思い出の旅 2007年:カプリ島 ⑨今度こそアナカプリの丘へ・・・
ジメジメして蒸し暑く、不快指数MAXの関東地方南部。帰宅してドアを開けたら、
閉め切っていた部屋はさらに蒸し暑く、ゲンナリです。窓を開けて空気を入れ替えて、
ようやく一息つきました。(オッサンが心を入れ替えるのは、いつの日や?by妻)
・・・とアホなことを言っていても不快指数が高まるだけなので、せめて少しは楽しい
記事を書こうかな、と。(所詮、自己満足やけどな・・・by妻)
というわけで、中断していたカプリ島の記事の続きです。島の中心のカプリ地区から
バスで西側にあるアナカプリ地区に来ていました。当初の予定では軽くアナカプリ地区
を見学した後、島の北側にある玄関口マリーナ・グランデまで行き、さらにソッレント
まで船で行く予定でしたが、その目的であったインタルシオ(寄木細工の工芸品)を、
アナカプリの土産物屋で購入できたので、予定を変更してアナカプリ地区をゆっくりと
観光することにしました。
アナカプリ地区の中心広場から少し歩いて狭い路地に入っていくと、どこからかピア
ノの音が聞こえてきます。妻の日記帳には、「ショパンのノクターンの遺作」と書いて
ありました。あぁ、ピアノ協奏曲第2番のフレーズを使った穏やかな曲だったかな?
教会のすぐ手前にある建物から聞こえて来るようです。妻の日記帳では、「先生らしい
じーさんと生徒が2~3人いて、レッスンをしているようだ」と書いてありました。
旅行中にピアノの音を聞くと、ちょっとピアノに触りたくなっちゃうね。
(オッサンはやめとけ。by妻)
さて、優雅な雰囲気の中に真っ白な教会が見えてきました。アナカプリの代表的な
教会、サン・ミケーレ・アルカンジェロ教会です。
大天使ミカエルに捧げられた教会で、1719年建造のバロック式建築です。正面入口の
扉の上の半円部分には、大天使ミカエルのフレスコ画?が描かれています。
外観もなかなか素敵ですが、この教会の見どころは内部にあります。それは・・・
教会の床面をびっしりと埋め尽くした、マヨルカ焼のタイル画です。こりゃびっくり。
題材は「アダムとイヴの楽園追放」のようです。前景にその様子が描かれていますが、
それだけではありません。背景にはいろいろな動物たちや樹々・植物が描かれていて、
見ていても楽しくなります。それにしても。これがすべてマヨルカ焼とはすごい・・・
「アダムとイヴの楽園追放」の場面をクローズアップしてみます。
動物たちもたくさん描かれていて、動物好きの妻は喜んでいました。あれ? 後ろの
動物は想像上の動物のユニコーンですかね・・・
この貴重なタイル画を保護するため、床面は立ち入り禁止、その周囲を歩くように
木製の通路が渡されています。湿原を歩く遊歩道みたいな感じですね・・・
正面の祭壇には上部に聖母子の像、その下にはサタンを退治する大天使ミカエルの絵
が飾られていました。
そして螺旋階段を登って行く二階のバルコニー部分からは、床面のタイル画を上から
眺めることができます。 いやぁ、ここはなかなか面白いところでした。
小さなお堂のような教会ですが、あまり観光客も多くなくゆっくりと見学できました。
そうそう、この白い教会の近くには、こんな ↓ ド派手なピンクの建物がありました。
イタリア人の色彩感覚ってスゴイですよね・・・日本人にはちょっと無理だ・・・
そしてこの後、写真は残っていないのですが、妻の日記帳にはこんなことが書かれて
いました。
「オッサンが気になっていたというワイン屋に入る。もう買わないと誓っていたのに、
オッサンは約束を破ってまたここでもワインを買っていた・・・」
そうですか、すっかり忘れていました。😆(アホ)でもヨーロッパではお店に入った
ら、買わないで出て行くというのは失礼ですからね。(言い訳は傷口を広げるで。by妻)
さらに妻の日記帳にはオッサンの書き込みも残っていました。それによると購入した
銘柄は、北イタリア・ピエモンテの名手アルド・コンテルノさんの造る有名なバローロ・
ブッシアの秀作、2001年ものでした。
(そんなこと書いても一般人には全く訳が分からんと思うけどな・・・by妻)
もう飲んでしまったのですが、もう少し置いておいてもよかったかな・・・まぁ妻と
一緒に飲んだと思うので、それはそれで良かった。(良くない。by妻)
ちなみに妻は、このお店でばら撒き用の御土産、🍋と🍊のキャンデーを買っていま
した。ワイン屋ですが、ちょっとした食品も売っていたのですね。
ワインを買ってウキウキ気分のオッサン、この後は妻が行きたいと思っていたらしい
(地球の歩き方に付箋を付けていたので)場所に向かうことにしました。
アナカプリの町からは、こんな ↓ リフトに乗っていくのですが・・・
(見苦しい写真やな・・・by妻。イヤ、撮ったのはアンタでしょ。byオッサン。)
ちなみにオッサンが大事そうに抱えている赤い保冷バッグの中には、購入したばかり
のワイン、バローロ・ブッシア2001年が入っているのは言うまでもありません(アホ)。
このチェアリフトも、なんだか楽しかった。というのも、アナカプリの町と海が一望
できるからなのです。しかも、少しずつ高度が上がっていくので視界がだんだん開けて
いくのです。妻も喜んでいました。オッサンはちょっとコワかったけど。😆
妻がチェアリフトに乗りながら撮影していた写真です。⤵
あ、高度が上がってくると、遠くにイスキア島の島影が見えました。
チェアリフトの終点は、アナカプリの丘ならぬ、ソラーロ山の山頂です。
標高は580メートルと、かなり高い場所にあります。10分以上かかって山頂駅に
到着します。結構長い時間乗っていた気がします。妻の日記には「結構料金が高い」と
書かれていました。😆
山頂はちょっとした公園のようになっていて、すばらしい眺望スポットがあります。
断崖絶壁の向こうの左側に見えるのは宿泊ホテルのあるカプリ地区、その右側の断崖
は午前中に訪れた島の南側のマリーナ・ピッコラ地区。海に突き出た岩場は有名なファ
ラリョーニの岩です。いやぁ絶景ですね~。しかしちょっと寒かったので、妻は上着を
羽織っていました。
あ、遠くには海を隔ててソッレント半島や、アマルフィ海岸も見えますね。もう1日
あったら、ソッレントやアマルフィにも行きたかったな~(欲張りめ。by妻)
足元を見ると、吸い込まれそうな感じです。危ないから気を付けないと・・・
反対側は、アナカプリの町と遠くにイスキア島の島影が見えます。壮大な景色です。
こんな山頂ですがバール(立ち飲み喫茶店)もあり、トイレの近い妻は「助かった」
と日記帳に書いてありました。(ヨーロッパには公衆トイレがあまりないので、トイレ
のあるバールが命綱になります。)
ひとしきり眺望を楽しんだ後、再びチェアリフトに乗って下山します。下りの方が、
下界が視界に入るので、ちょっとコワイですね。(オッサンは高所恐怖症。by妻)
妻はリフトに乗ったまま、こんな写真 ↓ を撮っていました。オッサンには無理!
こうして見ると、やっぱりちょっとコワいよな~ (情けないの~ by妻)
だいぶ下って来たところ。あ、ナーポリの町も遠くにうっすらと見えるようです。
無事にアナカプリの町に戻ってきました。
この後はもう少しアナカプリの観光名所を巡ります。続きますね・・・
(あと何回続くんかの~ 夏休みまでには終わるか? by妻)
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