電車で広島から岩国に向かい、錦帯橋の付近だけを1時間程度観光して
 きたオッサン、この後は再び広島に戻ります。と言いましても広島市内ではなくて、
 広島県随一の観光地である、日本三景の一つ「安芸の宮島」に立ち寄ります。岩国から
 JR山陽本線で約30分、廿日市(はつかいち)市にある宮島口駅まで向かいます。
  
  錦帯橋前のバス停でバスを待っていた時、閑散としたバスセンターに一台のマイクロ
 バスが停まっているのに気付いたオッサン。あれ?行先表示板に岩国駅って書いてある
 けど、何だろう? ぼんやり眺めているうちに、誰も乗っていない無人のマイクロバス
 が扉を閉めて発車してしまいました。「あ!」・・・オッサン、慌ててバスセンターの
 時刻表を見直して見ると、「10:20発岩国駅行き。土・日・祭日運行の臨時便」と書い
 てあるではありませんか! オッサンが事前に調べたネットの情報では10:35発の定期
 便しか載っていなかったので、まさか臨時便が、しかもマイクロバスで運行されるとは
 想像していませんでした。しかし、それなりのバスセンターで係の人もいるのに、全く
 それらしいアナウンスはありませんでした。なんとも不親切です。東北や北海道ならば、
 もうわかっていますよ~と言いたくなるくらいにしつこく丁寧にアナウンスしてくれる
 のに、ここは全くノーケアです。オッサン、プンプンです。😤
  
  いや、日本の一般の交通機関が親切すぎるのであって、世界標準では「自己責任」が
 主流ですので、仕方がないか。気づかなかった自分が悪いのです。オッサンはドイツで
 目の前に止まっているバスが自分の乗るバスだと気づかずに乗り損ねた苦い経験があり
 ますし、イタリアでは自分の乗るバスがいつのまにか通り過ぎていて乗り損ねたという
 悔しい失敗もありました。確かにイタリアの路線バスのことを思えば、まだ時刻通りに
 所定の場所から出発し、きちんと正しい行先に向かうだけマシでしょう。だって、イタ
 リアのバスは、出発場所・停車場所がどこだかわからないし、時刻通りに来る可能性は
 低いし、行き先表示板が間違っている可能性大という謎だらけの代物なのです・・・
 「わからない」のが前提です。「わからなければ、訊けばいいでしょう?」というのが
 イタリア人のスタンダードのようですが、自己責任とはいえちょっとひどいよね・・・
 最近は国内旅行ばっかりだから、オッサンもついつい「甘え」が出てしまっているな。
 (だいたい日常生活は、私に甘えっぱなしやったしな・・・by妻)


  臨時便を見逃がしてしまったオッサン、悔しいからタクシーを使おうかと一瞬考え
 ましたが、来るときに4千円もかかったことを思い出し、ケチなオッサンはやっぱり
 大人しくバスを待つことにしました。10:35のバスに乗りましたが、岩国駅での接続が
 悪く、タッチの差で電車に乗り遅れました。次の電車は30分後・・・これが痛かった。


 ・・・前置きが長すぎました。とにかく予定より30分遅れの12時少し前に、JRの
 宮島口駅に到着しました。ここは宮島に渡るフェリー乗り場がある、いわば宮島への
 玄関口なのです。このフェリー乗り場までの短い地下通路を通って、大勢の観光客が
 わいわいがやがやとフェリー乗り場に向かいます。途中には土産物屋さんや食事処が
 軒を連ねています。
  あ、フェリー乗り場の前には、路面電車の駅もあります。時間は少しかかりますが、 
 広島市の中心部から広島電鉄の路面電車で直接宮島に向かうフェリー乗り場の真ん前
 まで来ることもできるみたいです。(参考までに地図を載せておきます。)  

      

  フェリーにはJR西日本が運営するものと、他の民間会社のものの2つが運行していて、
 ほぼ待たずに乗船できるしくみです。(ただし往復切符はどちらか1社に決めなければ
 いけません。)オッサンはJRのフェリーにしました。
  ほんの15分程度の短い距離ですが、結構大きくて立派な船を使っています。渡し舟に
 してはゴージャスです。こんな船がひっきりなしに往復しているので、とても便利です。

  ゆったりした座席もありますが、オッサンはデッキに立って景色を眺めていました。
 狭い宮島水道?を、本当に休む間もなく連絡船が行き来しています。  

  ほどなく宮島の鳥居が見えてきました。海からでもはっきりと厳島神社の社殿が見え
 ます。背後の山は思ったより高い山ですね・・・宮島は結構大きな島なのです。

  宮島のフェリー埠頭に到着しました。近くの公園にはなんとシカがいました。あぁ
 そういえばいたような気がする。(オッサンは宮崎在住の頃、5年前くらいに一度、
 お正月休みに帰省する途中に宮島に立ち寄ったことがあるので、今回が二回目です。)
  ちょっと美人さんのシカですね。人間慣れしていて全く怖がらないので、近寄って
 写真を撮っても大丈夫でした。

  さて、目的地である国宝の厳島神社に向かう前に、腹ごしらえです。もうお昼を少し
 過ぎてしまいましたので激混みかとは思いますが、せっかく宮島まで来たので地元自慢
 の牡蠣料理を味わうのが礼儀?でしょう。(それが真の目的やったんやな。by妻)
  厳島神社に向かう参道は大勢の観光客で文字通りごった返しています。若い人たちも
 かなり多くて活気がありました。ちょっと騒々しいくらいです。
  向かったのは参道の途中のアーケードの真ん中くらいにある、著名な牡蠣専門店です。

    

  お店の前では、お兄ちゃんが殻付きの牡蠣をコンロの上で網焼きしています。香ばし
 い香りが漂い、オッサンは吸い寄せられるようにしてお店に入っていきました。いや、
 すんなりとは入れませんでした。かなりのお客さんが並んでいました。(やっぱり)
  写真を撮り損ねたので、ネットから拝借します。まさにこんな感じで、ずっと焼き
 続けていました。ひっきりなしにお客さんが来るからね・・・

   

  15分ほど待って店内に入ることができましたが、ここからが長かった・・・
  牡蠣専門店なので、牡蠣をいろいろな調理法で食べることができる豊富なメニュー
 が揃っています。牡蠣と並ぶ名産のアナゴも捨てがたい・・・

  迷いましたが、オッサンは生牡蠣2個と、焼き牡蠣2個、それにカキフライと牡蠣飯
 がセットになった御膳を注文しました。もうワクワクです。
  生牡蠣はすぐに出てきました。地御前(ぢごぜん)牡蠣というのかな、ぷっくらした
 大ぶりの牡蠣です。宮島では生牡蠣は11月から3月までというのが通例ですが、この店
 は水のきれいな(宮島からは少し離れた)場所で養殖場を持っているらしく、オール・
 シーズンで生牡蠣が楽しめる数少ないお店なんだそうです。旬の時期に行けば、もっと
 たくさんあるのでしょうが、この時期(10月上旬)に生牡蠣を味わえるだけでも有難い。
  氷を敷き詰めたお皿の上に生牡蠣が2つ。宮島の鳥居と榊?の枝が添えられているの
 が面白いですね。「宮島で牡蠣を食べたよ~」って、見ただけでわかりますね・・・

  そうそう、牡蠣には白ワインですよね~。白ワインは殺菌効果が高いので、生牡蠣と
 一緒に味わうのは合理的なのだそうです。(とかなんとか言って、ワインを飲むことを
 正当化しとるな・・・by妻)
  あ、よく考えたら厳島神社にお参りに行く前にお酒を飲んじゃった!(アホ)

  アップにすると、かなりデッカイのがわかります。一口では食べられないほどですが、
 ちゅるりんと口に入れて味わいます。滋味深くて濃厚な旨味を感じます。うまい!

  相当時間がたってから、焼きガキが到着しました。これも絶品でした。殻のまま蒸し
 焼きにすると、旨味が凝縮してくるようです。表面は熱くなっても中はプルプルのまま。
 ちょっと炙っただけのような、半生みたいな感じ。うわ~、生よりも美味しいわ~。

  30分くらい経過して、ようやく御膳が出てきました。カキフライと牡蠣飯のセットで
 す。カキフライも、牡蠣飯もやっぱり牡蠣が大きくて立派です。カキフライはジュワー
 っと汁が口の中にほとばしります。サクサクの薄い衣にくるまれている牡蠣はふくよか
 さをまだ残しています。これはその辺で食べるカキフライとは全然違うな~
  牡蠣飯は、牡蠣の煮汁?で炊き込んでいるのかな?大きめの牡蠣が2つデーンと乗っ
 ていました。炊き込みご飯の中にも小さ目の牡蠣がちょっと入っていた気がします。

  ちょっと時間がかかってしまいましたが、とてもおいしかった。オッサン、満足です。
  お腹がいっぱい、幸せ一杯になったのはいいのですが、時刻は既に午後1時を回って
 います。やばい、オッサンは飛行機の時間を考慮して、帰りの船を午後2時で予定して
 いました。桟橋まで戻る時間を考えますと、厳島神社を見学する時間が40分しかありま
 せん。またしてもバタバタ貧乏ぶりを遺憾なく発揮してしまったオッサン、この後は、
 やっぱりいつもの倍速観光となります。(アホ。一緒に行かなくて良かったわ。by妻)
  続きは次回で・・・