Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

国境を越えてフランス🇫🇷のバスク地方へ・・・

  ドノスティア(サン・セバスチャン)で一泊し、翌朝オッサンにしてはゆっくり

 午前8時半にホテルをチェックアウトし、タクシーでバスク鉄道の駅に向かいます。

 なぜ国鉄(RENE)に乗らないかといいますと、先日の件を根にを持っているから

 です。・・・というのは冗談で😆、RENFEでは目的地に行けないからなのです。

 なぜなら目的地は国境を超えたフランス側なので。(オッサンの冗談は笑えんわ。

 しかし国鉄で行けないのになぜバスク鉄道なら行けるんや? by妻)

  はい、それは国境を越えたフランス側もバスク地方だからです。スペインの

 バスク地方はかつてはスペインの独裁者フランコの圧政に武力闘争で抵抗して

 いたのですが、その後のマドリードの民主政権にも従いたくなかったようで、

 永年の抗争の末にかなり広範な自由を持つバスク自治政府ができ、大概の事を

 バスクの人たちで決めることができるようになりました。その代わり中央政府は

 あまり関与せず、高速新線もバスクまで行く路線は計画すらないみたいで、バスク

 域内の国鉄路線も本数は少ない上に全て国境の町イルン止まりなのです。

  しかしバスク鉄道はイルンから国境を越えてフランスのアンダイエまで通じて

 いるのです。国は違ってもバスク地方ですからね。しかも30分に1本あります。


 ということでスペイン・バスクのドノスティア(サン・セバスチャン)のアマラ駅

 から、アンダイエまで約40分のバスク鉄道の短い旅となります。

  スペイン最後の町イルンで大半の乗客が下車し、ガラガラとなった列車は国境

 の小さな川を渡り、すぐに終点アンダイエに到着します。

  あっさり着いてしまいましたが、ここはもうフランス。ただホームは一面のみ。


  バスク鉄道の改札を出ると目の前にフランス国鉄(SNCF)の堂々とした駅舎が

 ありました。心配していた乗り換えもスムーズにできそうです。


  バスク鉄道の電車は予定より一本前の便に乗車できたので、アンダイエでも

 一つ前の列車に間に合いそうです。オッサンは自動券売機でチケットを購入しよう 

 としましたがうまくいかず、結局見送って予定通りの地域急行列車に乗ることに

 しました。1時間半ほど余裕があったので駅構内の売店でお土産などを購入しまし     

 た。そして余裕を持ってこの駅始発の列車に乗り込んだのですが・・・


  出発の20分前頃、険しい顔をしたオバさんとオッさんの二人がオッサンに近づい 

 できました。まさか国境警備の方?いや、今はEU加盟国同士なので問題ない筈。

  あ、オバさんが手に持っていたのは!

  ・・・見覚えのあるオッサンのクレジットカードでした。パスポートによる

  本人確認の結果、無事にオッサンに手渡してくれました。その瞬間、お二人が

 聖人のように見えました。おばさまはにこやかに微笑みながら「切符自動販売機に

 挿したままだったのよ」と言いました。うわ、危うく紛失するところでした。本当に有難うございます。バスクの方はとても

 親切ですね。(その前に反省せなあかんやろ! by妻)

  一騒ぎありましたが、無事に出発です。アンダイエから30分程でフレンチ・

 バスクの中心地バイヨンヌに到着します。


  しかし、ここですまた問題発生。なんとバイヨンヌ駅には荷物預けがないのです。

 やむなく雨の中をトランクを引きずりながら

徒歩で旧市街に向かいます。川を渡る

 とイイ感じの街並みが現れます。


  しかし、この日は5/1のメーデーで休日のため、見どころもお店もほぼ開いて

 いません。・・・と思ったら食品の店は開いていました。結局またバスクのお菓子

 や食材を買ってしまいました。😆

  しかし生ハムやチーズは日本まで持ち帰るのは無理ですね。バイヨンヌの生ハム

 は、スペインのハモン・イベリコ・ベジョータほどの知名度はありませんが、上質

 さでは匹敵すると思います。

  バイヨンヌの旧市街は垢抜けていてオシャレでした。治安も良さそうです。

  雨の日の休日の午前中は人通りが少ないので、記念撮影に持ってこい。😆


  この後は雨宿りがてら、開いていたレストランです軽い食事をして駅に戻りまし

 た。この日の目的地にはフランス新幹線のT.G.Vで向かいます。 


  といってもこの区間は在来線なので普通の速度です。約1時間半でボルドー・

 サン=ジャン駅に到着しました。


  そうですワインアホ😆のオッサンが楽しみにしていたボルドーに参りました。  

  もうオッサンはやりたい放題ですな。😆

(笑ってる場合とちゃうで!by妻)

  ・・・すみませんが続きます。